「チューボーですよ!」

 

堺正章 「こんばんは!炎の料理人、三つ星シェフの堺正章です」(以下・堺)

木村郁美「こんばんは、そろそろアシスタントも板に付いてきた、プリティーアシスタント、木村郁美です(笑)」(以下・郁)

堺「プリティーって、君ねぇ・・・・(笑)だいたいアシスタントが板に付いてきたって、しゃべりの方はまだまだでしょう?そこで!今日は君のしゃべりを強化するためのゲストに来ていただきました」

郁「巨匠!私も、巨匠のために料理上手で有名なゲストをお呼びしてるんです」

堺「え?今日はゲスト二人?」

奥から、二人が出てくる。

中居正広「こんばんは〜!SMAPの、中居正広です♪」(以下・中)

木村「こんばんは、木村です」(以下・木)

堺「TVの向こうできゃあ〜って言っている黄色い声がきこえるようですね」

郁「巨匠、聞こえましたよ!」

堺「・・・・聞こえるわけないだろっ!!」

 

    CM

 

  今夜のメニュー春巻き

 

ナレーター「まずは皮作り」

堺「二人とも春巻きは好き?」

中「あ、好きですよ、俺は高校までは食べられなかったんですけど」

木「こいつ、結構食わず嫌い多いんです」

中「そう、けど、木村が“これ、絶対おまえの好きな味だから、食べてみ?”って言って、食べてみたら本当に美味くって、以来好きなんです」

堺「ふぅん、相手の好きな味、とか判るんだ?そう言えば、一緒のグループになって長いよね?もう、何年位になるんだっけ?」

中「そうですね、この4月でもう12年になりますね」

堺「12年?長いねぇ・・・・。すごいよね、SMAPが結成したときに産まれた子が、もう6年生だよ?」

木「・・・・あ、中居それちょっと貸して?(中居の分も取って手際よく皮を伸ばしていく)なんかそう言う風に言うと、すっごい長い感じですよね?うちに香取慎吾っていますけど、ヤツの人生なんて半分以上SMAPなんですよ」

堺「慎吾くんって、もうそうなるんですかね?」

郁「きょしょー、皮も大分出来てきたし、そろそろ次に進みましょう?」

 

ナレーター「包むための具を作る」

郁・中・木・堺の4人で横一列になって、それぞれに具を刻む。

堺「(木村の手もとをのぞき込んで)それにしても、うまいよねぇ?」

中「うまいでしょう?もう、うちのメンバーって、みんなプロ級なんですけど、特に木村って、上手なんですよ」

木「(苦笑)それ、褒めすぎだろ・・・・。まぁ、毎週料理学校に通っているようなもんですし、勝負がかかっているとなると、どうしたって真剣になってしまいますからね。そんなことありません?」

堺「あ、それはあるね。僕もやっぱり、この番組始まってから一気に料理の腕が上がったからね。ところで、プライベートなんかで作ったりはするの?」

木「そうですね、一人暮らししてますし、朝めしなんかはよく作ってますね。時間があるときは晩めしを作ったりもしますよ」

中「すっげー美味しいですよ?」

木「って、好きなもんしか食わないくせに。堺さんはどうです?」

堺「僕はねぇ、時々は作るけど、あんまり作らないなぁ。中居くんはどう?」

中「俺ですか?俺はだいたい、しゃべり担当で、いつも作ってないんですよね。だから、あまり技術もないですしね、たまに鍋なんかしたりしますけど、あまりそういうことはしませんね」

堺「そういえば、中居くんはオーナーだったっけ?」

中「そう、ちょっと楽をさせてもらっています」

堺「楽でもないでしょう?色々なゲストが来て、それに対して話が弾むように持って行かなくちゃならないんだから」

木「大変だと思うけど、こいつ絶対に言わないんですよね」

中「だから、大変なんかじゃないんだって!」

郁「巨匠、そろそろ味付けの方を」

 

    CM「薫るリザーブ」

 

  巨匠の見た目

木「すっげー、弟子の分までよく見てるよねぇ」

 

