IRC歌仙「猫の仔」の巻
起首 2001.03.11
発句 猫の仔の咽喉鳴らして客間かな 縄文 晩春
脇 木瓜のひっそり咲ける窓際 鶴鳴 晩春
第三 風船を次々放つ蒼穹に 蘭石 三春
四 さよなら三角また来て四角 みど
五 村はずれ一本杉に月懸けて 薊子 三秋/月
六 新酒の出来を尋ねる便り 梨乃 晩秋
ウ 七 はやばやと座敷童子の冬支度 無耶 晩秋
八 南部煎餅茶箱いっぱい 海砂
九 とりあえずにゅるにゅるかけたマヨネーズ 野猿
十 新妻の待つ六畳二間 みど
十一 まぐはひは前戯ばかりがうまくなり 鳴
十二 助走の長い幅跳びを飛ぶ 兼坊
十三 月見上げハンバーガーをかじる夜 ロコ
十四 目玉親爺が眠る吊床 子 三夏
十五 また云うたとて笑はれるどっこいしょ 砂
十六 知命すぎての棒ちぎりなり 耶
十七 変身の願ひは花の戦士にて 宗海 晩春/花
十八 しばし言問ふ春の淡雪 子 三春
ナオ
十九 野老掘る禰宜の軍手のおろしたて 砂 三春
廿 金曜夜にはサルサ踊りぬ 猿
廿一 あいおいと言えば大東京千代田 鳴
廿二 気になる由来命名の謎 コ
廿三 地上絵の蜘蛛の脚抱く荒野なり 石
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