首 '97.8. 8 尾 '97.9.22 4300 海砂のはじけ眩しき夏休み みど 4301 汗みどろなる球児かがやく 海砂 4302 校長も市長も禿を並べつつ 兼坊 4303 秋の七草諳んじてみる 丁那 4304 特養に念願かなうお引っ越し 健悟 4305 厚生省のお勤めを終え 兼坊 4306 面接に備え虹色ネクタイを みど 4307 たんかばいには潮で焼く声 健悟 4308 遠足のくの字に曲がる潦 海砂 4309 匂いうれしき月星の靴 健悟 4310 パエリアの炊けるひろばに集まりて 游越 4311 にぎりや印三代の味 健悟 4312 栄えれば衰え人の世は移り 兼坊 4313 メイクドラマも夢のまた夢 協栄丸 4314 十年を砂塵の中のカーレース 健悟 4315 夕立のなくて白桃を食む 丁那 4316 爪楊枝傍にくつろぐ日曜日 協栄丸 4317 奥座敷から現れるシュシュポポ 健悟 4318 紙の山目の前にただ狼狽る 些考 4319 ポイ捨て禁止の声は空しや 協栄丸 4320 首筋に彫ってあげよう揚羽蝶 游越 4321 ダイアナ昇天マスコミは嫌 兼坊 4322 歩道にも残りし月のひとしずく 健悟 4323 花を手向けよその伝説に みど 4324 球界の至宝となれる振子打法 協栄丸 4325 感覚を研ぐための菜食 健悟 4326 ふと煙草吸いたくもなる午前九時 些考 4327 きょうも元気だ言祝ぎ賜う 栞草 4328 牛タンのスモークたんとめしあがれ 游越 4329 あっかんべ〜と門を閉ざされ 卯舟 4330 この夏は長かったねと新ひろば 無耶 4331 過ぎれば懐かし大車輪の日々 みど 4332 ひと来たり人去る夜の虫しぐれ 海砂 4333 時代廻りて空港開く 協栄丸 4333 西瓜かぢりて独り頷く 些考 4334 真夜中に笑い声たてOLT狂 みど 4335 深いしじまを裂く電話線 協栄丸 4336 人知れず思いの丈を言うてみる 些考 4337 SIGに仕掛けし百花斉放 丁那 4338 大花火また次の夏楽しみに 無耶 4339 秋には秋の祭あれこれ 兼坊 4340 長雨や誰が揺すぶりし世紀末 みど 4341 薬研引く手止める長助 些考 4342 思い出に心とらわれ午後三時 みど 4343 独り佇む真白なテラス 協栄丸 4344 オックスの歌を茶店で呟いて 些考 4345 ガロよりさらに時は流れた 卯舟 4346 奇怪な駅の京都になぜ行くの 兼坊 4347 あのとき君は若かったから 游越 4348 天丼にもりとトンカツ平らげて 游越 4349 今は手を焼く女房子供に 卯舟 4350 みずうみにボクは身を投げ浅かった 游越 4351 こぼれるような花の坂道 些考 4352 砂浜にピエロも踊る夏の月 些考 4353 亜麻色の髪風が包んで 卯舟 4354 長い髪孤独な瞳が好きだつた 些考 4355 旅路の果てのあの街で会い 卯舟 4356 腕と腕合せて血潮かよわせる 些考 4357 愛した人も敵と味方に 卯舟 4358 色つきの女は色を失って 協栄丸 4359 死んじまっただ天国行っただ 兼坊 4360 何のため何を求めて戦場へ 卯舟 4361 小さな花はどこへ行つたの 些考 4362 ひと夏の夢のような雲が行く 丁那 4363 自転車乗ってケメ子駈けてる 游越 4364 トンカツとニンニク蒟蒻テンプラと 栞草 4365 あなたと訪ねる夢のふるさと 真由 4366 懐かしき京都大原三千院 協栄丸 4367 ギターぽろりとつま弾けば恋 雅辺 4368 この街もさびしがり屋が一人ゐる 健悟 4369 唄を歌つて帰る此道 些考 4370 あの白いブランコはまだあるかしら 無耶 4371 蔦の絡まるチャペル爽やぐ 游越 4372 花嫁は南国土佐のはちきんよ 健悟 4373 小さなスナック切り盛りしてます 協栄丸 4374 ふたりして忘れてた朝見つけたよ 些考 4375 冷めた紅茶に見えた「サヨナラ」 卯舟 4376 越えて行く虹の向こうは晴れている 些考 4377 就職決まり髪を切る午後 みど 4378 やり過ごすシュプレヒコールの波高く 卯舟 4379 今も政治に無関心なり 些考 4380 行かなくちゃ選挙があったら行かなくちゃ 兼坊 4381 白紙で出すも抗議の一態 些考 4382 自転車に旗立て回る飲み屋街 卯舟 4383 解っちゃいるけど止められないの 協栄丸 4384 琥珀色液体の美味忘られず 些考 4385 紅茶の銘柄品切れとなり 些考 4386 臨床の医師と結託くすり増え 些考 4387 破邪顕正の行脚する人 健悟 4388 ハングルの車内ちらしは手書きなり 宗海 4389 迷子の犬を見かけませんか 兼坊 4390 はふはふと碗を抱へて薬喰ひ 宗海 4391 葱と大蒜それに韮あえ 些考 4392 いざゆかんドルシネーアの待つ城へ 健悟 4393 掛合漫才続く薄野 協栄丸 4394 カップ酒酌む暖冬の雪祭 健悟 4395 味噌雑炊の味はうす過ぎ 些考 4396 たっぷりと四川料理を食って来て 兼坊 4397 生き延びるため芸をする猿 健悟 4398 我が生活(クラシ)日々反省の繰り返し 協栄丸 4399 大願成就花咲く頃に 些考 みど8 海砂3 兼坊10 丁那4 健悟14 游越8 協栄丸13 些考22 栞草2 卯舟10 無耶3 真由1 雅辺1 宗海2 発句をどうぞ。 自由4400 から始まります。 海砂
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