新スタートレック 本文2

第116話 遺伝子操作惑星

 モアブ星系の中性子星の破片が付近の惑星へ接近。ここには住人がいると判明。
彼らは理想郷を作るために計画的に作られた人々で、外界との接触は禁じられていた。
反対意見もあるが、リーダーのコナーは艦の協力を受け入れる。
科学者ハンナはラフォージと協力。破片のコースを変更しスクリーンを強化する。
作戦は成功し、被害は最小限度に抑えられる。
ハンナらは外界に刺激を受け、亡命を希望。彼らがいなくなると社会は破滅だ。
だが無理強いもできず23名が亡命。
コナーは再建の努力をすると誓うが、ピカードは結果的に干渉したと悔やむ。

 と言うわけで、内政干渉を極力避けてきたピカードだが
人命尊重のあまり内政干渉をしてしまったらと言う話。
そこがメインのテーマだけに、物語としてはちょっと面白味に欠ける気も。

TV放送 98/11/12 08CH 03:15-04:15
 

第117話 悲しみのアカデミー卒業式

 ウエスリーらのアカデミー卒業式に参加するため艦は地球へ向かうが
ウエスリーらが演習中の事故を起こし、友人ジョッシュが死亡したと言う。
隊長ニックらはジョッシュが脅えて隊を崩したと主張。
だが隊の証言には不審な点があり、ウエスリーらは何かを隠しているらしい。
隊が禁止されている危険なフォーメーションを組んでいた事をつかんだピカードは
ウエスリーを追及。そのためウエスリーは審問会で証言。
英雄になろうとしたニックは退学となり、ウエスリーらは卒業が取り消される。

 と言うわけで、すっかりよそ者になったウエスリーが窮地に陥る軍事裁判もの。
かつてレギュラーだったウエスリーがピカードをも欺こうとし、どうもいただけない。
ジョッシュの父アルバート中佐にエド・ローター。ピカードの恩師ゴッチが登場。

TV放送 98/11/19 08CH 03:15-04:15
 

第118話 ラクサナの結婚

 艦は惑星に接近する小惑星を破壊。
その頃、ラクサナが現れ、艦でコストレン星のカンピオと結婚すると言い出す。
ウォーフの息子アレクサンダーに自由に振る舞えと言い
その行動にはウォーフや、カンピオも困惑。
一方、艦内の装置が不調に。どうやら未知の生命体が金属に寄生したらしい。
小惑星の破壊の際に艦内に侵入。生命維持装置の不調で乗員は酸欠で気絶。
データの操縦で生命体は小惑星に返される。艦内は回復。
ラクサナは伝統に従い全裸で結婚式に。驚いたカンピオは逃げ帰ってしまった。

 と言うわけで、ラクサナが結婚すると言い出し周囲が振り回される話のようだが
途中から物語は未知の生物の方へ移って、結婚の話はおまけみたいに。

TV放送 98/12/03 08CH 03:15-04:10
 

第119話 究極のパートナー

 ボルド人とクリオス人が和平する事になり、クリオスのプリアム大使が乗船。
だがフェレンギがボルド首相への貢ぎ物を狙い、カマラと言う女性を覚醒させる。
彼女は7世代に1人というメタモーフで、相手の希望する存在になれる能力を持った。
ピカードらは女性を貢ぎ物にする事に困惑するが、内政干渉はできない。
大使が負傷し、ピカードが儀式の代役に。
カマラはピカードと過ごす内、彼を生涯愛するようになってしまう。
だが、責任感を身につけたカマラは、
和平のために首相の妻になるべきと勤め、儀式を無事終える事ができた。

 と言うわけで、ピカードが貢ぎ物の女性に恋してしまうと言う話で
いったんは相思相愛になると言う展開は面白いのだが
カマラが責任感から身を引くあたりは、まとまりすぎで面白味に欠ける。

TV放送 99/01/07 08CH 03:15-04:10
 

第120話 イマジナリィ・フレンド

 サッター少尉の娘クララは、空想のイザベラを親友としていた。
中世子星の調査で光る物体が艦内に侵入。クララの前に実体のイザベラが現れる。
艦内を見て回りたいと規則を破るイザベラにクララは困惑。
クララは仲間が来ると脅す。艦はエネルギーの渦に囲まれ立ち往生。
エネルギーを吸われ、このままではスクリーンが消失してしまう。
イザベラの姿をした生命体が現れ、クララらの行動を制限する乗員を冷酷だと言う。
だがピカードは子供たちを守るための知恵だと説明。するとエネルギーの渦は消えた。

 と言うわけで、子供の空想の親友が艦を危機に陥れ
その子供は生命体に振り回されると言う話。
大人の行為が子供に理解できないと言う話は、意外にスケールの小さな話で困りもの。

TV放送 99/01/14 08CH 03:15-04:10
 

第121話 ボーグ”ナンバー・スリー”

 アーボリス星団で遭難信号を受信。1名が生存していたが、それはボーグだった。
ピカードの困惑に反し、ドクターは治療を開始。
そこでウイルスプログラムを与え送り返そうとするが、種族の破壊とドクターは反対。
意識を取り戻したボーグは、ナンバー・スリーと言い、ブルーと名づけられる。
ラフォージは仲間がおらず寂しがる彼に同情。彼もラフォージの同化はしないと言う。
ロキュータスとして接したピカードは、彼に人格があることを無視できず計画を変更。
ブルーを送り返せば、彼の自我がボーグに影響を与えるかも知れない。
ブルーはラフォージの危険を考え、戻る事を承諾。救援船に迎えられて帰っていった。

 と言うわけで、再び登場したボーグに異変が発生と言う話。
集団では驚異であるボーグも、単体では自我を持っていたと言う展開はかなり面白い。
この後の展開が期待される感じ。

TV放送 99/01/21 08CH 03:20-04:14
 

第122話 転送事故の謎

 ラフォージとロー少尉は、ロミュラン艦の救難作業より転送で帰還。
だが転送装置の異常で2人は帰還せず、ピカードらは死亡したものと断定する。
実は2人は帰還していたが、周囲には見えず、体もすり抜けてしまう。
ローは死後の世界ではと言うが、ラフォージは事態を調査するためロミュラン艦へ。
どうやら遮蔽装置の実験中の事故で、彼らは実体を失ったらしい。
ロミュランは事態を隠すため、艦にワープを出せば爆発するように工作。
データは、ラフォージらが通過した場所にクロニトン粒子が多い事に気づく。
それを抑えるアニオンビームを受ければ、元に戻れるかも知れない。
そこでラフォージらは動き回り、さらにビームを照射させる。
2人は姿を現し、彼らの報告でワープは中止される。

 と言うわけで、シリーズの人気装置の1つ転送装置にまつわる事故で
オリジナルでもカーク船長がさまよった事があるが、今回はあれよりも論理的。
でも、同様の境遇のロミュラン兵は壁からすり抜けて宇宙へ出てしまったが
床はすり抜けないあたりの説明はない。

TV放送 99/02/18 08CH 03:15-04:15
 

第123話 超時空惑星カターン

 艦は未知の物体に探査を受け、ピカードが倒れる。
気がつくとピカードは、カターンと言う星のケイミンと呼ばれる。
何とか外界と連絡しようと研究するが、妻エリーンとの平和な生活も捨てがたかった。
やがて2人の間にはメーリボンとバターイと言う子供が。
一方、気を失ったピカードを目覚めさせようと、
ビームを遮断するがピカードが苦痛を感じ出し、結局見守る事に。
ピカードは水不足を問題視するが、行政官はどうしようもないと言う。
そして探査機が打ち上げられる。
それは1000年前に滅びたこの星の事を語り継ぐ者を探すための物だった。
選ばれたピカードが気がつくと、時間は20分しか経過していなかった。

 と言うわけで、わずか20分で人生を経験してしまうと言う奇妙な体験。
だがたった1人を住人として体験させただけで
その惑星の事を語り継がせるのに十分とは思えないのだが。

