銀河漂流 バイファム 概論
放送回解説 その4 17話〜23話
第十七話 さよならケイト めざせ新たなる目的地
ケイトの死は、少なからず、クルー全員の心の中に影を落としていた。後一歩のところで「ナイト役」を全うできなかった、ロディ、事の発端を起こしてしまったカチュアを始め、誰もが悲しみに打ちひしがれていた。
主のいない部屋でロディが、ケイトの写真を手に取る。そこへ宇宙葬をするんだと、クレアたちが入ってくる。「そんなことをして何になるんだ」毒づくロディ。挙げ句、「勝手にしろ」との捨てぜりふ。よく考えるとこの強がりにも似た状況、どっかで見たような・・。
残ったメンバーで宇宙葬は粛々と行われた。もちろん、展望デッキで1人、思い出を手繰りながらその棺を見送るロディの姿。結構じんとくるシーンだ。
さて、その悲しみに浸っていられるほど、彼らには余裕の時間は残されていなかった。なにしろ、軌道変更という一大イベントを限られた時間にこなさなくてはならないからだ。
外から見ているわれわれの目にも、ロディの動きが尋常ならざる事が見て取れる。それだけ、彼が責任感の強いということをあらわしているのだろうが、その勢いも、シャロンがしていた、ケイトのバンダナを見ることでいっきに萎えてしまう。それを見透かしたスコット、バーツ。さすがだといいたい。
そして、ブリッジから外されたロディの足は、勢いケイトの部屋に向かってしまう。そこで、また運の悪いことにカチュアを目撃してしまう。自責の念に駆られたカチュアは花束を持ってケイトの部屋に入っていた。緊張の糸が切れたロディは、カチュアにつらくあたってしまう。はっと我に帰るロディ。しかし、既に遅かった。部屋に残っていた写真−−くしくもどちらも故人となってしまったクレークとケイト−−を前に、残っていたバーボンをあおるロディ。こういう心境に果たしてなるものだろうか?
そのジェイナスにまた難題が。敵の廃船がジェイナス軌道と接触する恐れが出てきたのだった。バーツとケンツで除去に向かうが、遅れてロディも参加する。爆薬を仕掛けおわったその時、隠れていた敵機が姿をあらわす。なたを持った肉弾戦に特化した機体である。
ロディは苦戦のすえ一機を撃破するが、その時の爆発の影響で身動きが取れなくなってしまう。そこへ、見かねて飛び出したカチュアが救出に馳せ参じる。さっきの事をわびるロディ。結局戦争がすべてだと、カチュアにとうとうと述べるシーンもあった。最後は、残った一機もやっつけ、ロディも脱出でき、爆破も成功裏に終わり、危機は去っていった。軌道修正も滞りなく行われ、歴史的一歩を踏み出したことになる。
さて、私はこの概論を書き進めるために、手許にある映像資料を利用している(1989年に関西・毎日放送で再放送されたものと、深夜時間帯に再放送されたもの。深夜放送分は後の「バイファム13」の前フリ的な役割もしていた)。実は、最初の再放送分では、一部シーンで音声が消されている部分があったのである。
シーンは、ロディがケイトの部屋でバーボンをあおった直後。そこへシャロンが部屋に入ってくるところである。(取り消し線部分が消された部分)
シ なぁにしてんの
ロ (写真立てとビンを置いて)べつに・・
シ (部屋に入りロディに近づく)うっそでぇ。なんか変だぜ
ロ 何でもないよ(少し焦る)
シャロン ロディに近づき、くんくん匂いをかぐ
シ (鼻を押さえて)酒クセェー!飲んだのか?
ロ オレはもうすぐ15だぞ。少し位飲んだって、構わないさ
シ 無理しちゃって。(以下略)
放送禁止用語が入っていたのか!と色めきたったが、この程度のことだった。それにしても、放送担当者は、よく見ているとしか、言いようがない(消した理由はわかりますよね。ちなみにこの物語の背景になっている世界では、16くらいから飲酒はOKなのではないだろうか。もう少し言えば、架空の世界の出来事に過剰に反応しすぎ)。
第十八話 落書き天国 キャプテン自信喪失?!
