iroiroiroiroiro  歌仙「色尽くし・本流」  iroiroiroiroiro

　                                        起首  97･8･ 4
  　                                      満尾  97･9･ 5

発句　黒よりも白がよいとは意味ふかし　　　　峰夫  黒白
脇      イエローキャブも眠る日盛り   　     みど  黄  
第三　人生は夢生うものと青二才　　　　　　　峰夫　青  
四　　　旅立ち祝い金銀にしき            　  みど  金銀錦
五　　桃尻が悪いたとえとつゆ知らず　　　　　峰夫　桃  
六      頬あからめて熱く語りぬ      　      野猿  赤  
七　　ブラウン管世界を映す魔法管　　　　　　峰夫　茶  
八      グリーン越えて奇跡の白球        　  みど  緑・白
九　　遠来の友の便りは珊瑚礁　　　　　　　　梨乃　珊瑚
十　　　辞典に載らないマリンブルー　　　　　峰夫　青緑？
十一　禁色の紫褌おほけなく　　　　　　　　　海砂　禁色
十二    鼠鳴きして招く上��            　    砂男  鼠色  
十三　日焼けした小麦色の肌照らす月　　　　　峰夫　小麦色  
十四    きしむ扉に滲む赤錆                　みど  赤錆（色）  
十五　洗朱の帯をきりりと締めて佇つ　　　　　丁那　洗朱
十六　　目覚めにささやく鶯笛　　　　　　　　峰夫　鶯色
十七  薄墨の花のありかを誰ぞ知る　　　　　　みど  薄墨（色）
十八　　プリンと思ったらババロアか　　　　　峰夫　ばば色（笑）
十九  このところ大評判の小豆パフェ        　みど  小豆（色）
廿      檸檬をそっと置く棚の上            　砂男  レモン（色）
廿一　明日からは薔薇色の道開かれる　    　  峰夫　薔薇（色）
廿二　　虹色を祝ぐ子のかはゆきや　  　　　  丁那　虹（色）
廿三  海わたるレディを問わばスカーレットと  みど  スカーレット
廿四    消え果つるまで紺青の涯              野猿  紺青
廿五  軒下にずらり並んだ唐辛子              みど  唐辛子（色）
廿六    浅き夢見し河馬の鼻面                無耶  浅黄・樺・花（色）
廿七　ゴキブリの足を取ったら柿の種　　　　　峰夫　柿（色）
廿八　　赤ちゃんの手に似たる紅葉ば　　　　　兼坊　紅
廿九  月を背にミルクひと飲み不眠症          みど  ミルク（色）
三十　　後句指折り紫煙上がりつ　　　　　　　WANG　紫色
三一　秋茄子の旬に嫁いだナース来ん　　　　　游越　茄子紺
三二    亜麻色の髪頬は茜に                  砂男  亜麻・茜
三三　透き通るタイムカプセル琥珀石　　　　　峰夫　琥珀（色）
三四    霞の空に恐竜の影    　　　　　　    みど  空（色）
三五　アリアナの髪やミモザの花匂ふ　　　　協栄丸　ミモザ（色）
挙句　　黄昏時に悔やむ失敗  　　　　　　　　峰夫　黄昏（色）


既出の色リスト：黒、白、黄、青、グリーン、金、銀、錦、桃、赤、茶、珊瑚、
                青緑、禁、鼠、小麦、赤錆、洗朱、鶯、薄墨、ばば、小豆、
                レモン、薔薇、虹、スカーレット、紺青、唐辛子、浅黄、樺、
                花、柿、紅、ミルク、紫、茄子紺 、亜麻、茜、琥珀、空、
                ミモザ、黄昏