TV放送 99/03/04 08CH 03:15-04:10
 

シーズン6

第124・第125話 タイム・スリップ・エイリアン

 地球の洞窟から19世紀のものと思われるデータの首が発見される。
データは時間のゆがみが観測されるデビドア星を調査。銀色の生命体を目撃し消える。
彼は19世紀へ行ってしまい、そこで若きガイナンと出会う。
ピカードらもトリオリック波を発生する装置を作って、データの後を追う。
エイリアンは人間の神経エネルギーを奪い、原因のばれにくい過去を狙ったのだ。
ピカードらは洞窟自体が装置と突き止めるが、エイリアンと格闘に。
データの首が飛びそのまま24世紀へ帰還。500年前の首をつけて修理する。
ピカードは過去に残されるが、時間のひずみを止めるため洞窟爆破を決定。
しかし爆破は逆効果と知ったピカードは、データの頭に未来へのメッセージを残す。
ピカードは救出され、修正された魚雷で洞窟は破壊される。

 と言うわけで、タイムスリップを利用するエイリアンを題材に、
残されたデータの頭や、寿命の長いガイナンなどがからむと言う展開。
エイリアンの目的はわかりにくいが、SF通をうならせるものはある。
クレメンスことマーク・トウェインが、データらにつきまとう展開も。

VHS
 

第126話 プラズマ放電の謎

 プラズマ放射を観測していて行方不明になったヨセミテ号を発見。
転送機を直接つなぐ事で、乗り込む事に。
だが、提案したバークレーは転送が苦手で尻込み。
カウンセラーの説得で何とか転送するが、何かにふれられたような感覚を覚える。
ヨセミテ号では爆発があったらしく、機関部員ケリーが死亡。他の乗員は行方不明だ。
死体はプラズマのイオン化ガスにさらされたと思われ、
プラズマ放電を採取しようとして爆発したとの疑いも。
一方、バークレーは体に異変を感じ、転送神経症ではと心配する。
彼は転送機のイオン波動に注目。波動を同じように再現した結果、動く物を目撃。
幻ではと疑われるが、ヨセミテの爆発を再現。
その結果、エネルギー微生物の一種が侵入し爆発を起こしたと判明。
バイオフィルターでは除去出来ないため、転送機を利用する事に。
バークレーは、ビーム内にヨセミテの乗員がいるのを発見。
ケリーは分子レベルを下げすぎたため、復元できなかったのだ。
彼らを救出し、体内のエネルギー微生物は除去される。

 と言うわけで、バークレーが転送で事故に巻き込まれる話。
転送事故の話はよくあるのに、最近ではあり得ないとか言われてピンと来ない。
このすぐ後にチャーリーのエピソードもあるし。

TV放送 99/05/13 08CH 03:15-04:15
 

第127話 生命リンクテレパシー

 レカグとサロワの戦争が長引き、交渉のためアルカー大使と母メイロワが乗船。
メイロワはトロイが息子を奪うとひどい敵意を示し、その後急死する。
トロイは告別の儀式に協力。その後、彼女に異変が生じ、乗員たちを誘惑して回る。
さらに急激に老化。大使に刃物で襲いかかる始末。ピカードはメイロワの解剖を許可。
その結果、彼女が30歳で、大使とは親子ではないと判明。
大使は交渉に必要な冷静さを保つため、負の感情を他の者に押しつけていたのだ。
大義のためと罪悪感のない大使に打つ手はないが、このままではトロイが死ぬ。
そこでドクターはトロイを仮死状態に。大使はやむを得ず助手リーバを標的に。
危機一髪彼女を転送。トロイも若返り、大使は急激に老化して死ぬ。

 と言うわけで、負のエネルギーを押しつけると言うのは、
旧シリーズにも似たような話があったが、なかなか面白い展開。
ただし、今回トロイと助手の女性双方を助けた手口は結構強引。

TV放送 99/05/20 08CH 03:15-04:15
 

第128話 エンタープライズの面影

 行方不明になったジェノーラン号の信号を受信する。
付近には、ダイソンの天球と言われる天体が。
恒星を天球で包むと、無限のエネルギーを得られると言うダイソンの理論による物だ。
天球で墜落したジェノーランを発見。
転送装置で分析モードのままロックされていたパターンを復元。
75年ぶりに復元されたのは、かつての機関主任チャーリー大佐だった。
彼はコロニーで隠居しようと、乗客として乗り込み、事故に巻き込まれたのだ。
チャーリーは乗員に相手にされず、技術の変化も知り疎外感を覚える。
それを察したピカードは、ラフォージにチャーリーと共に
ジェノーランの分析をするよう命じ、2人は船に乗り込む事に。
だが、艦は天球に吸い寄せられ、内部に取り込まれてしまう。
どうやら、恒星が不安定になったため、住人は去ってしまったが
自動誘導装置だけは作動していたらしい。このままでは艦は3時間しか持たない。
艦の事態を知ったチャーリーは、通信でハッチを開いてしまったと推理。
そこで、ジェノーランも通信でハッチを開かせ、
防御スクリーンでハッチを開けたままの状態に。
船は解体寸前だが、艦は2人を転送収容し、船を破壊して通過に成功。
ピカードらは、チャーリーにシャトルをプレゼントし、彼は引退は先送りにする。

 と言うわけで、旧シリーズのメインキャラがゲスト出演する回。
まあチャーリーを出せばこんなエピソードになるかなと言う感じ。
ただ、映画版でチャーリーはカークが行方不明になったのを知っているので
カークが助けにきたと錯覚するのは、ちょっとおかしい。

TV放送 99/05/27 08CH 03:15-04:10
 

第129話 謎の第3亜空間

 巨大星団に到着した頃から、乗員に異変が発生。
ライカーは寝坊し、ラフォージはめまいが。彼ら数名は漠然とした恐怖を感じる。
彼らは妙な記憶を持っており、ホロデッキでそれを再現。拘束されていたらしい。
テトリオン粒子を検出。センサーが原因で亜空間の存在に気づかれたのだ。
そうする間にもライカーは何度か拉致される。
そこで発信器を持ち込み、粒子の中和を試みる事に。
ライカーは捕らわれていた女性乗員を救出。亀裂は消滅する。
亜空間の存在はこちらへは来られず、調査目的だったのかも知れない。

 と言うわけで、乗員が知らず知らずの内に捕らわれていたと言う展開は面白いが
何とか粒子とか亜空間とか、よくわからない用語でごまかされるのは問題ありだ。

TV放送 99/06/10 08CH 03:15-04:10
 

第130話 TRUE Q

 タグラでの救援活動で、実習生アマンダは、特殊な能力で炉心の崩壊を阻止。
Qが現れ、彼女はQの一員かも知れないと調査に来る。
アマンダはアカデミーへ行きたいと、Qの申し出を拒否するが
この問題を解決出来るのはQだけだ。仕方なくQの訓練を受けるように。
能力を磨き、惹かれているライカーに愛していると言わせるが、むなしいだけだ。
ピカードはアマンダの両親が事故死したと言う点に注目。
処刑された可能性を指摘する。Qは両親が約束を破ったと認める。
再び炉心融解の危機に陥り、アマンダは能力を使用してそれを阻止。
自らがQだと認めて去っていった。

 と言うわけで、またもQと言うやつと、その中まである娘が登場。
あまりこういう連中が何度も出てくるのは感心しない。

TV放送 99/06/17 08CH 03:15-04:10
 

第131話 少年指揮官ジャン・リュック・ピカード

 ピカードらはシャトルで帰還中、エネルギーフィールドに接触。
危機一髪転送収容されるが、その細胞が思春期前の子供になってしまう。
転送で、成長に必要なRVNが欠落したらしい。
知識は事故前と同じだが、乗員がとまどうためライカーが指揮する事に。
だが、フェレンギ人ルリーらが艦に乗り込み、あっと言う間に艦を掌握してしまう。
乗員は惑星へ降ろされるが、子供たちは船に残される。
ピカードは子供用コンピュータに機能を回し、フェレンギ人を転送装置に封じ込める。
艦を取り戻し、乗員も救出。再度の転送でピカードらも元の姿に戻る。

 と言うわけで、旧シリーズから何かと面白い展開を招く転送装置。
今回はピカードが子供になってしまい、それが事件の解決に役立つわけだが
今まで一度も奪われていない艦が、フェレンギに簡単に奪われるあたりは難ありだ。

TV放送 99/06/24 08CH 03:15-04:10
 

第132話 ホロデッキ・イン・ザ・ウエスト

 輸送船との接触まで休暇をとる事になり、
ウォーフはアレクサンダーと、ホロデッキで西部劇の旅をする事になる。
ウォーフは保安官役で、トロイも参加する事に。
一方、データをコンピュータに接続するテストを行うが、
その影響か、芝居の台本がデータの詩になってしまう等の異常が発生。
コンピュータのサブルーチンが、データの物と入れ替わってしまったらしい。
その頃、アレクサンダーが敵に捕らわれ、
息子を逮捕されたホーランダが交換を交渉。ホーランダはデータの顔をしていた。
外には出られないが、物語を終了させれば出られるはずだ。
ウォーフはバリアを急造。撃ち合いでホーランダを倒し、プログラムは終了。
ウォーフらは外へ出る事ができた。

