ダイエーオタク(?)・セーチャンの「SAVINGS」裏情報
  第二回:メーカーは、ここに違いない!
  「SAVINGS」自体は、ダイエーのプライベートブランド商品であり、商品の品質などはダイエーが責任を持つ旨の注意書きなどが書かれている。つまり、「どこのメーカーが作ったのか」ということについては一般消費者の我々にとっては、知らなくてもいいことであり、逆に、知っているということはおかしな話なのである。
 とはいうものの、ダイエーの40年近くの歴史の中で、ダイエーと一蓮托生で大きく成長した会社があることも事実である。そこがもし、「SAVINGS」商品を作っていたとしたら…。ありえない話ではない。
 そこで、そんな会社を2,3紹介したいと思う。ただし、商品に関して、今回は「確証」が得られておらず、昔からのつながりを考えて、の話であることをご理解いただいて、読んでもらいたい。
 ・みそ関係商品(袋みそ3タイプ/パックみそ2タイプ/即席系3タイプ)
 ここの会社は「ほぼ当確」といって間違いないだろう。長野県に本社のある、「ひかりみそ」という、小さな会社である。WEBでいろいろ探したが、ほとんどといっていいほど知られていない、小メーカーである。しかしダイエーの店頭には、その会社のブランドの味噌もちゃんと並んでいる。タケヤ、マルコメといったみそ関係会社大手を押しのけて、棚一つ確保するのも難しいダイエーの中にあって、これほどのラインアップを全国津々浦々にしているのはこの会社を置いて他に無いだろう。
 では、その根拠はどこにあるのか?これは私がおそらく、WEB史上初めて公開する秘話である。そもそもの始まりは、「ノーブランド」立ち上げ時にさかのぼる。みそもラインアップに加えたいと思っていたダイエー側の説得に応じたのがこの会社だったからである。オープン時の売り出し商品の納入がきっかけとなり、販売力に圧倒された当時の専務(93年当時では社長)の判断で、ほかのスーパーとの取引をやめて、ダイエー一本に絞ったのだという。こうまでしているとなれば、ダイエーのプライベートブランドはここが作っていると考えるのは当然といえる。
 ・ギョーザ/シューマイ/コンソメなど。
 実は、「味の素」とも並々ならぬ関係にあることは意外と知られていない。スーパー黎明期時代に、贈答品としてもその地位を確実なものにし、スーパーといえども決して安売りの目玉になるようなことの無かった「味の素」を、それこそ安く売りまくったというのだからすごい。そのことが当時の味の素の社長に知れることになるのだが、当時のダイエー社長といえば、まさに泣く子も黙る安売りの鬼・中内氏。この両巨頭の会談が終わったあとには、味の素の社長の「売れるようにしてあげなさい」という鶴の一声。かくして、販売力と当時から持っていたビジョンとでメーカーを次々手中に収めていったわけである。
 話が逸れたが、この当時からの付き合い。しかも、中内氏がダイエーを去る直前にトップクラスの階級をもって迎え入れた人は、味の素出身。これだけ人事面での交流があれば、商品面での交流があるだろうと考えるのが当然の流れである。
 そんな状況証拠だけではない。たとえば、コンソメ。ダイエーには味の素とSAVINGSのものがメインで並べられているが、そのキューブタイプのものの量目を比べてもらいたい。両者とも「5.3g」である。又、ギョーザに至っては、パッケージスタイルまで味の素のそれとそっくりである。その商品のためだけにラインや混ぜ込む具材などを変えているとは考えにくい。それよりも、包装は特に仕様を変えるとラインの構成自体まで変更を余儀なくされる。また、冷食や一部スープ類では全く同じ内容の商品も並んでいる。これだけあれば、後は十分だろうと思う。
 ・味付け塩コショウ
 ここも登場当初はほぼ当確だった。スパイスメーカーのSB食品がそうである。棚には、SBとSAVINGSが仲良くとなりどおしで並んでいる。これも印刷の手違いからか、料理のサンプル写真が全く同一だったのである。それも見事なまでに!最近のものではさすがにそこまでいっしょという、料理見本はなくなっているが、リニューアルを経験していないことなどから、現在でもSBからの商品供給を受けていることはほぼ間違いない。
 ・カップうどん
 これも包材の特徴などで「東洋水産」(マルちゃんブランド、というほうがとおりがいいか?)でほぼ確定といえる。というより、これは逆に、「日清」でないといったほうがいいか?トップブランドが、そこまでしてダイエーに媚びるとは思えない。逆にシェアを伸ばしたい二番手メーカーが手を組むという図式なら理解できる。ダイエーの販売力に見合うだけの生産能力があり、うどんもやっているといえばここしかない。
 ・冷凍さぬきうどん
 今度は逆に、トップブランドが手を組むという事例。これは明らかに「加ト吉」産であろう。あの美味さ/腰の強さは他社では実現できていないと思う。冷凍麺でダントツのシェアを持っているここしかできない芸当である。
 
 メーカーが類推出来るのは、こんなものである。ただ、「みそ」「塩コショウ」以外は正解かどうかの答え合わせができないでいる。納品伝票とか仕入れ先などの、本当の意味の内部資料が入手できないと、これに対する解答は出てこないであろう。また、その時々で納入先メーカーが変わることだってありえる。
 「へぇ、こんなところがねぇ」程度に考えてもらっているほうが私としては助かる。まあ、読み物程度に読んでいただければ…。
 →最近のダイエーブランド事情に異変!早速読んでみるべし!