ケイトの死に打ちひしがれている余裕のない13人。結局、彼らの拠り所は、「早く両親にあいたい」一身であることが窺い知れる。
航路変更から三日経過したジェイナス。ブリッジでは、定期点検が滞りなく行われていた。一方、年端もいかない子供たちは、船内の探検と称して、あちこち見てまわる。
そんな中、第二ブリッジでは、カチュアが俄仕込みのコンピュータ講座を開いていた。ここで気をつけたいのは、この時点で、彼女に対するわだかまりが完全に払拭されているという点である。
あちこち見ているうちに、幼なじみ二人は、ペンを手にして、落書きを始めてしまう。その時に誤って火災報知器に触れてしまう。警報の鳴り響くブリッジ。緊張が走るが、全員のチームワークでマルロたちのいたずらを見抜く。すっ飛んでいくバーツにロディ。途中で兵器の格納庫を見つけて、二人への叱責を二の次にしてしまう。喜ぶ張本人。だが、きっちりスコットに大目玉を食らってしまう。
だが、ウィットに富む年かさのものたちは、ただしかるだけではなく、マルロたちの災いを「落書きコーナー」にしてしまうことで、乗り切った。ここの部分の脚本はよくできていると思う。
ケンツにまた落書きを見咎められた二人は、ケンツの命令もあって、ペンチがしていた食事当番の手伝いをすることになる。だが、そこが彼らの落とし穴でもあった。彼らは、冷凍庫に向かうのだが、何と、彼ら用の防寒着がちゃんと用意されているのだ!!
ともあれ、本人たちは機嫌良く年長者の手伝いをしたのだが、指示した時点で間違っていたのだから、無理もない。とうぜん、キッチンはあふれ出る食事の山で一杯になってしまう。
一方、トラブルメーカーコンビは、ニュートロンバズーカで遊んでいた。だが、こちらも調子に乗りすぎ、発砲したものの、バランスを崩し、ジェイナスに何度かぶつけてしまう。キッチンにも振動として伝わってしまうが、こちらは何とか事無きを得た。ドッキングカーゴを見に行くロディとバーツ。そこで初めて、彼らは遺跡の存在を知る。
度重なるクルーたちの不祥事にスコットがやる気をなくしてしまう。食事のとき、スコットが、自分の進退について述べようとしたとき、今日のメインの失敗である、ペンチが艦内放送でわびを入れる。ブリッジで涙に暮れるペンチを優しく見守る12人。失敗を優しく受け止め、善後策まで用意してある。あぁ、何という絆の深さよ!!
エンディング。誰が見つけたか、ディスコでの一騒ぎでしめる。最後のスコットの言葉がやや暗く感じてしまった。
第十九話 もう一つの戦争 ジェイナスの小さなママ
ベルウイック軌道から外れて、10日経っているジェイナス。敵の勢力圏にじわじわとではあるが、近づいているようである。冒頭、いきなりの敵襲。かと思いきや、相手はジェイナスと距離を保って、様子を伺う戦法に出た。スコットが、手薄になったブリッジを見やり、クレアがいないことに気づく。
当のクレアはオチビさんのお世話係り。敵襲に気づいたクレアは、ブリッジに急いで向かうが、彼女を気遣った、マルロとルチーナは、ブリッジに向かってしまう。
まさに、ブリッジをいらいらさせる戦法を取った敵のもくろみは、見事にあたった。マルロたちの襲来で、スコットはクレアにつらくあたってしまう。
取りあえず静観するクルーたち。しかし、煮え切らない敵の動きにスコットのいらいらは募るばかりだった。しかも、マルロはおねしょをしてしまう。また仕事が増えてしまったクレア。そこに運の悪いことにシャロンたちが休憩にやってくる。笑ってしまうシャロンにクレアの怒りが爆発する。
なぜか洗濯機を使わず、手洗いするクレア。ルチーナがマルロの体調が変なことを告げにきたのに、邪険にあしらってしまう。仕事の多さに自分を見失っているクレアに、スコットの止めの一言。完全に切れたクレアは、まさに鬼の形相でブリッジへ。その気のないスコットはただあきれて、クレアの怒鳴りを聞くだけだった。
後半。とうとう焦れたクルーたちは、事態の打開を出撃によってとろうとした。
さて、ブリッジで一説ぶったクレアだったがそれで気持ちの整理がついたわけではなかった。昔の、母親との対話で幼かったころを思い出す始末。「この髪型はねぇ、あなたの笑顔にぴったりなの」とは、いいようである。
ようやくマルロの発熱に気づくクレア。こちらはこちらで、病魔との戦いを展開している。そして、出撃したロディたちだったが、やはり、敵の作戦にはまってしまう。もちろん、それほどの被害もなく、むしろ、敵の交信記録やベースシップの存在も分かり、事無きを得る。とはいうものの、ジェイナスの軌道上に立ちはだかる中継基地。スコットの心労はとどまるところを知らない。
前回と今回は、どちらかというと、埋め草的な要素が多い放送回である。むしろ、個別にスポットがあたっている、という風にも見て取れる。さて、次回は、その中継基地との対峙ということになるのだが、どうなることやら?
