「なぁ、中居、明日どうやって現場はいるの?」
「どうやってって、マネージャー頼むと思うけど?」
「えっ?行く場所一緒だし、俺送るよ?」
赤組さんは言ったなり。
「おまえなぁ、俺司会の打ち合わせもあるし、おまえより早く入んだよ?」
「それでもさ、そのくらいしか協力できねぇかもしれないし。ちゃんとサンジャンにも送るし、その帰りもちゃんと連れて帰るから」
青組さんに有無を言わせずに、赤組さんはそう決定したなり。
それが金曜日の夜だったなり。
そして今日、27時間TVは色々な名場面を残して、今、無事に終わったのだったなり。
スタッフに挨拶を終えて控え室に戻って来た青組さんを赤組さんは迎えたなり。
「お疲れ」
「ん」
少々ぼんやりとした様子で答えて、青組さんはパイプ椅子に崩れるように腰掛けたなり。
「どうする?」
「ん?」
「今からだったら、少しくらいなら眠る時間あるよ?ちゃんと時間に起こしてやるし」
「・・・・そだなぁ」
青組さんはそう言ったなりが、頭を振ったなり。
「んなわけにもいかねぇだろ?・・・・だって俺、ここで寝たら、サンジャン起きられねぇもん。目醒めたとしても、頭、絶対働かねぇ・・・・」
ぼーっとした表情でそう答えた青組さんの手にカップが渡されたなり。
「ん?何?」
「そう言うかな、って思ってさ、コーヒーいれといた」
「さんきゅ」
カップのコーヒーをゆっくりと飲みながら、青組さんは言ったなり。
「なぁ、眠くなんねぇようになんか話してくんねぇ?」
「はぁ?」
ちょっと驚いた顔をした赤組さんだったなりが、
「今日の赤ん坊さぁ、・・・・」
話し始めたなり。
「あ、どの子?」
「ほら、まいちゃん、あの子ね」
サンジャンまでは後、2時間強。本当に眠れる時間までは4時間近く。
多分青組さんに付き合って、自分だってほとんど寝ていないだろう赤組さんにそっと感謝しながら、青組さんは赤組さんとの会話を楽しく続けていたなり。