ダイエーオタク(?)・セーチャンの「SAVINGS」裏情報
第12回:新PBはSVを凌駕するのか?その後の報告
「おいしくたべたい」が店にデビューして、約1ヶ月が経過した。「中の人」であり、最も商品の動きに敏感なレジ担当者としては、「おいしくたべたい」は大苦戦している、といわざるを得ない。
そう思うポイントは、いくつか挙げられる。
@見切り商品が異常に多い
新PBということで、店が「売り気」にはやるのは当然のこと。また、機会ロスを避けようと、ロットを大きめに見積もっていたカテゴリーも少なくない。ところが、パンや漬物などの「足の速い」商品では、売れ残り→廃棄を避ける ため、価格を下げて販売せざるを得なくなる。「おつとめ」「見切り」といわれる行動である。これの占める割合が、急増しているのである。
ASAVINGSとは成り立ちが違う
安心・安全を訴えかけるために、無添加や有機栽培原料を使うなどすることで、付加価値をつけた商品たち。しかし、それは価格にストレートに跳ね上がる。低価格でそこそこの品質だった、「SAVINGS」に慣れ親しんできた 人たちにとっては、「ただの高い商品」としか映らなく、当然かごの中に入りにくくなっている。
B「おいしく」食べられない?!
パンなど一部の商品ではメーカーが外装に表記され、特定されている。こういった商品では「はずれ」を引くことは少ないが、大きく展開した米菓関連商品は、その大半がはずれか、異様に高い価格設定になっている。また、 幾人かの試食体験でも、「かなりおいしい」という、絶賛の声が聞かれた商品はいまだない。
おそらく、同様のデータは、本社にも上がってきているはずである。動きが悪くなれば、たとえPBでもはずさざるを得なくなる。登場から1ヶ月にして、早くも試練を迎えた「おいしくたべたい」。掛け声とは裏腹の売れ行きに、トップはどう考えているのだろうか?
→次回をお楽しみに!