 と言うわけで、旧シリーズの転送に当たるネタの宝庫ホロデッキが原因で
ウォーフらが西部劇を続けるハメになると言う話。
それは面白いのだが、物語が終われば害はないと言うのはご都合主義的だ。

TV放送 99/07/01 08CH 03:15-04:10
 

第133話 機械じかけの小さな生命

 タイラス星系の基地で、バナロン博士による採掘用素粒子ビームの実験を視察。
実験は難航するが、エキソコンブと言う装置が短時間に不具合を修理。
これも博士が開発し、自身で必要な部品を作り、自己解決する能力を持つのだ。
だが、実験を続ける内、エキソコンプが自身で回路を切り、その後修復。
データは装置の爆発から身を守ったと考え、生命であると主張。
実験ではエキソコンプは退避行動をせず、仮説は否定されるが
データはエキソコンプが実験だと気づき、危険を感じなかったのではと考える。
素粒子ビームの流出で、基地に取り残されたピカードらが危険に。
博士はエキソコンプに修理させようとするが、データはこれを妨害。
エキソコンプに選択させると、エキソコンプは帰還する前提で基地へ転送。
素粒子ビームの周波数を乱し、その間にピカードらを転送収容。
1台が犠牲になり留まり、その間に2台も転送収容される。

 と言うわけで、機械が意志を持つようになると言うSF的な話だが
データがすでにいるのだから、それは例外だと片付けようとするのは難有り。

TV放送 99/07/15 08CH 03:15-04:10
 

第134・135話 戦闘種族カーデシア星人

 カーデシアと和平交渉する事になるが、敵に遺伝子兵器開発の噂があり、
ピカードが調査する事に。代わりにジェリコ大佐(ロニー・コックス)が新艦長に。
ところが、研究所に潜入したピカードは捕らわれる。カーデシアの罠だったのだ。
敵の目的は、ピカードからミノス防衛作戦を聞き出す事だった。
カーデシアはピカードが虐殺行為をしたと主張。ジェリコは単独行為と言い放つ。
反発するライカーは解任されるが、結局機雷設置に起用される事に。
ピカードは拷問を受けるが、ジェリコは機雷により撤退するよう脅迫。
カーデシアは撤退。解放されたピカードはもう少しで屈服しそうだったと告白する。

 と言うわけで、作戦のために艦長が代わると言う展開は面白そうで、
やり方が変わって乗員が困惑する展開もあるが、後半はピカードの拷問が続く。
しかし何も起こらず、ミノス防衛と言うのも描かれず拍子抜けだ。

VHS
 

第136話 甦ったモリアーティ教授

 データらはホロデッキシステムの異常に気づき、バークレーに修理を依頼。
その結果、4年ぶりに現れたモリアーティ教授は、ピカードに放置された事に怒る。
ピカードらの予想に反し、ホロデッキから出れる事を証明し
恋人レジーナも外へ出られるようにしろと要求。艦の制御を奪われる。
そのためデータは、転送技術を利用する事を検討し実験。
ところが、転送記録に何もない事から、すべてがホロデッキ内の出来事と気づく。
補正機を修正すると言うデータの案を、教授はライカーに伝えて要求。
転送によってレジーナを外へ出す事に成功。2人は制御を回復させシャトルで脱出。
それは実はピカードが仕組んだプログラムで、回路の中の人生とは気づかないのだ。

 と言うわけで、新シリーズの目玉装置であるホロデッキ内の存在が
意思を持って反乱を起こすと言う話。
それ自体は面白いのだが、すべてホロデッキの中の話だったと言う展開になると、
夢落ちみたいでもう後は収拾がつかなくなる点が困りものだ。

TV放送 99/08/12 08CH 03:15-04:10
 

第137話 謎の蒸発事件

 ステーションで事故が発生。細胞の残留物が見つかり、
ウナリ中尉をロジャ大尉がフェーザーで撃って失踪したと言う疑いが。
クリンゴン士官モラムにも疑いをかけるが、トラク地方官がウナリを連れて現れる。
彼女はロジャが突然襲い、クリンゴンに助けられたが、細かい記憶はないと言う。
記録では優秀なロジャに対し、命令違反の多いウナリに過剰防衛の疑いが。
ドクターは残留物を調査する内、触れた物に同化する性質に気づく。
有機体は基地に到着する前のロジャを殺して成り代わり、
同化されかかったウナリは記憶を失ったのだ。
犬に変形していた生物はラフォージを襲うが、フェーザーで倒される。

 と言うわけで、怪しい生物のために、無実の隊員に疑いがかかるのは
旧シリーズの切り裂きジャックの話みたいだが、
どうもウナリに好感が持てないところがあり、どうでもいいやと言う感じだ。

TV放送 99/08/19 08CH 03:15-04:10
 

第138話 ロミュラン帝国亡命作戦

 トロイは、気がつくとロミュランの顔に変えられていた。
副司令官ネベックによると、ラカル少佐に扮しろと言う。
彼はスポックの地下組織の活動に協力。ケーレム星系の貨物船から貨物を受け取り
秘密事項を伝えるため連邦貨物に隠れたムレット副総督らを、連邦に引き渡すのだ。
トレス司令官は、トロイの動きを不審に思うが、上官なので反論できない。
トロイは、現れた貨物船が契約を守らないと気づき、ネベックは艦を破壊。
やむなく遮蔽して連邦の基地へ接近。わざと放射線を出して艦に発見させる。
トレスは艦の攻撃を命ずるが、トロイが止める。
直接交渉すると称し、副総督らを転送。事態に気づいたトレスはネベックを射殺。
トロイをも追求するが、危機一髪転送収容する。

 と言うわけで、ひょんな事からトロイがロミュラン艦に乗り込み
敵とばれないようにしつつ、指令すると言う話で、設定的には面白いのだが
ピカードらは、トロイがいなくなった事に、それまで全然気づかなかったのか。

TV放送 99/08/26 08CH 03:15-04:10
 

第139話 運命の分かれ道

 ウナリア人の襲撃でピカードは重傷を負い、死亡する。
気がつくと死後の世界でQが迎え入れ、若き日にケンカで心臓を傷つけ
人工心臓だったために早死にしたと指摘する。
そして、ピカードを少尉時代に戻し、ふたたびやり直すチャンスを与える。
ピカードはケンカを止めるが、気がつくと天体観測係の中尉に留まっていた。
仕事はこなすが、危険とは縁のないタイプと見られているのだ。
ピカードはこの生活に耐えられなく、再度やり直す事を求める。
ピカードはケンカで刺され、気がつくとウナリア人の攻撃で負傷した場面で
ドクターの治療で助かる。あれは夢かQのイタズラだったのか。
過去を含めて今の自分があるのだと感じる

 と言うわけで、誰もが考える過去をやり直したいと言う気持ちが
現実になると言う話。ただ、世界の運命が左右されるほどの派手さはなく
そう言う意味ではおもしろさも中くらいと言う感じ。

TV放送 1999/10/28 08CH 0320-0414
 

第140・第141話 バースライト

 宇宙基地ディープ・スペース9へ。ウォーフは死んだはずの父モーグが、
ロミュランの捕虜になったとの情報を得る。捕虜は屈辱だが捜索する事を決意。
一方データはショックで回路が始動し、夢を見る機能が動き出す。
ウォーフは収容所へ。モーグは死んだと判明。
捕らわれたクリンゴンたちは母星へ戻る事ができず、ロミュランと同居していた。
反発するウォーフに、若者たちは次第に扇動される。
ロミュランのトカス司令官は処刑を決めるが、クリンゴンたちがそれを止める。
ウォーフは収容所の事を秘密にすると約束し帰還する。

 と言うわけで、クリンゴンの世界を描いた話は、面白いものが多い。
これも唯一ロミュランと共存する社会を描いた話で、ウォーフが悪者に。
その思いつきはいいが、ウォーフが帰還するに至る展開はこじつけのよう。

