「おまえ、これ、いつの間に作ったんだよ?」
「いや、そんな時間かかってねぇよ?ビストロで鍛えたたまもの?」
テーブルにはしっかりと日本のの朝ご飯っ!というメニューが並んでいたなり。白ごまじゃこご飯(KATANレシピ参照)、ほうれん草のごま和え、梅肉入り出汁(でじるにあらず)巻き卵(美味しいレシピ参照)、キュウリの浅漬け、みそ汁、そしてアジの開きなり。
「いっただきま〜す」
ぱんっと勢いよく手を合わせて、青組さんは一気に食べ始めるなり。
「誰もとんねぇから、もっとゆっくり食えよ?」
赤組さんが思わず言うほどの食べっぷりだったなり。
「ん?」
みそ汁を一口飲んで、青組さんは手を止めたなり。
「あ、それ夏っぽく青じそちらしてみたんだけど、大丈夫?気になる?」
慌てて説明する赤組さんに
「平気、美味ぇよ?」
青組さんはまたぱくぱくと食べ始めるなり。
「木村さぁ」
ちょっと食べるのを休めて青組さんは言うなり。
「おまえ、すっげぇよなぁ」
「え?」
「おまえ、食い物屋やっても、やっていけるよ。っていうか、すっげぇ人気出ると思う」
「そぉ?」
ちょっと、嬉しそうになる赤組さんなり。
「だったらさぁ、中居がオーナーやって、俺のこと雇ってくんない?」
「俺、オーナー?」
「そ」
青組さんもにっと笑うなり。
「んで、“オーダー!”とかするんだ?」
「してして」
笑いながら、オーナー中居、シェフ木村の店についてあーでもない、こーでもないとしばらく語り合ってしまった二人だったなり。