ダイエーオタク(?)・セーチャンの「SAVINGS」裏情報
  第8回:メーカー決定の瞬間を探る
 実は、スーパー一社でPB(プライベートブランド/自社開発商品)をここまで増殖させているのは、ダイエーとイオングループだけである。イトーヨーカ堂はもともと繊維関連に強く、売り出し広告CMにしても食品が安い、といった内容のものはまったくといっていいほど見ない。
 たまたま缶飲料提供を試みる意味もあってジャスコを覗いたら、ここもものすごい量のPBを店頭に出している。ダイエーは、売れ筋以外を縮小しつつあるのとは対照的なラインアップであった。

 他社のPBまで追っかけていると身が持たない(というより今でも青色吐息)ので、私としては、今までどおりのスタンスでやっていくつもりである。さて、メーカー探訪の旅(?)も4回目を迎えたが、「ここに違いない」というあいまいな書き方ではなく、「確定!」という瞬間が訪れたので、記載させていただく。
 当コラム第2回目の記述の抜粋である。
  ・冷凍さぬきうどん
 今度は逆に、トップブランドが手を組むという事例。これは明らかに「加ト吉」産であろう。あの美味さ/腰の強さは他社では実現できていないと思う。冷凍麺でダントツのシェアを持っているここしかできない芸当である。

 この品種については、かなり断定的な書き方で終わっていた。逆にこのことが可能になったのは、マスの力のある、ダイエーと組める、冷凍麺製造会社がほかに見当たらなかったからである。関西では有名な「キンレイ」という会社では業態が違いすぎる。日清食品も冷凍麺を出してはいるが、ここがあえて手を組むとは考えにくい。消去法で残るのはやはり「加ト吉」なのである。
 だからといって商品自体にはメーカーは記載されていない。つまり、「当確」ではあっても「当選」ではないのである。しばらくそんな状態が続いた先ごろ、ついに!当該さぬきうどんの補充場面に遭遇。「このダンボール、もらえます?」といって奪取、決定的な「エフ」の存在を認めたのである。そこには確かに、加ト吉の名前が記されてあった。

 ただ、私は、これまで書いてきたすべての製品製造元について「確証」であるところの証拠写真やエフその他をWeb上では公開していない。「文」でしたためる程度である。
 この「行為」で止まっている、いや、止めている理由は二つある。
 1.メーカー判明がダイエーにとって不利に働く可能性がある。
 メーカーを公表しているのは第三者。不利益に感じて、「やめてくれない?」といわれかねない。
 2.所詮「状況証拠」
 会社と会社との「製造に関する契約」など、社内資料で完全に確定するものと考えている。商品だけでは不十分

 ただ、箱に書かれている(荷札上の、出荷先である)メーカー名=製造元、と考えるのは理論として飛躍していない。だから「確定」と言い切ってしまっているのである。「どこが作っているのかわからない」製品が多い「SAVINGS」。まだまだ訪問して、どんどん判明させていかないといけないと思う。
 →次回をお楽しみに!