VHS
 

第142話 謎の潜入者

 艦はバリオン汚染の除去のため、乗員は休暇を得る事に。
ピカードは馬の鞍を取るために艦に戻るが、不審な連中の工作に気づく。
彼らは艦のプログラムを停止させ、ピカードも捕らわれるが美容師と称する。
一方、惑星でパーティに参加したラフォージらは異変に気づき捕らわれる。
彼らテロリストのケルス一味は、トライリチウムを奪い兵器に加工する気だ。
逃げ出したピカードは妨害工作。だがケルスはトライリチウムを持って逃走。
バリオン除去のビームが迫るが、危機一髪停止させる。
ケルスは船で逃走するが、ピカードが安全装置をはずしたため爆発。

 と言うわけで、艦がひそかに制圧され、ピカードが単身妨害するダイ・ハードな話。
設定は面白いが、もう少しこてんぱんにやりこめる展開がほしかった。
最初にやられる一味は、ボイジャーのトゥボック役の人。

TV放送 1999/11/18 08CH 0310-0405
 

第143話 ギャラクシー・ロマンス

 ピカードは、新任の天体調査チームのダレン少佐と恋に落ちる。
上官にも意見する彼女だが、ライカーらはピカードに気兼ねして困惑。
バーサリス3号星でファイヤーストーム現象が起こり、
コロニーの住人を非難させる必要が発生。シールドの強化で耐えられるかも知れず
ライカーは作業の指揮をダレンに命ずる。
危険な任務で死者も出るが、ダレンは最後まで留まり耐えぬく。
死を目前にピカードを責めた事を悔やみ、ダレンは異動を希望する。

 と言うわけで、ピカードと乗員が恋に落ちるが、作戦と私情は別
と言う板挟みになる話で、まあそう言う事もあるだろうが、
物語としてそれほど面白いわけでもない。

TV放送 2000/01/13 08CH 0310-0405
 

第144話 命のメッセージ

 ピカードは考古学の恩師ガレン教授に再会。カール星の遺跡で大発見をしたと言う。
彼は研究をピカードに引き継ごうとするが、ピカードは拒否。
ガレンのシャトルがイリディアン艦に襲われて死ぬ。
攻撃の原因を知るため、教授が立ち寄った星を調査。
それらの星は離れているにも関わらず、よく似た構造のDNAを持つ事に気づく。
40億年前に、何者かが意図的にプログラムしたに違いない。
ガレンのカール星での情報はカーデシアが奪っていた。
クリンゴンも現れ、互いに古代の無敵兵器と考え、先に手に入れようとする。
互いの情報を集め、最後の情報を合わせればプログラムが完成するはずだ。
ロミュランもかけつけ横取りしようとするが失敗。
完成したプログラムはホロ映像で、かつて銀河系で最も早く進化した種族は
自ら滅んだが、原始の生命体しかいない星系に情報を残した。
それは、彼らが同じ種族の子孫だと言う事だ。
カーデシアらはこの話を取り合わなかったが、
ロミュランは、いつかは分かり合える日が来るかもと話した。

 と言うわけで、DNAにプログラムが隠されていたと言う設定はちょっと面白いが
納得させられるほどの説得力はない。
各種族が現れるのも、仮面ライダーの最終回的な安易な発想にしか感じられない。

TV放送 2000/02/03 08CH 0310-0405
 

第145話 呪われた妄想

 ライカーはティロナス星の調査のため、証人としてひそかに潜入する事に。
だが気がつくと自分の名前を思い出せず、
サイラス医師は、連邦の一員と言う妄想に捕らわれていたと言われる。
しかも暴れて殺人を犯し、精神病院に入れられたと言うのだ。
再び気づくと艦に。夢とは思えず、なぜ幻覚を見たのかわからない。
またも病院へ。医師はこちらが現実だと言い、記憶を呼び戻す治療をすると言う。
ライカーの異変に、ドクターらはライカーの救出を試みるが、ライカーは混乱。
どちらの世界にも存在するスーナが何かを知っていると気づく。
彼はライカーの脳に手術しており、意識が薄れるが転送収容される。
ライカーは任務中に捕らわれ、記憶から情報を奪われようとして
何が現実かわからなくなっていたのだった。

 と言うわけで、どちらが現実かわからなくなると言う話はよくあるが
何だか物語の展開もわかりづらい上に、
第2シーズンの最低作「悪夢の果てに」を彷彿させる物語でちょっと困りもの。

TV放送 2000/02/17 08CH 0310-0405
 

第146話 新亜空間テクノロジー超フェイスフィールド

 ドクターは審問会を受ける事に。彼女はフェレンギ人科学者レーガ博士の、
亜空間理論のシールドシステムに関心を示して科学者を呼び、
クリンゴンキラック、バルカン夫婦トゥーパ、異星人ジョブレルが集まった。
恒星のコロナも平気と言う理論を試すため、ジョブレルがシャトルで実験。
一見成功したかに見えたが、バリオン素粒子が増加。転送収容するが死亡する。
レーガは研究に問題はないと主張するが、実験室で自殺。
自殺に見えた殺人にも見えるが、フェレンギのしきたりで解剖はできない。
ドクターはトゥーパ夫妻を疑い、無断で解剖をするが結局何も出ず、
審問会を受ける事になったのだ。ドクターは遠隔操作で破壊工作が可能と考え
シャトルを奪いコロナへ急行。無事を証明するが、隠れていたジョブレルに襲われる。
タタラ人のジョブレルは、仮死状態になる事ができたのだ。
レーガを失脚させるのが目的だったが、途中で成果を奪おうと心変わりした。
格闘の末、ジョブレルを倒し、ドクターは無事帰還する。

 と言うわけで、ドクターが主役で窮地に追い込まれる話だが
新しい理論や新しい異星人をもとに物語が展開しているので
何だかサギにあっているようだ。

TV放送 2000/03/02 08CH 0310-0405
 

第147話 もう一人のウイリアム・ライカー

 8年前、ライカーがポチョムキンで救出に来た科学基地へ。
ディストンションフィールドで転送が遮られるため、8年間訪問できなかったのだ。
そこには、ライカーそっくりの人物が。彼は8年前置き去りにされたと言う。
実は危機一髪転送収容された際、転送情報が反射され複製ができたのだ。
科学的には同一人物だが、8年間の環境が異なり
このライカー大尉は、まだトロイを愛していた。
ライカーはこの大尉と共にデータを回収する任務に就くが、何かと対立する。
ライカー大尉はガンジー号へ転属となり、トロイに求婚。
だが、トロイは艦を捨てられないと拒否する。
2人は再び協力してデータ回収を成功。
大尉はトーマスと名乗り別人として生きる事にする。

 と言うわけで、旧シリーズ「2人のカーク」のバリエーションで
あれは善悪がはっきりしていたが、
むしろそう言う違いがない者同士が対立する方が面白いと思っていたが、
いざ映像化してみると、なかなか派手な見せ場もできず、パッとしない感も。

TV放送 2000/03/09 08CH 0310-0405
 

第148話 時空歪曲地帯

 ピカードらはシャトルで会議から帰還。
その途中、トロイはピカードらが停止していたと感じる。
一方で、ピカードらがトロイが静止していたと感じる時も。
時間のゆがみが発生。速度もまちまちで時空連続体が崩壊したようだ。
ランデブーポイントに艦はおらず、かすかな反応を追うと
そこでは光線が止まっていたが、まさにロミュランとの交戦中だった。
ゆがみの中心はまさにここで、亜空間フィールドを作って中へ。
ブリッジにロミュランがいて奇襲を受けたらしい。ドクターは撃たれている最中だ。
ワープコアに亀裂があり、今の速度でも9時間後には爆発してしまう。
ピカードに時間酔いの症状が出たため退避。データが調査を続行。
渦の中心に有機生命体がいて、ロミュランに変身して何かをしていたようだ。
ブラックホールで培養されるが、人工のブラックホールであるワープコアを巣に。
それでロミュランのエンジンが故障。
艦がかけつけパワーを送ろうとしたが、時間連続体に亀裂が生じたのだ。
トリコーダーで時間を逆転させ、データが爆発の原因を取り除く事に。
ロミュランはエイリアンを撃とうとして、ドクターを撃ってしまうがこれも阻止。
ビーム発射は止められないが、ピカードらを転送し、シャトルを爆破させる。
時間の渦は元に戻り、エイリアンは自分の時空へ去る。