第二十話 立てスコット! リーダーはきみだ
ちょうど20話目に突入。このお話のメインは、病に倒れたスコットの奮戦ぶりを見ることになるのだが、その背景として、敵の中継基地の破壊というイベントが持ち出される。
前話では、敵が待ち伏せ作戦を取ったために、ジェイナス側が準備できる部分が多く見受けられた。その賜物がVRCが捕らえた中継基地ということになる。もはや交戦は逃れられないところまできていた。しかもジェイナスに向け、無鉄砲なビーム砲が打ち出されていく。いらいらを募らせるスコット。
先手攻撃を仕掛けるよう提案するロディとバーツだったが、スコットは危険を理由に首を縦に振らない。交渉は決裂するが、スコットの言動に不信を抱くものも現れる。
そのころ、バーツ主体で、中継基地撃破の準備は着々と進んでいた。ロディ、バーツ、ケンツ、マキの4名で外に出ることになった。それを知らないスコット。洗面所で自分の体調がただならないことを知る。伝え歩きしかできなくなっているほどの異変に襲われているのである。
スコットのいないブリッジでは、先ほどのバーツたちのシミュレーションが公開されようとしていた。ブリッジに戻ったスコットは、誰の目から見ても体調不良に映った。自分がないがしろになっていることに腹を立てるスコット。自分が持っている意見を言おうとするが、基地破壊に照準を合わせているほかのクルーはそれに耳を貸そうとしない。ますますテンションだけ上がっていくスコット。そしてついに、倒れてしまう。
騒然となるブリッジ。担ぎ出されるようにブリッジを後にするスコットだったが、じつは、このあと、すごいことがクルーの間で決められてしまう。スコットがふせっている間の指揮をカチュアがとることになったのだ。
シミュレートの結果は、クルーたちを満足させるものではなかった。成功確率62%はあまりに低い数値といわざるをえない。しかし、クルーたちの思いは一つだった。しかし、ここでふん切れないカチュアの姿があった。艦長代理とはいえ、その重責に動揺するカチュア。出発のときはその程度でよかったのだが。ニュートロンバズーカをもったケンツ、パペットのマキ、そしてロディ、バーツと、勢い込んで出撃する。
医務室のスコットは、悪夢を見て、飛びおきる。「もう人が死ぬところはみたくない」と、しおらしい面を見せる。
やや艦長席が板についてきたカチュアだったが、ここで初めて、艦内から変な磁気波が出ていることに気づく。そして、遂に、波の出所が例の遺跡からではないか、ということに気づく。
いよいよ、敵基地が視野に入ったころ、敵も動きを見せる。そうなってくると、付け焼き刃の艦長代理では、なかなか思うようにいかなくなる。ケンツはケンツで、所定の位置より近づいてしまっている。とはいえ、今回の主役ともいえるケンツの一発は見事命中し、敵基地を見事に粉砕した。
後残るは、2機の敵機のみ。しかし、カチュアの指示では敵機を落とすどころか、逃げ惑うばかり。その戦況を聞いていたスコットが、矢も楯もたまらず、医務室から飛び出す。ブリッジにかけこんだスコットが、てきぱきと指示をだしまくる。結果、一人の犠牲者も出さずに全員帰還を果たすこととなった。
息も絶え絶えのロディとバーツ。「今回ほど、だめと思ったことはない」といっているが・・うむ。そして、スコットがパジャマ姿で彼らを出迎える。スコットの株はまた高い評価を上げることになる。
