<文責:女王様1号>
会場・アクセス 開催日 料金 メルシャン勝沼ワイナリー
JR勝沼ぶどう郷駅 or 塩山駅よりタクシーで10分
(この日は無料シャトルバスあり)2005年4月16・17日 3,000円
(新宿発着バスツアー : バス代+昼食込み 5,800円)
ある日、新聞で見かけた「シャトー・メルシャン 春のフェスティバル2005」の記事。 ここで開催されるプリムール・テイスティング・セミナーなるものに、女王様1号のワイン好きゴコロが惹きつけられた。 「プリムール・テイスティングとは、前年に仕込んで樽の中で育成中のワインをこの時期に樽から汲んできてテイスティングし、発売する頃の育成状況を予測するためのもの」だそうで、このセミナーでは「『シャトー・メルシャン』の各産地から12種類のプリムールをテイスティングしていただきながら、それぞれの産地の特徴や仕込みの違い、これらのワインの楽しみ方などを講義」してくれるらしい。
さっそく電話申し込みをし、料金を払って(現地払いではなく事前振り込み)、いざ勝沼へ。新宿発着の割安なバスツアーも主催されていたのだが、1号は特急あずさ+勝沼ぶどう郷駅から無料シャトルバスでメルシャンのワイナリーへ向かった。セミナー会場は、ワイナリーから徒歩5分ほど離れたワイン資料館(右上写真、看板では「葡萄酒資料館」となっている)というところ。 無料シャトルバスで行くと集合時間には早すぎて、「しばらくこちらでお待ちください」と隣にある見本ぶどう園に連れて行かれてしまった。といっても今の時期はぶどうも枯れ枝のような状態で特に見るべきものはない。
新宿からのバスツアーが着いた頃に資料館内に案内される(左上写真)。この建物は現存する日本最古の木造ワイン醸造場なので、ご覧のように趣のある蔵のような造りになっている。 そして、一部は現在もワイン貯蔵庫として使用されているため、内部の気温が低く保たれていて寒かった。「防寒具をお持ちください」という事前の注意があったり、中に電気ストーブ&ホッカイロが用意されてはいたが、時間と共に底冷えがしてきた。
そうこうするうちに11時になり、セミナー開始。まず、育成責任者、醸造責任者、某有名レストランのソムリエ氏(左上写真中央のテーブルに並んでいる)が挨拶を兼ねて、昨年の天候とぶどう栽培の関係や、テイスティングの方法について簡単な話をしていくのだが…みんな話長っ。 テイスティングが始まる前に既に45分くらいが経過して、どう考えても予定の1時間では終了しないことがこの時点で明らかに。まずは白ワイン6種が順々にグラスに注がれ、それをソムリエ氏がその場で自らテイスティングしつつ感想を述べていく。が、やっぱりここでも話が長い。キミの生まれ故郷の話はどーでもいーから(笑)。 赤ワインの番になったときは、司会者(メルシャンのなんたらマネージャー、結構エライ人)がややキレ気味に「それでは 手 短 に 説明お願いします (-_-#」と釘を刺したので、若干は改善されたけど。 栽培責任者や醸造責任者が話をしている間にソムリエ氏にテイスティングをしてもらっておけばよかったのではないか?
