ダイエーオタク(?)・セーチャンの「SAVINGS」裏情報
第9回:「この品群にない」理由を考える
ほぼすべてのカテゴリーで何らかの商品を出していると思われている「SAVINGS」。しかし、よくよく見てみると「あれ?」と思われる分野で出ていないことに気づくはずである。
今回は、その分野にスポットを当て、どうして出てこられないのか、を考えてみたいと思う。
・価格変動型商品
生の魚/肉/野菜で、SAVINGSを名乗っているものは何一つない。理由は簡単で、「市場価格が一定化していないから」である。大漁/不漁・豊作/凶作のサイクルがいつ訪れるかわからない生もの系は、ブランドを押し立ててまで取り組むべき品群にはないからである。
・カレーのルー
レトルトパックカレーはあるのだが、カレーの元というべき固形ルーについては一度も商品化されていない。
・袋麺
いまやラーメンといえば国民食。カップめん/うどんはあるが、ここの部分でまだ商品化が遅れている。
・緑茶
これも意外といえば意外。日本人がほぼ一日一回は口にするはずの緑茶の商品がないのだ。ここではペットの緑茶ではなく、茶葉タイプを言っている。
・歯磨き粉
「粉」という言い方は少々古いが、歯ブラシはあるのにペーストなしというパターン。
以上4品種については考察の余地がありそうである。「緑茶」に関しては、国内でおおっぴろげに全国流通させている茶葉問屋がないことが考えられる。純国内産茶葉を扱うことになり、価格の設定で難しいところがあるのかもしれない。
そのほかの3品種については、『寡占状態』にあり、入り込む隙間が見当たらないことが要因のひとつに上げられる。また、常に目玉商品にもされるため、SAVINGS商品が目玉商品より高いことが恒常的に起こる可能性があることも理由のひとつだろう。
→次回をお楽しみに!