世紀末カウントダウン連句「大晦日」の巻
起首 2000.12.24 満尾 2000.12.31
発句 世紀などだうでもいいや大晦日 みど
脇 梵鐘ぼぉん払ふ煩悩 宗海
第三 床の間に水仙の香のほのかにて 無耶
四 老眼鏡が部屋ごとにあり 海砂
五 八卦見がこっそりと買ふ馬券術 薊子
六 月をジョークに宇宙飛行士 宗海
七 眼の下の火山列島火を噴いて 無耶
八 ノーベル賞は瓢箪の駒 海砂
九 アンケート森の小道は下り坂 宗海
十 ブッシュのさばる大統領邸 無耶
十一 下手医者のサーチエンジンヤブーなり 宗海
十二 臓器を作るES細胞 無耶
十三 白塗りで鈴木その子が化けてでる 海砂
十四 エステサロンで剥ける渋皮 宗海
十五 栗はめばまして思ほゆ子の未来 薊子
十六 根性なんぞ忘られて月 蘭石
十七 めざすんだ沖縄の星いちろーに いちろ
挙句 ビザンツ目指し花の旅ゆく 鶴鳴
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