連句博物館/SIG電脳連句ライブラリ #3

 おみやげちょうだい賦し物 −中国編− 



#1802/1803 ひろば
★タイトル (RENKUOP ) 97/ 9/ 8 7:54 ( 75)
おみやげ中国00>花句と挙句/満尾      塔婆守

  
なになに?

 >写真では皆さま釣られないようでしたら(^^;この二句のどちらかを選んで
 >いただくことにいたしましょう。

ト、な <みすみど

だぅやら写真程度の土産にては釣られぬやぅぢゃによって、お言葉に従ひ、
それがしの好みにより選ばせて頂きまらせう。

十一  空駆ける汗血馬牽き帰り来ん    霧夜  雑(競馬の種馬)
十二    法国梧桐並木連なる          無耶  雑(プラタナスの並木)
十三  肝いりの冷凍麻雀飽きもせず    務也  雑(冷凍麻雀)
十四    線香紙銭もうもうと焚き      牟哉  雑(紙銭)
十五  千年の大佛何を見給ふや        砂男  雑(大仏の爪の垢)
十六    胡蝶の舞うを知らずうたた寝  みど  三春(予知能力)
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十七 花の下青龍刀の大丈夫    協栄丸 晩春(関羽の青龍刀)
十七 花かげの山洞壁に文字浮かぶ  些考 晩春(白雲洞の秘法の写)

青龍刀に白雲洞、ト奇しくも色尽くし風の二句が並びまらした。うぅむ、
いづれも見事な品ぢゃによって、どちもほしいぞ(って、お前は貰ふ立場
ではないッ(^^;))

さすればここは、なるべく多くのお方にお土産を進上したいとの塔婆心を
発揮して、些考師匠の秘法の写しに決めさせて頂きまする。協栄丸どの、
悪しからずお許しあれ。

さすれば、最後にそれがしが挙句を仕らうず。

十七 花かげの山洞壁に文字浮かぶ  些考 晩春(白雲洞の秘法の写)
挙句  霞広げて包む家苞      宗海 三春(霞の大風呂敷)

これまでご要望として出されたる土産の品をことごとく包むには、だぅし
てもこの程度の大風呂敷がなくては叶ふまいぞ。ただし地上には下ろせぬ
ところが霞に瑕ぢゃがなぅ(^^;)

さすればこれにて一巻満尾。各位のお見送り、忝なぅござありまらした。
肝煎りのみすみどのご芳情にも感謝いたしまする。

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    ★★★ おみやげちょうだい賦し物 −中国編 ★★★

発句 杜白来よいで語らはん月の酒   海砂 三秋(詩人ひとやま)
  脇    桃の実いくつ膝に遊ばせ      無耶 初秋(西王母の桃)
第三 岩山は鵙の高音に穿たれて   健悟 三秋(端渓の硯)
  四  墨濃きが佳し印箋の毫    蘭石 雑 (墨と印箋)
  五  艫に立つ魚場は小島を側に見つ  縄文  雑 (尖閣諸島)
  六    袖の刺繍に宝の在処が        みど  雑 (チャイナドレス)
ウ一  指先の辿り着きしは逆ウロコ    卯舟  雑 (クーニャン)
  二    蛍の灯もて照らす微笑み      砂男 仲夏(慶徳鎮蛍焼)
 三 たはやすく南京錠の開きにけり 健悟 雑 (開錠術)
  四  武后に疎んぜられて久しき  丁那 雑 (書家の書)
  五  こめかみに響きわたるは師の詞  野猿  雑 (孫悟空の頭の輪)
  六    延安の穴長征の果て          無耶  雑 (延安の穴/別荘用)
  七 密やかに苦き水飲む年の暮  とんぼ 歳末(不老不死の薬)
  八    月凍て白髪三千丈なり        帆夢  冬 (よく利く養毛剤)
  九 長正殿朱唇は甘き私語の時  とびぃ 雑 (楊貴妃のキスマーク)
 十  茘枝の香する食後の暇   協栄丸 雑 (茘枝<ライチ>)
十一  空駆ける汗血馬牽き帰り来ん    霧夜  雑 (競馬の種馬)
十二    法国梧桐並木連なる          無耶  雑 (プラタナスの並木)
十三  肝いりの冷凍麻雀飽きもせず    務也  雑 (冷凍麻雀)
十四    線香紙銭もうもうと焚き      牟哉  雑 (紙銭)
十五  千年の大佛何を見給ふや        砂男  雑 (大仏の爪の垢)
十六    胡蝶の舞うを知らずうたた寝  みど 三春(予知能力)
十七 花かげの山洞壁に文字浮かぶ  些考 晩春(白雲洞の秘法の写)
挙句  霞広げて包む家苞      宗海 三春(霞の大風呂敷)

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