100+・・・・

 

どうしようか・・・・

赤組さんは悩んでいたなり。

赤組さんのビストロSMAP100勝目の青組さんからのお祝い、それは、青組さんの「時間」だったなり。ドラマの撮りも入っていて、ただでさえ忙しい青組さんが、赤組さんと過ごす「時間」。それがどんなに貴重なもので、その数時間のために青組さんがどれだけ無理をしたのか、わかっているだけに赤組さんにとってその時間をどう過ごすのかは大問題になっていたなり。

「本当は、一日寝かしててやりてぇけどなぁ」

けれども、それは赤組さんのために「時間」をつくり出した青組さんの気持ちを無にすることだと、赤組さんにもわかっていたなり。

だったら、どうしよう?

一刻一刻と、青組さんが戻ってくる時間が近づき、赤組さんは焦る気持ちを必死に押さえながら考え続けていたなり。

 

翌日は、朝から快晴だったなり。

「どうすんの、今日?」

本当は眠いだろうに、ちゃんと起きてきた青組さんに赤組さんは今日の予定を説明したなり。

「とりあえず、温泉にいくことにしたから。」

「温泉?」

「そう、そこで美味い蕎麦を食べさせてくれる店があるから、そこで蕎麦を食べて、温泉でゆっくりとして、その後はこっちに早めに戻って来て、和食の店で夕飯。んで、おまえをドラマのスタジオまで送る」

「温泉かぁ・・・・」

赤組さんから言われた温泉が、ちょっと遠いところだったなりから青組さんはちょっと言葉を濁したなりが、

「まっ、いっかぁ」

二人は温泉へとドライブをしたなり。

五月の風に吹かれて、いつの間にか助手席で眠ってしまった青組さんが起きてしまわないようにカーステレオのボリュームを絞って、ちょっと遠いところへのドライブにした甲斐があったと、赤組さんは満足そうに微笑んだなり。