 と言うわけで、SFの設定としてはなかなか面白い感じ。
面白い事は面白いが、この手の話にありがちな事に解決策はごまかされた感じ。

TV放送 2000/05/18 08CH 0320-0414

第149話 クリンゴン神カーレスの復活

 カラヤ4号星より帰還して以来、ウォーフはカーレスへの信仰に自信を失う。
ピカードの指示で聖地ボレス星へ行き修業に。そこで復活したカーレスに出会う。
彼は高僧しか知らない知識を知っており、本物としか思えない。
艦で故郷へ送る事になるが、かけつけたガウロン宰相は疑問視し遺伝子調査を求める。
結果は完全一致するが、ガウロンは決闘を求め、勝ってしまう。
ウォーフもニセ者と思うように。僧侶たちはクローンを作成し、記憶を与えた。
帝国の退廃に、信仰の対象を生み出したのだ。
ウォーフは、倫理観を説く指導者として認めろと求め、ガウロンもそれを受け入れる。

 と言うわけで、クリンゴンの世界を掘り下げようとして、今度は神様が登場。
旧シリーズに出たようだが、ほとんど知らないキャラなので困りものな上
クローンで復活させたと言うのは、意外性に欠ける手法だ。

TV放送 2000/05/11 08CH 0320-0414
 

シーズン7

第150・第151話 ボーグ変質の謎

 ボーグの攻撃によりオニアッカ3号星が全滅。
だが、集合体のはずのボーグが名前を持ち、感情を持って凶暴だった事が問題に。
クロシスと言うボーグを捕らえるが、データも感情を持つようになり、共に逃走する。
ピカードらが追跡するが、捕らわれ、ボーグの指導者がデータの兄ローアと判明。
ローアは搬送波でデータを操っているのだ。
かつて感情を得て返したヒューが原因でボーグに混乱が生じ、ローアがおさめたのだ。
だがヒューたちはローアの支配に抵抗していた。
ラフォージの妨害電波でデータは我に返る。ヒューらも突入。
データはローアを倒し、機能を停止させる。

 と言うわけで、人気のゲストキャラ、ボーグとローアが共に登場。
それはそれでいいのだが、ボーグの設定が次第に変わるのは困りもの。
データがホーキング・ニュートン・アインシュタイン博士とゲームするシーンあり。
ホーキング博士役は当人。ヒューはテレビではブルーと呼ばれたらしい。

VHS
 

第152話 イヤール星の使者

 艦はイヤール人のロケル大使らを迎えるが、
やたら楽しそうなロケルや、何かとウォーフを挑発するバイレス大使に困惑。
ピカードはボマルとシャトルで惑星へ向かうが、異常が発生し惑星へ不時着。
助けを呼びに行こうとして自分も倒れ、アンナと言う女性に助けられる。
彼女はボマルは死に、自分もここに7年間取り残されていると言う。
ピカードはシャトルを修理し、脱出しようとするが、
アンナはピカードを愛していると言い、返したがらない事に気づく。
実はボマルが生きていて、幻覚を見せていたのだ。
彼らイヤール人は地球人の、喜び、敵対心、愛と言う感情に関心を示し
これらを経験するため、わざと挑発していたのだ。

 と言うわけで、地球人の感情に関心を示す異星人に振り回される話で
発想としては面白いのだが、何か図式的すぎる嫌いあり。

TV放送 2000/05/25 08CH 0320-0414
 

第153話 インターフェイス救出作戦

 ラフォージはインターフェイスユニットという装置をテスト。
これは、実際にその場所へ行かなくても、探査装置を操作できる物だ。
ラフォージの母が艦長をするヘランが行方不明になり、絶望視される中、
艦は事故を起こしたラマン基地へ急行。ラフォージが調査する事に。
火災で隊員は全員死亡。だが、そこで300光年は離れているはずの母と会う。
母は助けを求め、亜空間のトンネルで移動したのかもと主張するが
ピカードは幻影と考え、危険な調査の続行に否定的だ。
だが、あきらめられないラフォージは、命令違反を犯して単独で調査を再開。
ヘランが見つからないため、ラマンを惑星へ降下させ危険レベルに。
そこで出会ったのは、母の姿に扮して接触してきた生命体だった。
彼らは事故でラマン基地へ閉じこめられ、高度が上がると死んでしまう彼らは
隊員と接触を試みたが隊員は死亡したのだ。生命体は姿を消し、ラフォージは帰還。
幻でも母と会えてよかったと言う。

 と言うわけで、危険な場所に行かないでもいい装置と言うのは
意外性に欠ける気がして、ラフォージの両親が出てくる目新しさもあるが
生命体の正体や意図もわからずピンとこない。

TV放送 2000/06/22 08CH 0320-0414
 

第154・第155話 謎のエイリアン部隊

 ライカーはピカードが傭兵に撃たれ死んだと知る。
バラダス星の遺跡で何かを調査していたのだが、傭兵に襲われライカーが捕らわれる。
そこでは生きていたピカードが密輸屋と称して、盗んだ発掘品を調査していた。
傭兵のバランはバルカン初期の遺物を探し回る。
ライカーは艦隊を裏切ったフリでバランを信用させ、ひそかにコースを艦に知らせる。
ロミュランの傭兵タレラ(ロビン・カーチス)は実はバルカンのスパイで、
バランがバルカンの過激派に、「ゴルの石」を売るのを阻止するとピカードに語る。
それは思考の力で人を殺す事ができるのだ。反乱でバランが死ぬ。ライカーは帰還。
だがピカードは、タレラこそ過激派と気づく。彼女は石で傭兵たちを倒す。
しかし暴力的思考を増幅する石は、平安な心には効果なく、タレラは逮捕される。

 と言うわけで、バルカンに不穏な動きと言うのは本編にあまり関係なく
傭兵部隊に潜入したピカードとライカーが、こっそり艦に連絡しつつ
敵の陰謀を阻止すると言う展開は、展開的にちとイライラさせられる。

VHS
 

第156話 戦慄のドリーム・プログラム

ナカムラ提督 (クライド草津)

 データはドリームプログラムで夢を見るが、乗員を食べる様な内容で困惑する。
ピカードは苦手な提督の晩餐会に呼ばれるが、装置異常でワープ航行できない。
一方でデータは寝坊をしたり、白昼夢を見る様に。
全部殺せと言う声を聞き、トロイを襲った為に拘置される。
だがドクターは、データがトロイを襲った箇所に
細胞レベルの組織破壊が起きている事に気づく。
組織破壊はトロイだけではなく、ピカードら乗員全員にも起きていた。
そこにはスキャナで見つからない有機体が寄生しており、
寄生した箇所はデータの夢と一致していた。
データの夢を分析する為、ホロデッキで再現し、ピカードらが乗り込む事に。
そこでは男たちが壁に穴を開け始めていた。
男たちは有機体の象徴で、データが発する高周波パルスで倒せると判明。
そこで艦内にパルスを流すと有機体は死滅し、乗員全員が回復。
有機体はプラズマコンジットに付着しており、起動によって眠りから覚めたのだ。
ピカードは艦の修理を口実に、パーティを欠席するのだった。

 と言う訳で、見逃していた1話。
夢を見るプログラムを試したデータが、悪夢を見る様に。
時を同じくして、艦内に異変が起こり、データの夢と関係がありそうと言う訳。
思い付きは悪くない気もするけど、設定はよくわからない。

TV放送
 

第157話 心のダーク・サイド

ラクサナ トロイの母
メクイズ ケイアン人の代表
へドリル ケイアン人の少女(キルスティン・ダンスト)
ケストラ ラクサナの姉

 テレパシーを使うケイアン人が、言葉による交流を覚える事になり、
ラクサナが教育係となる。
だが、ラクサナは具合が悪かったり、機嫌が悪かったり。
やむなくトロイが代役に就くが、ラクサナが意識不明になっているのが見つかる。
どうやらケイアンのテレパシーが、何かを呼び起こしてしまったらしい。
原因を追及する為、トロイがラクサナの意識に入る事に。
トロイの死んだ父、犬、ケイアン人の少女へドリルが現れるが、
その意味はわからない。
ラクサナの日記に空白期間があると気づいたトロイは、
再びラクサナの意識に入る事に。
実はトロイにはケストラと言う姉がいたが、
へドリルくらいの頃にラクサナの不注意で死なせてしまったのだ。
ラクサナが母さんを許してと言うと、ケストラの姿は消え、意識が戻るのだった。

