祝 満尾!!

《自由連句通巻75「短夜や」の巻》

(BBS1談話室「WEBひろば」にて興行)





自由連句通巻75「短夜や」の巻

起首 2002.05.31
満尾 2002.09.15

7500 短夜や二度寝して見る同じ夢       宗海
7501  レンズの先に複虹の空         無耶
7501  反哺の烏かあと母よぶ         海砂
7502 車中には異国の人のさざめきて      みど
7503  バニラアイスに黒胡麻ペースト     游越
7504 デパ地下に巨大噴泉ありといふ      薊子
7505  威風堂々試食ルンペン         海砂
7506 昼月で浮気などするはずがない      游越
7507  万聖節には早い出で立ち        みど
7508 体臭の濃き女学生夏は来ぬ        野猿
7509  熱き思いをベッカム様に        兼坊
7509  サングラスして抜ける公園       みど
7510 万緑に吾子の首すぢ生臭し        野猿
7511  キムチパワーにグラウンド揺れ     唐辛子
7512 逆上がり出来ぬ昔を思い出し         lemon
7513  股のぞきする天橋立          游越
7514 夏帽の転げて山羊の杭の下        みど
7515  銀紙剥げば青黴が舞ふ         宗海
7515  しばし胡蝶となるポストマン      薊子
7516 窓開けてワーム這いずる警告音      游越
7517  ちり紙交換来ないこの頃        檸檬
7518 一面はゴールの写真飛沫く汗       海砂
7519  ぐわんばれ我ら皆途上国        無耶
7520 最後まで気を抜けないぞリーグ戦     宗海
7521  消しゴム版画の星消えにけり      野猿
7522 消されないために嫌でも医者に行く    兼坊
7523  良薬よりも嬶のお小言         游越
7524 お湯割りに代へて寝覚めのすっきりと   宗海
7525  海苔納豆に辛鮭の恩          海砂
7526 糠いわしだけでご飯を三杯め       游越
7527  アフリカ勢は何を食すや        無耶
7528 陶酔のリズム吸い込む梅雨の空      みど
7529  杜の都に響くホイッスル        游越
7530 何度でも成功するまで何度でも      みど
7531  キムチパワーがピザうち負かす     兼坊
7532 六月の男はみんなうつくしい       無耶
7533  海老反って飛び込む女神たち      游越
7534 太り過ぎノラはのんびり塀の上      唐辛子
7535  隣の国は何する人ぞ          みど
7536 唐辛子色に染めあげチマチョゴリ     海砂
7537  "テーハンミングッ"揺れるどよめき   宗海
7538 居酒屋のチヂミ団子に舌鼓        無耶
7539  闘い済んで今日の梅雨寒        みど
7540 休園のゴリラしばし毛繕い        游越
7541  ハイドン聞けば思う故郷        みど
7542 はんなりと風呂敷哲学語るひと      無耶
7543  寝間着のままで昼餉の仕度       次郎
7544 定年を迎えて妻に逃げられて       兼坊
7545  神を持たぬは幸か不幸か        野猿
7546 猫なれば名前なくともへいっちゃら    薊子
7547  麦酒を舐めていざ後生         海砂
7548 カロリーを気にしちゃ野良はやってられん 唐辛子
7549  ちょっと肝臓弱ってますよ       兼坊
7550 チョー怖いキモだめしする霊スポット   游越
7551  あれもこれもと夏の計画        薊子
7552 南米はナスカ高原・チチカカ湖      無耶
7553  葦舟揺らす大小の波          みど
7554 律儀にも七日の夜は星の降る       次郎
7555  パンチョ逝っても願ふ大入       游越
7556 栃東出島も休む夏休み          兼坊
7557  面魂はモンゴルのひと         無耶
7558 さすらひの狼睨む西の空         薊子
7559  やっしーが僕を守ってくれる      唐辛子
7560 風揺らす湖面見つめる鴨の群れ      みど
7561  新高ドロップ七種の彩         海砂
7562 玉姫の妹に逢ふ星祭           野猿
7563  竹に短冊浴衣の少女          兼坊
7564 麦茶でも飲んでいくかい?黒揚羽     みど
7565  猫が捕らえるトンボもう秋       唐辛子
7566 リコーダー洩れくる萩の児童館      海砂
7567  月に唱うるおんまやそわか吽      無耶
7568 一階は蕎麦屋二階は阿含宗        兼坊
7569  デジカメ構へ路上探検         薊子
7570 恐竜の子孫のごとき烏舞う        みど
7571  身体に良ければ味は二の次       宗海
7572 炊飯器保温の意外な使ひみち       海砂
7573  人も機械も養生次第で         薊子
7574 運動もせぬがスポーツドリンクを     無耶
7575  マッコリ冷やす部屋のミニバー     宗海
7576 次々と上がる花火を見惚けて       兼坊
7577  雷さまが落ちてくる屋根        無耶
7578 雨乞の熱いトタンに踊る猫        海砂
7579  悲鳴に近いおねだりの声        唐辛子
7580 立秋の陽はつれなくも街を灼く      海砂
7581  成仏できぬ牛のまなざし        唐辛子
7582 人様に食われるおそれなき鯨       兼坊
7583  点呼の笛に黒んぼの群れ        みど
7584 夏休み俺は終わった君はまだ       兼坊
7585  昔語りに揺れる居酒屋         みど
7586 湯屋もある歴史建物資料館        宗海
7587  鉦叩き鳴く草むらの蔭         無耶
7588 ピタゴラスエウクレイデス秋うらら    薊子
7589  ピテカントロプス歩き出す頃      兼坊
7590 モヒカンの祭囃子はツービート      みど
7591  空き缶叩けば痴漢退散         宗海
7592 ご町内子どもの姿増えて来て       兼坊
7593  絵日記に描く髭のあざらし       無耶
7594 冒険は壁の向こうにあるものさ      みど
7595  守宮の足が闇に吸ひ付く        宗海
7596 膝を擦り目蓋腫らして勝ち名乗り     唐辛子
7597  let it be と風呂の湯が沸く      無耶
7598 五分の花おニューの服の誇らしさ     みど
7599  シニアグラスでマニキュア完了!    卯舟


表紙に戻る