第二十一話 敵ビーム波状攻撃? 僕たちに明日はある
ストーリー上では、このお話のスタート時点は、前話の三日後であることが、スコットの航海日誌で明らかになる。この現象は中継基地を破壊した直後から行われているようである。ちなみに、前話でカチュアが発見した変な波は、「エクストラ力線」なる名称が与えられ、スコットも知るところとなっている。
今回からしばらくは、そんなわけで敵の派手な攻撃というのは控えられている。その代わり、平時のクルーたちの「知られざる一面」が明らかになっていくのである。
力線を調べに向かうスコット、カチュア、ジミー。磁気波より、われわれには、その昔、青青と生えていた苔が全滅していることに気づかされる。さらに、遺跡を囲っているカーゴをあけたときも、遺跡からきらきらと輝く光を見ることができ、ジミー同様、違っていることを再認識するのである。
ビームが軽くジェイナスに接触し、振動として伝わったとき、入浴中だったケンツは風呂場から飛び出してしまう。運悪くシャロンとペンチに蒙古斑を見られてしまう。「けつが青い」ということなのだが、この事から、ケンツ(ジミー)が、モンゴル系の血を引いていることがわかる。
秘密を暴かれ半べそをかくケンツ。だが、そんな彼の目に、売店らしきスペースが目に入る。当の本人はここでしばらく探検としゃれ込むのだが、ブリッジでは、ケンツが消えたと一騒動持ち上がる。昼食のときにも戻ってこない彼を心配して、男たちで捜索が始まる。
真っ先にケンツのいる売店近くに立ち寄ったのは、フレッドだった。ここの所、アップ率も下がっていただけに、ここはおいしいところだ。奥のストックルームでぶかぶかの艦長服を着たケンツが出迎える。誘われるままに更に奥に進むフレッド。そこには、たわいもない女の裸本が山と積まれていた。「男と男の約束」をしている側から、バーツが首を出す。
キッチンでは、見つかったケンツが、猛烈な勢いで食事をこなしていた。さっきのことを謝るペンチとシャロン。だが、シャロンが謝るとどうしても角が立ってしまう。そして、バーツがみつけたエロ本の山に、ロディも誘われることになる。
ロディとバーツがいないことに気づくスコット。フレッドが居場所を教えてしまうが、バーツの機転で、スコットの正体を暴いてしまうことになった。真剣に、まさに食い入るように見つめていたその時、事故が発生した。
ビームの再度の接触で、電気回路に異常が起こったのだ。結局ストックルームに閉じ込められたスコットは、ブリッジに連絡をいれる。それも後生大事にエロ本を抱えたまま。よっぽど好きなんだろう。隠そうとしたときにまたも接触。ロッカーからあふれ出るエロ本に、感嘆の声を上げつつも何とかしようとするスコット。やっと到着したロディとバーツにも歯切れの悪い返事。そこへまた接触。本の下敷きになり、うめき声をあげるスコット。ただならぬ状況に慌ててロックを壊す二人。
中では、エロ本に囲まれ、御満悦のスコットが。だが、やはりここでも、一番見られてはまずいシャロンに目撃されてしまう。しかも、ケンツの一件を叱責しているだけに、立場はない。そのことをわかってか、シャロンもこの事は内緒にすると約束する。その時のスコットの表情といったら、ない。
さて、次々に暴かれていく、クルーたちの素顔。次は誰が俎上に登るか?
