祝 満尾!!

 新春興行うま尽し「空駆けて」の巻 

(F1「ひろば」にて興行)





新春興行うま尽し「空駆けて」の巻

起首 2002.01.06 
満尾 2002.02.07 

発句 うまどしの初日の出かな空駆けて     ロコ
 脇  飛行機雲にも淑気生まれる       みど
第三 金惜しむオセチは美味いモノもなし    梨乃
 四  あらたまる風逸る春駒         次郎
 五 豊満な月に祈らむまつろはむ       野猿
 六  兵糧米の秋収めなり          無耶
 七 道産子はずんぐりむっくり慌てずに    兼坊
 八  かまどうま跳ねどすこいどすこい    むや
 九 踏切に逢魔が時の夕まぐれ        海砂
 十  倦まず彷徨う連句ワールド       次郎
十一 手をとりて芦毛のアンが歌うまで     野猿
十二  何があろうと二度と会うまい      兼坊
十三 トラウマとなりし涙の夏の月       無耶
十四  ケンタウロスのひそむ万緑       みど
十五 リセットを忘れてしまう万歩計      海砂
十六  ホース・ラデイッシュ食べ過ぎたかしら 無耶
十七 雪国の炉端に花の便り来て        海砂
十八  うまうませしめる春色の種子      無耶
十九 馬面がようまあ揃ひて汐干狩り      みど
二十  海風なぶる熟寝する嬰         海砂
廿一 駅前に驢馬のパン屋がやってくる     みど
廿二  午後の紅茶のミルク薄すぎ       無耶
廿三 石女と言われる隠れゲイの妻       みど
廿四  両刀づかいは坊主なるべし       海砂
廿五 道満に式神を打つ安倍清明        無耶
廿六  唐饅頭を贄に供ふる          海砂
廿七 食うまではうまそうなのさと訓を垂れ   みど
廿八  高慢ちきな奴の鼻折れ         兼坊
廿九 サラブレッドのつもりか官の闇の月    無耶
卅   馬頭琴までべこべこいう秋       みど
卅一 浪漫もロマンチックもうそ寒く      無耶
卅二  見まい聞くまい言うまいの猿      海砂
卅三 網膜に浮ぶ思い出走馬灯         みど
卅四  ほんにご苦労さまと涙し        無耶  ※ま(=馬)
卅五 京舞の袖はんなりと花形見        海砂
挙句  のどかに暮らす丘の上の馬鹿      みど



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