賦物半歌仙 秋の味覚尽し「松茸」の巻
起首 2000.10.14 満尾 2000.10.29
発句 そそりたつ松茸めがけ猿走る ま猿
脇 柿を食ったら何の鐘鳴る 鶴鳴
第三 月まどかしゃぶしゃぶ鍋に肉乗せて 蘭石
四 三分間を武道家我慢 梨乃(葡萄)
五 新米が震えて配る通知表 みど
六 あきなすくうぞしっぽりとつく ま猿
ウ 七 なにゆえに注意散漫お隣りは 野猿(秋刀魚)
八 田無駅前都営住宅 みど(梨)
九 肉汁にたかってみればるるるんば ま猿
十 老いも若きも恋に溺れて 野猿(芋)
十一 トルマリン5000円にてエンゲージ 鶴鳴(りんご)
一二 クリントンもまさにびっくり ロコ(栗)
十三 月凍つる虐げられた選挙戦 みど(椎茸)
十四 もうこれっきりタンポン使うの 鶴鳴(きりたんぽ)
十五 ゆずりあう心が欲しいドライバー 坊主(ゆず)
十六 四肢を延ばしてストレッチしよ 梨乃(猪鍋)
十七 花のもと新種の携帯大活躍 みど(新酒)
挙句 かくも短き学舎の日々 坊主(紅葉)
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