ダイエーオタク(?)・セーチャンの「SAVINGS」裏情報
  第6回:メーカーは、ここに違いない!Part 2
 メーカーコード「ダイエー」として店頭に並んでいる「SAVINGS」商品。しかし、製造ラインを持たないメーカーが商品を作られるわけがない。その商品とは、どこかの誰かが作り、「ダイエーの顔」という化粧をして店頭に並んでいるものばかりである。
 しかし、その実態は深く追求しないと分からないものばかりである。それほどまでにダイエーは、自社企画で作った商品に絶対の自信を持っているといわざるを得ない。
 それでも「どこの誰が作っているか」は知りたいところ。そこで今回は、「メーカーが必ず分かっている」乳製品を中心に、このあたりを紐解いていきたい。
 ・チーズ(切れてラップチーズ)
 チーズ関係は、ほぼ、この一社−−六甲バター社−−が牛耳っているといっても過言ではない。先ごろ発売された、「切れてラップチーズ」は、自社の実用新案をわざわざPBに落としこんだ、渾身の一品なのである。このあたりの詳しい話は、ダイエーHPでご覧頂くとして、どうしてこのメーカーとの付き合いになったのか?当然、発祥の地がお互い神戸であるというところも影響していることだろう。
 ・ペットフード
 店舗に夜に訪問した時のこと。どの品種だったのか、うろ覚えだったのであるが、補充のためだろうか、箱ごと床に置かれていた商品を見つけたのだ。つまり、まだ梱包から解かれていない状態で見つけてしまったのである。そしてくまなく外装を点検して、ひとつのエフに辿りついた。それは、ダイエーの在庫倉庫(神戸RDC。ここでは詳しい説明は避ける)へ送り届ける、荷送り主のかかれたエフである。これを見て小躍りしないわけがない。そこには、ペットフード大手の名前−−ドギーマンハヤシ−−の名前を見つけたからである!惜しむらくは、本当にどの品種だったか覚えていないこと。しかし、ここがひとつの商品だけに手を出しているとは考えにくい。他もあり、という認識である。
 ・アルカリ乾電池
 手元にはアルカリしかないのだが、おそらくマンガン電池も同様だろうと思われる。実は、電池メーカー自体はそれほど多くなく、しかもメーカーが英字で略号として記載されている。SAVINGSのそれには、「FDK」と書かれている。さて、ここはどこなのか?ここは、富士通傘下の電池メーカー、富士電気化学なのである。かなり以前からダイエーとは取引があったようで、その実績を買われてのことだと思う。実は、この2月に電池の一部がリニューアル(JANコード違い/外装一新などから)しているのだが、これがどのように影響しているのか、見てみたいものである。
 ・ゼリー各種(101円シリーズ)
 これは意外と答え合わせは簡単だった。外装手法や内容物の記載方法、又同等のラインアップも目撃していたことから、「たらみ」社の製品であることはほぼ間違いないからである。たらみといえば、長崎に本社のある、ゼリー系専業メーカー。本格的に拡販に動いたのはここ何年かの間。意外なところから、意外なメーカーが顔を出してくるものだ。ちなみに、ジャパネットタカタも本社は長崎。以上、豆知識。
 ・さて、第一回目の解答は?
 「メーカーコードが亀田製菓」だったために発覚したバーコード誤印刷事件。その後、「POSデータ未登録事件」までひきおこした、柿の種6Pパック。現状では、残念なことに、リニューアルされたかどうかも、メーカーや仕様が変わったのかどうかの判断もつけられない。ただいえることは、JANコードの商品コードに当たる、下5桁(チェックデジットを含めると下6桁)が異様に「若い」、つまり最近採番されたかのような数値なのである。このことは、リニューアルを示唆する状況証拠にはなりうるが、決定的な旧コードが存在しない以上(旧コード商品はとうとう見つけられなかった)、現段階では、納入会社は亀田なのか、他の会社なのか、判断できないというのが本音である。「ペットフード」の欄のように、ダンボール箱に、納入先のメーカー名が書かれていれば何もいうことはないのだが、なかなかそううまくいつでもことが運ぶわけでもない。もうしばらく精査を続けていきたいと思う。
 →次回をお楽しみに!