ナレーター「具を包む」

郁「そういえば、さっき、中居さんが食わず嫌いが多いって話でしたけれど?」

木「そう、すごいですよ、こいつ。椎茸に、茄子にブロッコリーに昆布の佃煮。ひじきにアスパラ、そういえばステーキの横にくっついてるニンジンも許せないんだっけ?」

中「だって、俺はステーキだったら、肉食いたいの!!何でニンジンまで食わなくちゃなんねぇんだよ?」

木「だから、栄養のバランスを考えてるんでしょ?」

郁「すごいですねぇ・・・・」

木「すごいでしょう?」

堺「いや、中居くんの好き嫌いもすごいけど、それを覚えている木村くんもすごいね」

木「だって、嫌いって言ったら、本当に食わないんですよ、こいつ。嫌いなもんが少しでも入っていたら、もうそこでアウトですから。毎回、どうやって食わせるかも一生懸命考えてます(笑)」

中「そう、で、俺が食わずに置いてあるとじっとこっちを見てね、それでも食わないと肘でつんつんって・・・・(笑)まぁ、おかげで克服できたものもあるんですけれど」

堺「ゲストの上にオーナーの好みまで考えなくちゃならないって、大変じゃない?(笑)」

木「大変って言うか・・・・何だか逆に楽しいですよ?あ、中居、それ包み方、ちょっと違うって・・・・それじゃあ、揚げてるときに中身が出ちまうぞ(横から手を添えて包むのを手伝う)」

堺「うん、やっぱり木村くん、器用だね」

 

ナレーター「春巻きを揚げる」

郁「巨匠、そろそろ油の温度もいいようです」

堺「じゃあ、順に揚げていくか」

中「(はじいた油に)げっ、あちっ!(木村の方によける)」

木「大丈夫か?(中居を後ろにやり)堺さん、気をつけた方がいいですよ?油断すると皮がはじけますから」

堺「あっ、本当。確かに危険だ(あわてて引き上げはじめる)」

 

堺「それでは、完、成、ですっ!」

 

    CM「スーパーホップス」

 

中「なかなか美味そうですね?」

堺「上手に出来たと思いますよ?」

郁「ワイン、みんな入りました?じゃあ、みなさんどうぞ」

「「「「いただきまーす!!!!」」」」

堺「どう?」

中「美味しいです」

木「皮のパリパリ感がいいですね」

堺「(自分の分を食べてみて)うん、うまくできてる」

郁「巨匠、最高ですよ、これ!!」

堺「中居くん、これ椎茸も入ってるけど、平気?」

中「はい、このくらい小さく刻んでいたら、平気ですよ」

木「あ、中居これ付けてみたら?美味いよ?」

郁「巨匠、そろそろ・・・・」

堺「あ、はい。それじゃあお二人とも、そろそろ」

郁「それじゃあ、中居さん、木村さん、今夜の点をつけて戴きたいと思います。今夜の、巨匠の春巻き、得点は?」

中「(木村と二人で、額をつきあわせるようにしてしばらく話し合って)はいっ、文句ありません」

木「星三つです(笑)」

堺「ありがとうございました、星三つ!!」

 星に三つ灯りがつく。

中「美味しかったです、ありがとうございました」

木「色々勉強になりましたし、楽しかったです、ありがとうございました」

 

ナレーター「今夜も町の巨匠にありがとう・・・・」

 

 エンディング

木「ところで、この後何か予定はいってます?」

郁「はい、大丈夫ですよ?」

中「だったら、俺たちと一緒に遊びに行きません?木村くん、とてもカラオケ上手いんですよ?一緒に歌いましょうよ?イェイ、イェイ!!」

 画面切り替わり

堺「イェイ!!懐かしいですねぇ。(郁に)お嬢さん、ご存じですか?僕もねぇ・・・・昔は、彼らに負けないくらいにきゃあきゃあ騒がれてたもんです。そう、あれは・・・・昔・・・・」

語りはじめたところで静かに3人はフェイドアウトする。

堺「あれ?何?みんなどこに行ったの?(伝票を取り上げ)何だよ、これ?誰が呑んだの・・・・?大酒呑みがいるねぇ」

     END

 

3000人突破&スーパーホップス復帰記念!(笑)

だって、ツートップ二人ともサントリーのCMやってるんですもの、一度くらいこういう番組を見せてもらっても・・・・(笑)って甘いですかしら?まぁ、夢ですね