 と言う訳で、見逃していた1話。
テレパシーで交流するケイアン人が言葉を覚える事になり、ラクサナが教育係を買う。
その結果、ラクサナの心の奥底に隠していた、
忌まわしい記憶が呼び起こされてしまうと言う訳。
まあまあ面白い設定だけど、前に見たデータが悪夢を見る話とダブるよね。
少女時代のキルステン・ダンストが出ていて、
真相に関わる存在かと思ったが、そうでもない。

TV放送
 

第158話 混迷の惑星ケスプリット
 

 艦はケスプリッド星の連邦加入審査のために、惑星へ向かう。
審査請求をしているのはケス地方のモーリック大使らで、
一方、プリッド地方は外部との交流を拒んで、対立していた。
艦長とドクターは転送でケス地方へ向かうが、
ブリット地方の保安長官ロリンらが介入し、とらわれの身となる。
ロリンらは、ケス地方と連邦が軍事同盟を結ぶのを阻止すると言うのだ。
艦長らは考えが読めるように、精神波を増幅する装置をつけられ
その結果、2人は互いが愛し合っている事に気づく。
ライカーは救出のためモーリック大使と協力する事にするが、
大使らは独断で、工作員に艦長らに脱走の手引きをさせる。
だが、合流地点に来なかった事から、
大使らは、連邦がブリット地方と同盟を結ぶ気ではと怪しむように。
ライカーはロリンを転送収容し、強引に交渉しようとするが決裂。
猜疑心が強すぎ、連邦加入は無理と断定。
なかば脅迫で2人を帰還させる事に成功。
艦長らは互いの気持ちを知り、逆に今後に不安を感じるのであった。

 と言うわけで、同じ星の中で対立する人々の話をメインかのように見せて
実は艦長らが互いの気持ちに気づくと言う、小粒なSF系恋愛もの。
2人が仲良さそうなのは想像ついたので、今さらと言う感じも。
対立する人々の話もちょっと面白そうな設定だが、そちらはおまけ程度。

TV放送
 

第159話 危険なワープ・エネルギー

セロバ ヘカラス人の女
ラバル ヘカラス人の男

 艦は行方不明になった医療船フレミングを捜索に向かう。
付近はテトリオン粒子が存在する為、ワープが使えず、
ヘカラスルートと言うコースを行くしかないのだ。
やがて正体不明の船が接近し、男女が乗り込んでくる。
彼らはヘカラス人のセロバとラバルで、
ワープの影響で空間に裂け目ができ、星が住めなくなると言う。
それに気付かせる為、連邦の船を攻撃したのだ。
ピカードは調査を約束するが、
満足できないセロバは、シャトルを自爆させてテトリオン放射させる。
亜空間に亀裂が発生し、フレミングが危険な状態だ。
ラバルの協力も得て、衝撃波に乗って脱出する事に成功。
事態を重く見た連邦は、最高ワープを5に制限する。
一方ピカードは、人類の為と思っていた探検が、宇宙を破壊していたと知り、
複雑に思うのだった。

 と言う訳で、見逃していた1話。
今までさんざん使ってきたワープ航法が危険だと判明するエピソード。
技術が進みすぎると、何でもありになってしまうので、
設定的に歯止めをつけたかったと言うのは理解できるが、
最終回寸前でなくても良かったのでは。

TV放送
 

第160話 アンドロイドの母親

 崩壊が進むアトレアス星の地殻変動を抑制するため、
ジュリアナ博士らが訪れるが、彼女はスン博士の妻でデータの母だと言う。
彼女の事は記憶になく、データはとまどう。彼女がウソをついているのかも知れない。
博士はローアの失敗に、データを作る事に抵抗を感じ
コロニーが襲撃を受けて脱出する際、データを置き去りにし、負い目を感じていた。
データは彼女がニセ者と確信し、医療記録等を調査。
陥没事故で博士は負傷。アンドロイドだと判明。
老化プログラムや、機械によるスキャンをごまかす機能もあったのだ。
頭部に隠されたプログラムでスン博士の映像を再生。
ジュリアナはコロニーの襲撃で致命傷を負い、
スン博士はアンドロイドに彼女の記憶を移したのだ。
彼女自身は自分の正体を知り、彼女を不幸にしないため
寿命が来るまで生かしてくれと頼まれる。
データは真実を話すべきか悩むが、彼女には秘密にしておいた。

 と言うわけで、このシリーズで一番人気者はデータなので
その周囲のエピソードを広げるのはなかなか面白いわけで、今度は母親が登場。
それもアンドロイドだったと言うあたりは、まあまあ楽しめるものの
それほど奇抜なアイデアと言うわけでもない。

TV放送
 

第161話 無限のパラレル・ワールド

 ウォーフはシャトルでバーリトゥリ大会から帰還。
優勝したが、誕生日のサプライズパーティでウンザリするが、周囲の異変に気づく。
仕事でいないはずのピカードがいて、ケーキの種類も変わっている。
記憶のない頭を殴られた痕跡があり、大会は9位だったと言われる。
日誌も9位になっており、ドクターは記憶障害だと主張。
接近するカーデシアをスパイ行為だと主張するが、その証拠はない。
装置の操作ができず、カーデシアの攻撃を受けてしまう。
日誌によると大会には不参加となり、トロイは彼の妻だと言い出す。
周囲に常にラフォージがいた事から、影響を受けたらしい。
そう言う間にもドクターが変わり、ウォーフ自身が副長にライカーが艦長となる。
データは量子流動を発見。ウォーフが別の次元の存在である事を意味するのだ。
亀裂から別の次元へ移動し続けており、類似した量子の存在する次元を見つければ
帰還できるかも知れない。ベイジョーが好戦的に。
境界が崩壊し、無数のエンタープライズが出現。各艦に協力を要請。
元いた次元のピカードより連絡があり、亀裂へ突入。
無事帰還するが、ウォーフはトロイに対する別の感情に気づく。

 と言うわけで、ウォーフがパラレルワールドに陥る話で
この手の話はそこそこ面白いのだが、あまりにも頻繁に変化しすぎると
訳がわからない。そこから無事帰還するのも奇跡に近く、ちょっとそらぞらしい。

TV放送
 

第162話 難破船ペガサスの秘密

 ピカードはライカーの元上官であるプレスマン提督と会う。
提督によれば、彼とライカーが乗船していたペガサスは大破してはおらず
ロミュランがその残骸を発見したらしい。
そこには極秘の装置が搭載されており、奪われれば危険だと回収を指示される。
ロミュランのシロル司令官も残骸回収に乗り出すが、
プレスマンはピカードに内緒で、何かを画策していた。
不審に思ったピカードは、必死に資料を集めた末、ペガサスで反乱があった事を知る。
プレスマンは危険な実験を強行し、副長ら大半が反乱を起こす。
当時新人のライカーは事態が理解できず、艦長側について彼と脱出。
その後、ペガサスは爆発したのだ。小惑星の亀裂にはまったペガサスを発見。
プレスマンとライカーが乗り込み、実験に使われた装置を回収するが、
艦はロミュランによって亀裂に閉じ込められてしまう。
この事態にライカーは遮蔽装置を使えば脱出できると言う。
それこそプレスマンが隠していた装置だったが、
遮蔽装置の開発は連邦の条約に違反していた。艦は遮蔽装置を利用して小惑星を脱出。
ピカードはただちに装置を解除し、ロミュランに事情を説明する。
プレスマンを拘束し、ライカーも取り調べを受ける事に。
だがピカードは、最後に正しい選択をしたライカーを
副官に持てた事を誇りに思うのだった。

 と言う訳で、見逃していた1話(以前に前半だけ見た)
ライカーの元上官である提督が現れ、遭難した当時の船を捜索する事に。
そこではピカードも知らない禁じられた実験が行われていたと言う訳。
旧シリーズにもカーク副長時代の話とかあったから、そのバリエーションと言う印象。
ライカーにそんな過去があったと言う伏線は、まったく張られてなかった。

TV放送
 

第163話 滅びゆく惑星

 ウォーフの育ての親である夫妻の息子、ウォーフにとって義兄のニコライ博士より
惑星ボラールの崩壊を伝える救難信号を得る。
ウォーフが上陸するが、ニコライは住人を洞窟へ避難させていた。
未開の惑星であるボラール人との接触は、艦隊の規則に反する行為だ。
艦長は内政不干渉を固持し、ニコライに惑星の情報の保存のみを許可する。
だが、ニコライはひそかに艦のホロデッキへ住民を転送していた。
住民は転送に気づいておらず問題ないと言い、艦長は仕方なくこれを承諾。
他の惑星への移住を演じる事になるが、惑星の影響でホロデッキが不安定になる。
しかし、若者ボリンが偶然ホロデッキの外へ出てしまい、事態に気づきショック。
行き場を失って自殺。住人は惑星に到着し、結婚したニコライは留まる事を決意。
今まで身勝手だったニコライも責任感に目覚める。