第二十二話 ジェイナス応答せよ! 地球軍からの通信
皆さんご存知の通り、一年の半分は半年である。そして、大体、23週で、半年分の放送は終わるように設定されている。もし、このバイファムが、放送途中で不振にあえぎ、半年打ち切りで決まっていたとしたら、この回を含めた次回も、ラストへ向けたスタイルを取っていても不思議ではない。
実際、突然の地球軍の登場は、あまりにストーリー的に突拍子もないことだからである。彼らの登場は、まさにクルーの、そしてわれわれ視聴者にも特別な意味のある、来訪者であった。
敵の攻撃が一段落しているせいで、スコットの航海記録も、「2、3日」とアバウトになっている。物資の少なさからか、女子の間で下着を自前で作る動きも出始めている。
そこへ、遊軍の駆逐艦が近くに来ていることがわかる。援軍と知り、狂喜乱舞するクルーたち。だが、ただ喜んでいるだけではすまなかった。
ここで、ケンツが軍オタクの本領を発揮する。軍は手順を追ってコンタクトしてくること、民間人が乗り込んでいることを向こうが知ったら、強制排除は免れないこと、地球に連れ戻される確率も高いこと・・・。
すべてを丸く収める妙案をマキが考え付く。ずばり、スコットを艦長に仕立て上げ、その上で、タウト星に向かうことを承認してもらおうというのである。もちろん、この時点では、誰も失敗するなど考えても見ない話である。
かくして、レーザーダイレクト回線による、スコット艦長とローデン大佐とのさしの会話がスタートする。最初はうまくいっていたが、艦長が所属と違うと指摘されはじめてから、調子が狂う。挙げ句、クレアからのリクエストにまで大佐に報告してしまうありさま。慌てたフレッドがカメラ位置をずらしてしまう。
すべてが明らかになったジェイナスに向けて、大佐自らジェイナスに乗り込む。タウト星行きを懇願するクルーたち。だが、軍の命令がある以上、大佐といえども、民間人の意見をなんでも受け入れるわけにはいかない。突っぱねる軍側にクルーたちも切れる。銃を取り、軍相手に堂々と渡り合う、クルーたち。ジミーの台車もこの時ばかりは大活躍だ。
ところが、中継基地をクルーだけで壊した事を知るや、大佐の態度が変わる。自分たちでここまでの道のりをやってきた事に何か感じるところがあったのだろう。補給物資の要請にこたえると約束する。
まさに大人の回答といえるわけだ。最後は、地球軍の大部隊で幕を閉じる。
第二十三話 ジェイナスは僕らの船だ!! 新たなる出発
地球軍とのランデブーは、まさにクルーたちのつかの間の休息になった。各人、めいめいに、自由になった時間を過ごす。カチュアとクレアは、補給物資の仕分け、ジミーは、菜園の手入れ、そして、ケンツは、新型RV(トゥランファム)にさっそく対面、といった具合だ。
そんな中、「仕事」していたのは、ロディ、バーツ、マキの三人である。彼らは、ケイトの遺品の中から、タウト星に関する資料を探していた。来るべき、捕虜救出に向けた動きをもうしている事になる。
スコットとローデンは、例の遺跡を見るべくカーゴルームへ。「ガーディアンかも」というローデンの言葉に半信半疑のスコット。
第二陣の補給物資の到着に色めきたつクルーたち。持ってきてくれた軍人たちにも目もくれず、持ち場に散っていくクルーたち。暇を持て余していただけに動きも活発である。ブリッジでは、大尉と会話が交わされる。それにしても、軍人のくせに、実戦がまだなんて、かっこわりー。
そこへ、久しぶりに敵影。慣れない、「現役」軍人より、慣れた子供たちの方が艦にとって良い事を悟ったローデンは、艦の一切を子供たちに再び預ける事にする。その一方でローデンは、敵の攻撃法が変わっている事を見抜く。「有視界攻撃」をとらざるをえない事を見抜いたローデン。やはり、遺跡から出ている力線が絡んでいるのではないか、との結論に達する。
敵機9機にたいして出撃したRVは7機。当初は、優位な戦い振りだったが、消耗していくに連れて地球軍不利となっていく。しかも、敵側から増援部隊が送り込まれるに及んで、ローデンは、単騎、パペットで出撃する。
大佐の今までの事に恩義に感じないクルーではなかった。ロディ、バーツが後を追うように出撃する。が、大佐に大目玉を食らう。とはいうものの、窮地は彼らが救ったのだが。
軌道変更プログラムにより、急場をしのいだジェイナス。だが、これからまさに孤軍奮闘のストーリーが展開されようとしていた。
さて、まさに半年終了といった感だが、この回のエンディングは今までとは少し趣をことにしている。ぶっちゃけた話、半年終了を視野に入れてストーリーを組んでいたようにも見受けられる。この部分は、また、解析する必要があるだろう。