今回テイスティング対象となったワイン(右下写真)は以下の通り(カッコ内は産地)。この他に、熟成後の味と比較するため、1999年産のメルロー(産地はおそらく桔梗ヶ原)も特別に提供された。
白 赤 甲州きいろ香(山梨県) マスカット・ベリーA(山梨県勝沼町) 甲州 小樽仕込み(山梨県御坂町) 桔梗ヶ原産メルロー<棚仕立て>(長野県塩尻市) 甲州グリ・ド・グリ(山梨県) 桔梗ヶ原産メルロー<垣根仕立て>(長野県塩尻市) 新鶴村産シャルドネ(福島県新鶴村) 北信地区産メルロー(長野県豊野町) 北信シャルドネ<左岸>(長野県豊野町) 城の平産カベルネ・ソーヴィニヨン(山梨県勝沼町) 北信シャルドネ<右岸>(長野県須坂市) 北信地区産カベルネ・ソーヴィニヨン(長野県豊野町)
さて、1号がソムリエ気分でテイスティングしてみると、まだ熟成半年程度のワインなのでどれもフレッシュな感じだが、あるものはビミョーに、またあるものはかなりハッキリと色・香り・味が異なる。 たとえば白の2つの「北信シャルドネ」は、左岸と右岸で土質が違うため、それがぶどうの味にも影響するらしい(商品にする際は、この2種類が混ぜられる)。
しかし、味や香りの違いはなんとなくわかるものの、1号は自分の味覚を表現する語彙の貧困さにガクゼン。 「スパイシー」とか「酸味がグー」とか「何かを焼いたような香り(それは樽の香りらしい)」としか表現できないようじゃソムリエにはなれません。 (^^; 北信地区産メルローからシラス干しの香りがしたということは1号的には譲れないところなのだが、ソムリエ氏はそんなこと言っていなかったし。
ソムリエ氏がさかんに使っていた表現は「ポテンシャルがある」「閉じている」。 意味は(1号の理解が正しければ)それぞれ「将来が楽しみ」「今はまだ熟成時にどうなるかハッキリわからないところがある(が、この先『化ける』かも)」ということらしい。 こういう表現が使われるのは「プリムール」ならでは? みなさんもヌーボーを飲んだときなどに使ってみてはどうでしょう。「おぬし、デキるな」と思われること請け合い(?)。
最後に質疑応答があり、さすがこういうセミナーに参加するだけあって「メルシャンではピノ・ノワールを栽培することは考えておられないのでしょうか?」などという専門的で熱い質問が飛んでいた。予定を1時間近くオーバーしてセミナー終了後、ワイナリーに戻って昼食。フェスティバル期間中は、made by 京王プラザホテル多摩の小皿料理(500~800円)が販売されているのだ(左下写真)。 チーズ盛り合わせやツブ貝のピリ辛サラダなど美味だった。
さらに、「プリムール・テイスティングコーナー」として、先程テイスティングしたうちの4種のプリムールが1杯500円(グラス代込み、2杯目からは300円)で販売されているので、こちらも当然購入。
今回のセミナーでは、自分にはソムリエの才能がないことがよくわかったが(爆)、普通なら口に入ることのない、製品になる前のいろいろなワインを試飲できたし、プロのソムリエの仕事ぶりも目の当たりにできたし、なかなか貴重な体験だった。好評であれば、来年以降も毎年開催されるのかも。
場所・アクセス 料金 天空の湯
JR勝沼ぶどう郷駅より徒歩15分 ぶどうの丘内
(ただし激坂道なのでタクシー利用がオススメ)3時間 600円 本来は、この後ワイナリーの近くにあるガラス工房(下記関連リンク参照)に行ってガラス工芸体験をしようと思っていたのだが、スケジュールが押したために残念ながら断念。
代わりに、勝沼町営 ぶどうの丘に行って、日帰り温泉である天空の湯に入ってみることにした。ワイナリーの受付でタクシーを呼んでもらい、10分程度で丘の頂上に到着。ぶどうの丘のワインカーヴには以前も来たことがあるが(日本とびまわり編「ワイン試飲&ぶどう狩り&ワイナリー見学 in 勝沼」参照)、天空の湯はワインカーヴの建物よりもさらに奧にある。
入浴料を払ったら2階へ。1号が入ったときは、温泉からあがってきた人々で脱衣場が混雑していたが、ちょうどピークは去ったところで、中は空いていた。
中は割と広く、一部が寝湯になっている低温槽と高温槽(といってもそれほど熱くない)があり、どちらもジェット気泡が出ている。さらに奥の方にはミストサウナもあったらしい。 そしてバルコニーに中温の露天風呂がある。ここからは甲府盆地や南アルプスを一望できて本当に眺めがいい。遠くの山並みがちょうど目の高さにあって、まさに「天空の湯!」である。 お湯の温度も快適で、長時間つかっていられる。
この温泉は高アルカリ性だけどマイルド、というのが特徴らしい。残念ながら掛け流しではない。ちょっとヌルヌルした感じの泉質で、お肌はしっとりツルツルに。 (^^)温泉からあがった後は、1階の休憩コーナーで巨峰ソフトクリーム 300円を食してひと休み。受付ではタオルなども販売しているが、多分ボリボリなので、Myタオルを持参するのがベターです。
◆ 関連リンク ◆
- 勝沼ねっと
- 勝沼町役場
- 共に勝沼の観光情報など。
- 勝沼ガラス工房 ガラス屋
- 今回行けなかったガラス工房。「女王様の沖縄サミット 工芸体験編」のリベンジを狙っていたのだが(笑)。