ダイエーオタク(?)・セーチャンの「SAVINGS」裏情報
  第四回:衣料品SAVINGSデータが物語るもの
 これまで、ハード/フーズ系でばかりネタ取りをしてきた私が、初めてソフト(衣料関係)でのデータ取りを開始したのだが、実は発見ばかりで驚きを隠せないでいるのである。そのいくつかを紹介しておきたい。
 (1) 同一商品でJANコード違い商品が出てきた!
 (2) メーカーコードがダイエー固有のものではない!
 (3) 意外なほど多品種に及んでいる!
 
 さて、個別に解説していこう。「同一商品でJANコード違い商品」と言うのは、いわゆる色・柄による商品コードが違うことによって発生する。当然JANコードも違ってくる。というわけで、今回掲載した「メンズプリントトランクス2枚組」と言うのは、Mサイズでダイエー商品コードの特定のものを掲載したにとどまっている。もしこれをすべて掲載しようと思ったら、ここだけで数十行になると推定される。このように、画一的でない商品が存在するということを前提にしていなかったので、データ採取が一時止まってしまったのである。
 次の「メーカーコード」については、一部専門的な部分も入っている。ここで、解りやすく数字を区切ってみてみると、意外にかんたんに見えてくる。
            49(1) 02001(2) 11133(3) (4)
 (1)は、「国コード」といわれるものである。データ発祥の地であるアメリカが、頭0からの何桁かを保有、日本は、長らく「49」だけだったが、ここ最近「45」も認められて使われている。そして(2)が今回の肝といえるメーカーコードである。この5桁を見るだけで、メーカーがたちどころにわかってしまう。たとえばこの文を書いている目の前にあるジョージアの缶コーヒー。発売元はコカコーラである。缶横のバーコードを見ると、この5けたは「02102」である。よって他の商品も49からの7桁まではすべて同じというわけである。(3)は商品固有の商品コード。(4)はそれらの数字の整合性を見るためのチェックデジットと呼ばれる、計算によって出される意味のない数字である。
 そして、私が掲載してきたデータをくまなく見てこられた方々なら、(2)のコードがほとんど、「02001」か「09605」か「09609」となっていることにお気づきのはずである。この3つをダイエーは自社のPBブランドのためにメーカーコードとして保有しているのである。一メーカーコードで対応できるのは10万種。ここまで増殖させる気持ちはダイエー側にもないだろうが、気が付いたらメーカーコードを3つも持っていたということになるのである(実はまだこの先があるのだが・・・)。
 さあ、そして衣料品のデータを見てもらいたい。タオル関係以外でこの3つのコードをとっている商品が皆無であることに気づくわけである。ではどうしてこういうことになっているのか? 理由を考えてみる。
 ・衣料に関しては、出所(メーカー)を明らかにした方が得策だと考えている。(ただ、メーカーコードを見ただけでは一般の人にはどのメーカーかわからない)
 ・規格は変わらないがメーカーがちょくちょく変わってしまう。
 ・その昔、「2段コード」時代が衣料品であり、単一コード化に乗り遅れてしまった名残。

 そのうち、関係者氏に登場いただいて、このあたりの「謎」は解明したいところである。そして気になるメーカーコード…09606を発見したのである。実は「もう一つのPB」といえる「くらしの88」コーナー商品で、このメーカーコードを取っている商品が実在していた。これで、確認できただけでダイエー所持のメーカーコードは4つあることになる。データの管理にも実はかなりのお金がかかっており、そんなに増やしてどうするの、といいたいところである。
 最後のお題。これは、データ欄にも書いたが、女性用の下着/子供関連(これが又、サイズ別になっていて、すっごく多品種なのですぅ)と、消耗衣料関連での進出はすさまじいものがある。いくらデータ取りのためとはいえ、女性下着コーナーをうろうろすることは、さすがに気が引ける(それより変体扱いされそう)。一応スーツで身を固めて敵情視察的にネタをゲットしたいと考えているが、そこまで身構えないと取れないデータだけに、いつになるやら不安である。まぁ、このあたりが2003年の目標ですかな(ハードル、低ッ)…。
 →問題山積ながら、ついに本家データ登場!課題点に迫ってみました!