こんばんは。ボニータです。いかがお過ごしでしたか?
えっと、3月3日って女の子の日、なんだそうです。知っていました?ボニは、実は今年初めて知りました。中居くんが、おひなさま、って綺麗なお人形を買ってくれて、それを飾ってくれたんです。えっと、おだいりさま、とおひなさまって二人並んでいるヤツです。
「小さくってごめんな」
って、中居くんは言いました。
「こんなもん買って、中居、隠し子疑惑?とか言うことになったらどうすんの?」
ぱぱはちょっと心配そうにいいましたが、中居くんは笑って言いました。
「こう言うのって堂々としてりゃ、あんまりそういう風にはなんねぇもんよ?」
ならなかったのかな?今のところ、そんな話は聴かないみたいだけれど。
とにかく、そんなわけで、ボニのおひなさまをお部屋に飾っていたんだけど。
「おい?おひなさまって、そろそろ片付けなきゃまずいんじゃないの?」
中居くんが言いました。
「え?別にいいでしょ?せっかく買ったんだし、もう少し飾っててもいいんじゃない?」
「馬鹿、知んねぇの?ちゃんとその日のうちに片づけねぇと結婚できねぇって言うんだぜ?」
「いいよ、別に」
ぱぱは笑いました。
「だって、俺、ボニ嫁にやる予定ねぇもん。な?ボニ、一生パパと一緒にいるんだもんなぁ?」
そう言って、ぱぱはボニの頭を撫でてくれました。
「うっわぁ、嫌な父親〜」
中居くんが笑います。「おまえ、本当に父親になって、女の子生まれたりしたらとんでもねぇだろうね?」
「父親?難しいんじゃねぇ?だって相手はまず、中居でしょ?」
「???」
中居くんが何とも言えない顔をしました、ボニも、ちょっとよくわかんなくって、ぱぱを見ました。
「だからぁ」
ぱぱは言葉を続けました。
「おまえの中の『木村拓哉伝説』、ってあるんでしょ?てことは、つまり、俺は、まず中居を説得して、結婚の許可取らなくちゃなんねぇじゃん?なんかおまえって簡単に許可出してくれそうにねぇんだもん」
「・・・・なんて言うか・・・・途中を省略すんな、一瞬話が見えなかったじゃねぇか」
ため息をついて中居くんは言うと、
「本当に好きな人がいるんだったら、どうせおまえは俺の中の伝説なんて関係なくなるだろ?」
って言いました。
「まぁね」
ぱぱは笑いました。
「でも、まだ、うちの娘はボニだけで、充分。ボニもまだ妹はいらないよなぁ?」
うん。うなずく代わりにボニはぱぱのほっぺを何回か舐めました。ボニは「中居くんの中の『きむらたくやでんせつ』」というモノがなんなのかは知らないけれど、ぱぱと中居くんとボニで来年も一緒のおひなまつりがいいなぁ、と思いました。
結局、おひなさまはその夜お片づけをしたそうです。「様式美」と言うんだと、あとで中居くんから聞きました。