 と言うわけで、ひそかに住人をホロデッキに移してごまかしていたと言う設定は
なかなか面白いが、ウォーフが妙にきまじめなのが引っかかる。
その後は住人にばれないように移動のフリまでするが、派手な展開はない。

TV放送
 

第164話 愛の亡霊

 カルロス植民星に住むドクターの祖母が死に、ドクターは葬式に参加する。
日記によれば、祖母は100歳なのに30代のロニーと恋仲だったと言う。
ドクターはロニーの声を聞き彼に会う。
彼は実は霊で、ドクターは彼に惹かれるように。
艦隊を去ると言い出し、ピカードらをあわてさせる。
ピカードは不審なエネルギーの発信源である墓地を調査。
ロニーの素性を追求すると、現れたロニーに襲われる。
彼は核分裂性の生命体で、人間に寄生するしかないのだ。
一族が母体に適すると知り、祖母が死んだ今、ドクターを狙うが撃たれて死ぬ。

 と言うわけで、よくある、亡霊等にSF的説明をつけた物語で
正直言って、こう言うのはあまり面白くない事が多い。

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第165話 若き勇者達

 若手乗員のライルらは、自らの昇進にやきもきする。
ベイジョー人のシトーの昇進が検討されるが、
ピカードは、アカデミーでウイルらと不祥事を起こした彼女の昇進に、抵抗を感じる。
ライルはライカーに取り入り、バルカン人のトイックもアイデアを次々提案。
そんな中、シトーが呼ばれ、特殊任務の話を受ける。
カーデシアから来た脱出ポッドに、スパイであるジョレットが乗っていた。
彼は情報を持ってきたが、何とか送り返さねばならず、
そのためにはベイジョー人を捕虜にして、信用させる必要がある。
境界線さえ通過できれば、カプセルで送り返せるはずだが危険な任務だ。
シトーはこの任務を志願。シャトルでジョレットと領域へ向かうが、
攻撃を受けシトーは死ぬ。ライルは昇進が決まるが、複雑な思いだった。

 と言うわけで、今回は若手が主役でピカードらが脇役的に。
若手ばかり描いたシリーズなら、こう言うのも面白いかも知れないが
目先を変えようとして出したアイデアとしては、あまり面白くない。

TV放送
 

第166話 記憶喪失のアンドロイド

 調査のため惑星調査をしていたデータは、事故で記憶喪失に。
ガービンと言う男に助けられるが、その怪力に住民たちは不気味がる。
ガービンらは未知の病気で苦しみ、データは独自に調査するが
村人はデータが病気を持ち込んだと非難。
データは、彼自身が持ってきた放射性物質で回路がショート。
さらに村人に被害を与えていたため、中和する薬を開発。
こっそり井戸に混ぜようとするが、毒と誤解され、鉄棒で刺される。
死んだとして埋葬されるが、無事転送収容される。

 と言うわけで、旧シリーズにもカークとかが自分の立場を忘れ
住人になってしまう話があったので、目新しさはいまいち。
ドクターがブリッジ士官となり、触発され、トロイも士官の試験を受ける。

TV放送
 

第167話 多重人格アンドロイド

 艦は8700万年も飛んでいると言う未知の彗星と接近。
彗星自体よりも古い建造物が隠されており、艦の機器に影響を及ぼす。
彗星はダース星系から来た物で、かつては文明があったのかも知れない。
額に印が浮き出たデータはイーハントと名乗り、情報を保管する施設だと言い出す。
データの中に様々な人格が侵入。
女王マサカに見つかる前に立ち去れと言う。
謎のエネルギーにより、艦内が次々と変換され、武器が使用不能に。
魚雷の中にヘビが現れ、武器室に木がはえる始末。
自分たちの文化を再現しようとしているらしい。
このままでは、あと2時間で艦は完全に変換されてしまう。
ピカードはマサカと話そうと考えるが、彼女をさとせるのはコルガノのみだと知る。
そこでコルガノの仮面を作り、マサカに対面。
互いは太陽と月の様な関係で、どちらも必要だと説得する。
説得されたマサカは再び眠り、艦とデータは元に戻る。
データは何が起きたか覚えていないが、何千もの人格が入っていたと感じていた。
ピカードは、それは普通の人間以上の経験だと言うのだった。

 と言う訳で、見逃していた1話(前半だけ見てた)。
艦が接近した彗星には、古代の遺跡が残されていた。
遺跡は艦とデータに影響を及ぼし、やがて乗っ取られそうに。
データには当時の複数の人格が乗り移ると言う訳。
どういうメカニズムかわからないが、
要は古代の霊に乗り移られる話を、アンドロイドでやってみたと言う印象。

TV放送
 

第168話 謎の幻覚テレパシー

ダン 死亡した機関部員
キャロウェイ ダンの恋人
ウォルター・ピアス ダンの元上官

 機関部員ダンが、プラズマに飛び込んで死ぬ事件が発生。
ダンを前向きと感じてたトロイには、自殺した理由がわからない。
彼はネイティア人と地球人のハーフで、
ネイティア人には相手の考えを読む能力があると言う。
現場を調べるトロイもまた、激しい感情の波を感じる。
様々な人が現れる幻覚を見るが、その中の1人ピアスは、ダンの上官だった人物だ。
奇妙な体験を通じて、トロイはウォーフと接近。
そのウォーフが同僚とキスする幻覚を見たトロイは、
嫉妬心からウォーフを撃ってしまう。
再び現れたピアスに償えと言われ、トロイはプラズマに飛び込もうとするが、
ウォーフに止められる。
実は、ピアスらはプラズマで死んでおり、そのテレパシーが残留していた様だ。
トロイは、ウォーフがいなければ死んでいたと、感激するのだった。

 と言う訳で、見逃していた1話。
機関部員が自殺し、原因を探ろうとするトロイが現場付近を調査。
そこで強烈な感情の波を感じ、自らも影響を受けると言う訳。
特殊な能力を持つ人が、能力ゆえに困った状況になると言う話で、それは設定次第。
それよりも違和感があるのは、唐突にトロイとウォーフが急接近したあたり。
最終回間際に。

TV放送
 

第169話 恐怖のイントロン・ウイルス

 データの猫のスポットと、アリサが同時に妊娠する。
魚雷システムのテストに失敗し、ピカードとデータがシャトルで回収に向かう事に。
彼らの留守中、ウォーフはいらつき、トロイは寒がり、ライカーは物忘れが激しい。
ウォーフはトロイに襲いかかり、気温の苦情を言う者が続発。
ピカードらが帰還すると、艦内は豹変。トロイの部屋にはトロイらしき生物が。
DNAが変化し、水中でも生きられる両生類になっていた。
乗員すべてのDNAに異変が発生。進化の過程で活動を停止していた
イントロンがなぜか活性化し、進化の過程にさかのぼったのだ。
ピカード自身も感染し、いずれ退化してしまう。
スポットもイグアナに退化。だが子供は無事で、
胎内にはウイルスを濾過する機能があるらしい。
そこで、妊娠中のアリサの羊水をまねた物を生成。
トロイを狙うウォーフが暴れ回るが、危機一髪薬の散布に成功。乗員は元に戻る。
バークレーの治療用に、ドクターが開発したウイルスが、
イントロンを活性化していたのだった。

 と言うわけで、乗員全員が退化すると言う展開は
旧シリーズの、老化病を思わせるものがある。
それぞれの描写は面白いのだが、一気に解決して、元の姿にまで戻るあたりは
旧シリーズの頃から変わらない都合の良さだ。

