たっくんとひろちゃん一年生編

サクラさいたらいちねんせい

 

たっくんとひろちゃんはこのはる ふたりそろって いちねんせいになりました。

にゅうがくしきの日、たっくんはいつもよりも ずっとはやくはがさめました。

ママが おでかけのじゅんびをするよりも ずっとはやくじゅんびをして、でかけるじかんがくるのを げんかんで まだかまだかとまっていると、チャイムがなって ひろちゃんがとびこんできました。

「たっくん、おはよう」

「おはよう、ひろちゃん!ひろちゃんのママは?」

「まだじゅんびちゅう!まちきれなくなったから おれだけさきに たっくんちにきたんだ」

ひろちゃんは にこっとわらいました。やっぱりひろちゃんも、けさは はやくめがさめたそうです。

ふたりとも、ことしのおしょうがつから ずーっと、いちねんせいになるのが たのしみでした。その、まちにまっていたひが きょうなのです。

「がっこうって、べんきょう たいへんなのかなぁ?」

たっくんが いいました。

「だいじょうぶだって。だって うちのにいちゃんたちだって へいきでがっこう いってるもん」

ひろちゃんが こたえました。

「それよりもさぁ」

ひろちゃんが いいました。

「がっこうのうんどうじょうって、あきちよりも ずっとひろいだろ?いろんなあそびが できるよなぁ。たっくん、なにして あそぼうか?」

ひろちゃんは ひろいうんどうじょうで たっくんとあそべるのが いまからたのしみでしかたないのです。

「うん さっかーも やきゅうも たのしいよね」

たっくんもひろちゃんといっしょに わくわくしてきました。

そのころになってやっと ふたりのママのじゅんびもできたので、よにんでしょうがっこうに むかいました。

 

こうもんをはいったところに クラスをかいたかみがありました。いちねんせいは、1くみと2くみにわかれます。

たっくんは1くみでした。

「ひろちゃん、おれ1くみだった!!」

「えっ?」

たっくんのほうをむいた ひろちゃんのめが まんまるになりました。

「おれ、2くみだ」

「えっ?」

たっくんも おどろきました。ふたりとも べつべつのくみになるかもしれなんて ぜんぜんおもっていなかったのです。

あさから たのしかったきぶんが すこしたのしくなくなりました。

いちくみのせんせいは おにいさんみたいな げんきなせんせいでした。

「いっしょにやすみじかんに あそびたいな」

たっくんはおもいましたが、ひろちゃんといっしょじゃないと、おもしろくないだろうとおもいました。

にくみのせんせいは おかあさんみたいな やさしそうなせんせいでした。

「いろんなはなしを きいてほしいな」

ひろちゃんはおもいましたが たっくんといっしょじゃないと、おもしろくないだろうとおもいました。

つぎのひから、たっくんとひろちゃんは しょうがっこうに かようようになりました。

いくときはきょうしつまで ふたりいっしょでした。やすみじかんになると、たっくんは いそいでろうかにとびだしました。

「ひろちゃんまだかな?」

2くみのきょうしつのとがあいて、ひろちゃんがとびだしてきました。

「ひろちゃん!」

たっくんはひろちゃんに こえをかけようとして、でも、ことばをのみこんでしまいました。

ひろちゃんは、なんにんかのおとこのこと いっしょでした。

「あっ、たっくん!いまからみんなで さっかーしようぜ!」

ひろちゃんが たっくんをみつけて いいました。

「うん・・・・」

たっくんはいいましたが、なんだかちょっと おもしろくないきもちがしました。これまではいつも、あそぶときには ひろちゃんはたっくんに いちばんにこえをかけていたのです。

おなじくらすじゃないのって、つまんないな、たっくんはおもいました

すみません、どうやら続いてしまいます・・・・。

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