早朝・深夜IRCリレー歌仙「無限競馬」の巻
起首 2001.03.?? 満尾 2001.08.18
発句 花の下夢幻競馬に雪が降る 野猿 晩春
脇 手庇かざす猿ののどけし 海砂 三春
第三 石鹸玉頬ふくらます園児ゐて みど 三春
四 かあさまの読む字ばかりの本 薊子
五 三日月に厨はどこもあたたかく 子 仲秋
六 茶立て虫にもハーモニーの才 無耶 三秋
ウ七 乞食の渡る畦道秋の風 ど 三秋
八 合切袋に沈む端渓 宗海
九 君の名をしたためをれば犬騒ぐ 鶴鳴
十 踊子さんに手を触れぬこと 子
十一 すき焼の肉の出どこが気にかかる ロコ 三冬
十二 月が眺める宵の遠火事 海 三冬
十三 おとなりはマイラインもう決めたかな コ
十四 頭痛歯痛は梅干を貼る 砂
十五 歳時記を女帝の墓に副葬し 鳴
十六 か細き骨を抱くカジモド 耶
十七 長旅の桜子桃子あねいもと 砂
十八 今日のバーゲンブランド狙い コ
ナオ
十九 くるくると金魚玉にも陽の落ちて 耶 三夏
廿 冷したぬきの出前到着 ど 三夏
廿一 一炊の夢から覚むる墨衣 砂
廿二 フーリガンにも使う刺股 猿
廿三 髭面に鎖の似合ふいい男 耶
廿四 マグダラのひと嘆く丘辺に 子
廿五 さすらへばいづこの浜の忘れ貝 子
廿六 木槌で延ばす箔のかそけさ 蘭石
廿七 ディテールに神の宿りて月青し 砂 三秋
廿八 団栗どもの騒がしき森 ど 晩秋
廿九 どっどどど風の又三郎の秋 耶 三秋
卅 下の畑に行ってみる昼 耶
ナウ
卅一 アミノ酸疲労回復ダイエット コ
卅二 円周率は3でいいのか 砂
卅三 湖越える鳥人間の暑い夏 ど 三夏
卅四 風狂始末獏に食はるる 砂
卅五 この道の明日はどっちだ花嵐 梨乃 晩春
挙句 振り向く先にかかる初虹 耶 三春
連衆:野猿・海砂・みど・薊子・無耶・宗海・鶴鳴・ロコ・
蘭石・梨乃
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