あっちゃ〜!やべーな。

青組さんは思っていたなり。S−1の罰ゲームに赤組さんが当たってしまったことなり。赤組さんの負けず嫌いも充分よく知っていたなりし、そもそも去年は自分も経験したことだったなり。

今夜は自分ちに帰ろう‥‥、27時間TVからこっち、ほとんど下宿屋木村と化した赤組さんの部屋に入り浸りだった(赤組さんからの厳命もあったなり)青組さんなりが、さすがに今夜は自分が一緒にいてはいけないんじゃないかと思うなり。楽屋に戻ると、ちょうど赤組さんが一人でいたなり。

どう言おうかと思っている青組さんのところにゆっくりと近づくと、赤組さんはことんと額を青組さんの肩に預けたなり。

「へこんだ〜」

小さくつぶやいた赤組さんの頭をぽんぽんと軽くたたく青組さんなり。

「あのさ、今晩は俺、自分ち帰るわ」

そんな青組さんの言葉が聞こえなかったように赤組さんは言葉を続けたなり。

「なぐさめてくんねぇの?」

「はい〜?」

赤組さんは、ぱっと顔を上げて青組さんの顔をのぞき込んだなり。

「なんかさぁ、気ぃ遣ってくれてるのかも知れないけど、だったら、一緒に帰ろ?っていうか、一緒に帰って。一人だったら、なんかますますへこみそう」

「‥‥いいのかよ?」

「いいの。んで、飲も?」

一瞬、明日の仕事が頭に浮かんだ青組さんなりが、すぐに肯いていたなり。

「明日、俺仕事あるんだけど?」

「大丈夫、いいともまでには間に合うようにするから」

「ちょっ、マジ?まさかそれまで飲んでる気?」

そんなことを言い合いながら、駐車場へ向かう二人だったなり。