TV放送
 

第170話 新たなる旅路

 休暇で来ていたウエスリーは、横柄な態度で乗員を驚かせる。
ピカードは因縁のあるナチェフ提督の命令を受ける。
カーデシアとの境界線交渉のため、ドーバン5号星の住人を撤退させろと言うのだ。
部族の長らは惑星に信仰を感じ、撤退しようとしない。
そんな中、ナカッタと言う男は、以前からウエスリーを知っていたと言う。
ハバックと言う場所で父の幻影に会い、後を追うなと言われる。
一方、住人の祖先は、ピカードの祖先に傷つけられたと言う過去を指摘。
ピカードが罪を償うために来たと言い出す。
カーデシアのはガルディレックは、強硬手段を要求。
ウエスリーはこれを阻止しようとしてピカードと対立。艦隊を去ると言い出す。
住人はカーデシアを捕虜にしてついに衝突に。
ウエスリーが止めようとすると時間が止まり、
ナカッタは彼が思考の飛躍に成功したと言う。彼の正体は旅人だった。
ピカードはガルディレックを説得し、全員が無事帰還。
住人は惑星連邦の市民権を放棄。あくまで撤退を拒否する事に。
ピカードの先祖の罪は水に流され、ウエスリーは精神文化を学ぶため留まる事に。

 と言うわけで、住人を強制撤去させるピカードの話がメインで展開。
ウエスリーの話はサブぽかったので、最後に高い精神文化云々と言う展開は
唐突な気がする。毎度出てくる旅人なる存在が、もったいぶってるのも気に入らない。

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第171話 クリンゴン戦士への道

ケムター ウォーフ一族の男
デュラス姉妹 ルーサとベトール

 ウォーフは息子にクリンゴン戦士の教育をしようとするが、
アレクサンダーは乗り気でない。
ピカードに勧められてクリンゴンの祭りに連れて行き、ケムターと言う男と知り合う。
彼は、デュラス姉妹が狙っているとして、一族を守る為に来たのだと言う。
アレクサンダーの訓練を手伝う様になったケムターは、
宇宙艦隊を出るべきと主張し、ウォーフと対立する。
やがて、ケムターが持っている剣が、ルーサのまだ生まれていない子供の物と判明。
実はケムターは、40年後から来たアレクサンダー自身だったのだ。
アレクサンダーは和平交渉の専門家になるが、
目の前で父ウォーフが殺されるのを目撃。自分を変える為に来たのだ。
だがウォーフは、ありのままの自分を受け入れ、自分で築いた道を進めと言う。
ケムターは戻り、ウォーフはアレクサンダーに、
やりたくなければ稽古はしなくて良いと伝えるのだった。

 と言う訳で、見逃していた1話。
ウォーフが息子アレクサンダーの育て方に悩んでいると、
一族のケムターが現れ、教育係を買って出る。
やがてウォーフは、ケムターの意外な正体を知ると言う訳。
ウォーフとアレクサンダーの話って何話かあった気がするが、代わり映えしない感じ。
ケムターの正体は少し面白いが、それまでが惹かれなかったので、驚きももう1つ。

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第172話 怨讐の彼方に

ボーク フェレンギ人
ジェイソン・ビゴ ピカードの息子らしき青年

 フェレンギ人のボークは、艦に映像を投影してくる。
15年前に息子が乗った船を撃墜された事を恨み、ピカードの息子を殺すと言うのだ。
ボークが言う青年ジェイソンは、ピカードのかつての恋人ミランダの息子だった。
危険を避ける為、惑星にいたジェイソンを収容。
遺伝子検査の結果、確かにピカードの息子だとわかる。
ピカードは、ジェイソンに逮捕歴があると知り、近くにいなかったからと気にやむ。
一方、構われる事を嫌がるジェイソンだったが、体に変調が見られる様に。
遺伝性の病気らしいが、ピカードには症状が出ないのだ。
ボークは亜空間トランスポーターを利用して、ジェイソンを転送収容する。
逆にピカードも転送でボークの船に乗り込む。
遺伝子検査の結果、ミランダはジェイソンの親だが、ピカードは違うと判明。
遺伝子操作で親子に見せようとした為、体に変調が起きたのだ。
乗員は、ボークが艦長だとだまされていたが、
実際には名誉回復していないと知り、協力を放棄してしまう。
回復したジェイソンは惑星に戻る事になるが、
ピカードは彼との間に絆を感じるのだった。

 と言う訳で、見逃していた1話。怨讐の彼方には菊池寛。
ピカードに息子を殺された男が、復讐しようとする話。
標的の青年は、ピカードが知らなかった息子と判明するが。。と言う訳。
もちろん、最終回近くになって、実は息子がいたんですと言う事にはならず。
復讐劇の方も、相手がフェレンギ人なので、いまいち深刻さに欠ける。

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第173話 知的生命体”エンタープライズ”

 データはホロデッキでシェークスピアを演ずるが、そこにオリエント急行が現れる。
どうやらドクターのプログラムが混ざったらしい。
一方、艦は勝手にワープに入ったり、解除したり制御不能に。
付近には空間のひずみがあり、ワープした事で回避した形だ。
センサーとワープエンジンがノードと言う装置でつながっているのを発見。
艦内のあちこちに同様のノードが見られ、すべてはホロデッキにつながっていた。
原因を探る為、データらはホロデッキの列車に乗り込む事に。
そこでは騎士、ガンマン、ギャングと言う7つのプログラムが混在。
その出来事が艦に影響していた。
その構造はデータの人工知能に似ており、艦が知性を持ち始めたらしい。
貨物室に現れた物体は素粒子を吸収。
艦は有機体を完成させる為、バーティオン粒子のある宙域へ向かっているらしい。
だが、それまで艦内の生命維持装置が持ちそうもない。
そこで近くの星雲に魚雷を撃ち込み、列車の目的地バーティオン市に到着した形に。
貨物室の有機体は完成して飛び立ち、艦への影響はなくなる。
データは、新たな知性を警戒すべきだったのではと言うが、
ピカードは知性を産み出したのは、艦だけでなく乗員も含めてだと指摘。
だとすれば、誇れる存在であるはずだと。

 と言う訳で、見逃していた1話。
ホロデッキで複数のプログラムが混ざる事態が発生。
一方、艦内でも異変が起こり、両者に関係があったと言う展開。
その理屈はよくわからないが、
旧シリーズの様に珍妙な事象に振り回される話にするならば、
もっと珍妙さを強調した方が良いかも。

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第174話 惑星連邦”ゲリラ部隊”

ロー・ラレン大尉 ベイジョー人
マシアス ゲリラのリーダー

 昇進したベイジョー人のロー大尉が艦に復帰。
非武装地帯のカーデシア船が攻撃を受け、
攻撃したのが連邦の船を使ったゲリラだとわかる。
ゲリラ活動に手を焼く提督は潜入捜査を発案し、その役目にローを指名。
カーデシア人を殺した元連邦士官として、ローはゲリラに潜入。
艦の医療品を盗んで信頼を得る。
リーダーのマシアスは彼女を気に入るが、カーデシアの攻撃でマシアスは殺される。
ピカードはゲリラを一網打尽にしようと計画するが、
ローが寝返り、ゲリラに艦隊の待ち伏せを知らせてしまう。
彼女は、自分の居場所を見つけたと言って退散。
報告を聞いたピカードの表情は複雑だった。

 と言う訳で、見逃していた1話。
ベイジョー人の中尉が、対カーデシアのゲリラに潜入する話。
潜入捜査官とかが、潜入先の連中に同調してしまうなんて話は山ほどあるので、
それを宇宙でやられても、目新しくはない。

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第175・第176話 永遠への旅

 ピカードは退役した25年後と、艦長就任直後の7年前を行き来する。
イルモディク病の影響とも思われたが、各時代でデブロン星系に異変が発生。
25年後のピカードは、元妻で今は艦長のドクターの船で急行。
7年前のピカードは事態がQの仕業と気づく。Qはピカードが人類絶滅の原因と言う。
空間の亀裂から時空が反転し、やがては消滅してしまうのだ。
3つの時代で、タキオン波で観測した事が影響したと判明。
そこで各時代で、3隻のエンタープライズが亀裂に突入。壁を作ろうとするが爆発。
だが気づくと、Qはピカードが人類を救ったと言う。そして裁判は続くとも。
時代は元に戻り、ピカードが体験した未来も1つの可能性で、変わるはずだ。

 と言うわけで、新スタートレックの最終話。
第1話のQの裁判が完結し、3つの時代のピカードが登場。
わかりにくい部分もあるが、やはり総集編にふさわしいと言える。
7年前のシーンにヤー大尉が出演。25年後ではライカーは提督。
ウォーフはクリンゴンの知事。データは教授。ラフォージはリアと結婚。
ライカーとウォーフは、トロイの死が原因でケンカ中。
現代のナカムラ提督役にクライド草津。

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