ダイエーオタク(?)・セーチャンの「SAVINGS」裏情報
  第7回:メーカーは、ここに違いない!Part 3
 次々明らかになる、「SAVINGS」の生みの親たち。しかし、それを探る私にも苦労が絶えない。なんとなれば、殆どの商品が、外装(段ボール箱など、輸送時点の荷姿)がまったくない状態で陳列されているからである。仮にあっても、出荷元を示す、運送会社の送り状や補助票と呼ばれるエフなどが張り付いていないと、製造元を特定できないからである。
 しかし、ここ最近、深夜営業の店舗が増え、補充作業が、この時間帯で行われることが往々にして発生するようになって来た。これはまたとないチャンスである。つまり、運送会社から配送センターを経て送り込まれる商品が、ダンボールのまま、陳列されるまで放置されるからである。これまでは、補充のタイミングがまったくわからず、運と引きでしか取り得る事の不可能だったデータが、ほぼ決まった時間に店舗に行けば、ダンボールたちとご対面できるのである。

 もちろん毎回毎回データが取れるわけではない。しかし取れるデータはとっておいて損はない。というわけで、今回は、そうした苦労の末所得したデータを公開する。
 ・粉末だしの素
 外装の製造元のメーカー名を見て、やや驚いた。「理研ビタミン」と書かれていたからである。
 そう、「リケンのわかめスープ」「ノンオイルドレッシング」と、健康志向の商品が多い、かなり知名度の高いメーカーである。だしの素自体は、ダイエーの店頭にも並んでいて、よもや、と思っていた。私としては、「ほんだし」の味の素が有力メーカーと考えていただけに、ちょっと足をすくわれた格好である。
 ・角砂糖
 砂糖関係も、大手寡占状態の続いている品群である。これは当初から「新三井製糖」(スプーン印の砂糖、といったほうがとおりがいいか)ではないか、と目星をつけていた。そして、ようやく、角砂糖のダンボールでメーカーを確認できたのである。
 しかし、実は、「スプーン印砂糖」は、2社の共同ブランドであることをご存知だろうか?新三井製糖は、合併で大きくなった会社。むしろ、こちらのほうが「本家」ではないか、と思うくらいである。会社名は「台糖」。しかし、HPを閲覧していて驚愕の事実に遭遇した。今年4月に新三井製糖を存続会社として、この2社と、もうひとつの関連企業が合併することである。台糖のブランドというイメージの強かったスプーン印、その老舗が消えるのはなんとも惜しい気がする。
 ・ドリンク関係
 缶コーヒー60円、ペット飲料92円・・・。メーカーをいろいろ類推するが、「ここ」というところがつい最近まで、見つからずにいた。売り出しの目玉にも、定番にも殆どラインアップのない「サンガリア」が有力視されていたが、どうも違うようである。そしてそうこうするうちに、ペットボトルのお茶のケースに張り付いていた、メーカー側の出荷指示書らしいものを発見、引っぺがしてみてびっくり!
 関西でも知る人ぞ知る、「キンキサイン」というメーカーの名前が踊っていたのである。確かに、安売り店ではよく耳にするメーカーとはいえ、こんなところと取引しているとは到底及びもつかなかったからである。直販ショップで売られている価格も、SAVINGSのそれときわめて酷似。後は味の面だけなのだが・・・。よしっ、ここは一つ、買ってみて試飲するしかないか?!
 ・ボディーソープ・洗顔フォームなどの浴用洗剤系
 これは、明らかに、法律上で、メーカーを記入しないといけないということが決まっているために、すべての品群でメーカー名がはっきりしている。どの法律か、といわれると答えられないが、厚生労働省がらみであることはなんとなくわかる。この件については、法律に詳しい方にゆだねることにする。
 手元にある、ボディーソープには、「ニッサン石鹸」の名が、そして、男性用洗顔フォームスーパーハードには、あの洗顔パスタでおなじみ(もうおなじみじゃないかも)の「ロゼット」が、メーカー名として記されている。ホントにサブ情報なのだが、ロゼットは、東洋水産(あのマルチャンブランドの、です)の連結子会社になってます。あーら、びっくり!
 →次回をお楽しみに!