賦"見ているだけで涼しくなる"半歌仙 「新涼や」の巻
起首 2000.08.12 満尾 2000.09.03
発句 新涼や袖を引っ張る切れ手首 鶴鳴
脇 カタカタ笑ふ骨(コツ)の素踊 無耶
第三 満月にドラキュラ伯の笑むならん 蘭石 月
四 度忘ればかりの年になったか みど
ウ 五 この道はいつかきたみち盗聴法 野猿
六 底冷えのする交番の床 梨乃
七 目の廻り白きがパパと寄って来る 悟乃
八 やっぱりここに十一人いる 鶴鳴
九 炎昼にエレベーターが故障して 蘭石
十 白骨眠る舗道の茂み みど
十一 発見す殺すリストに自分の名 野猿
十二 上司笑顔で肩を叩いて 梨乃
十三 隈無きを月の大臣と言ふならん みど 月
十四 高度一万休暇始まる みど
十五 氷山で白熊さんとふたりきり ロコ
十六 ストーカーとは背中合わせで 梨乃
十七 花の下ほじくり返し何埋める 鶴鳴 花
挙句 動くものなし核の春昼 野猿
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