コンサート後、メンバー一緒の晩ご飯。 ただでさえテンションが高くなっているところへ、焼酎の適度なアルコールも入って青組さんはご機嫌だったなり。ちょっと洒落た感じの居酒屋の、それほど広くもないテーブルにぎゅーっと固まったメンバーを前に先ほどからくり返し、メンバーのドラマについての話を続けていたなり。それが最近のドラマとかいうのだったら、わからないでもないなり。がしかし、青組さんの語るドラマ話は、メンバー全員に関して過去から今までの本数を余すことなくフォローしているうえに、科白やシチュエーションなどもばっちりで、むしろドラマを演じた本人の方がぎょっとするほどの細かさだったなり。 そんなこともあってか、青組さんが熱を帯びてくるにつれ、メンバーはちょっとだけなりが青組さんから離れていっていたなり。 そんなメンバー達の中で赤組さんは、何だか面白いなぁ、と言う気持ちでそのまま青組さんのそばに座っていたなり。それに気づくと、青組さんは赤組さんに向き直ったなり。 「あのなぁ、木村のドラマ色々あるけどさぁ、俺的にはね『ギフト』最高!」 青組さんが挙げたのは、随分以前の赤組さんのドラマだったなり。赤組さんもそのドラマは好きだったなりが、残念ながら視聴率、と言う点では赤組さんのドラマにしてはあまり伸びなかったものでもあったなり。そのことも思い出して、照れ隠しもあったなりが 「ま《ギフト》あんま視聴率も、ね、よくなかったらしいし・・・・」 と赤組さんは答えていたなり。 「バカだなぁ、わかってねぇな」 青組さんはそんな赤組さんの言葉を一笑にふしたなり。 って・・・・おいおい、やってたの俺なんだけど・・・・なんて思いつつも、どこか ほんわりと温かい気分になる赤組さんだったなり。 「だからなぁ、早坂由起夫と溝口武弘がぁ・・・・」 そして、その後も青組さんによる、熱いドラマトークは続いたのだったなり。 とにかくただでさえレギュラーの仕事も多く、シーズンになれば巨人の野球中継を見るのは欠かさない青組さんなり。その上で、これだけきっちりとメンバーのドラマのチェックもしていて・・・・。確かに遠巻きにしたくなるメンバー達の気持ちもわかるなりが、それ以上に嬉しくて、うんうんと頷きながら赤組さんは青組さんの話に付き合っていたなり。 しかし、それにしても。本当に青組さんの1日は24時間ぽっきりなりか?ふと浮かんできたそんな疑問を、どうしても振り払うことのできなかった赤組さんだったなり。 |