ファンタジー小説編
「愛されすぎた小説達」のページへ戻る
・水野 良
書いている本
・「ロードス島戦記シリーズ(「〜伝説」などの外伝多数)」
・「クリスタニア(読んでないのでよく分かりません)」
・「ソードワールドシリーズ(これも読んでないのでよく分かりません)」
・「魔法戦士リウイ」
  などなど。
感想
  私は、「ロードス島戦記」と「魔法戦士リウイ」(こっちは立ち読みオンリー)
だけしか読んでませんが、面白いですよ。
  私が、初めて出会ったファンタジー小説は「ロードス島戦記第3巻」でした。
今でもあの時の衝撃は忘れられません。
「魔法戦士リウイ」以外は一切ギャグのない真面目一辺倒な内容の本を書く作家ですが、
非常に良く練り込まれた独自の世界観(「指輪物語」系古典ファンタジーに強く影響を受けている)を持った
小説の内容は非常に高レベル。


・榊 一郎
(工事中)


・冴木 忍
(工事中)



・番外編

・蕪木統文
書いている本
・「真・女神転生KARN(上・下)」
感想
  はっきり言いましょう。私、この人のこと全然知りません。
名前の読み方すらも分かりません。作者の事は全然知りませんが、
この「真・女神転生KARN」がとても面白かったので紹介しておこうかと。

  「真・女神転生KARN」って名前が示す通り、「真・女神転生」というゲーム
が元ネタです。ただし、ストーリーは完全にオリジナルです。
あと、随所にゲーム本編とは多少違った世界観が現れてたりします。
(お馴染みの「悪魔召喚プログラム」を作ったのが誰か、とか)
  ストーリーは完全にオリジナルですが、最低でも以下の作品をプレイしてからでないと
十分に理解することはできないかと思います。
・「真・女神転生」
・「真・女神転生If・・・」
「U」やら「デビルサマナー」やら「ぺルソナ」やらはやらなくてもいいです。
この2本だけをきちんとプレイしとけば、最低限の事は分かると思います。
(「ぺルソナ」なんて、従来の「女神転生」の世界観と少し違いますし)
  もちろん、より深く理解したいのであれば全ての「メガテン」シリーズに手をつけておいても
それはそれで全く構わないでしょう。というか、そっち推薦。

  ごくごく簡単に粗筋だけ説明しておきますと、
「If・・・」の後日談です。これは、「If・・・」と「真・女神転生」をやっていなければ
さっぱり分からない話ですが、

魔界からのたった二人の生存者……ノブとユミのその後を、
メシア教やらガイア教(本の中では、一度も「ガイア教」と言う単語は出てきません。
ただ、ゲーム内では「ガイア教」の立場にあった人物が「ガイア教」らしい行動をするだけで、
彼らは一度たりとも「ガイア教」を名乗りません。この本の世界観では「ガイア教」と
いう組織は存在していないらしいです)との絡みを通して描いています。
(ノブの属性はニュートラルで、メシア教もガイア教も敵ですが、
主にメシア教と激しい戦いを繰り広げていきます)
 

  ……全然「ごくごく簡単な」粗筋説明になってませんが、まあ、そういうことです。
話としては「If・・・」の直後から「真・女神転生」のスタートより前まで、ということになります。
(発売された順は「真・女神転生」→「If・・・」ですが、「真・女神転生」の世界の中での
時間の流れは「If・・・」→「真・女神転生」の順です)

  中身は、とにかく壮絶の一言に尽きます。
人間が悪魔と戦うことの難しさ、悲惨さが全編を覆い尽くしています。
もしも世界がこの小説にえがかれているような風になっちゃったら
私なんて2秒であの世に行けますね。
  人はバンバン死ぬは、物はガンガン壊されるはで、殆ど救いがない内容です。
ノブの唯一の仲魔ピクシーの天然入った行動だけが心の救いです。
小説の中で癒されたのは初めての体験かもしれません。
ピクシーいい娘ですねぇ。現実にこんな娘がいたらちょっと怪しいですが、
一発で惚れそうです。

  上巻ではピクシーの出番が一杯あるため、悲惨な中にも癒しがあって
バランスがとれているのですが、下巻になるとピクシーよりもヒロイン・ユミの出番の方が
多くなってしまっていて、ちょっとがっかりです。
  ユミの苦悩はそのまんま若者の苦悩と重なり合っていて、
私自身も昔こんな苦悩に身を焦がしていた時期があったなぁ、
と懐かしく思えました。
だから、今、己の存在について深く悩んでいる青少年の人にとっては、
この本は非常に分かりやすい1つの回答が書いてある本になるかもしれませんよ。
ローティーンの方、あるいは、自分の存在について悩んでいる全ての方に
お勧めの一冊です。

  もちろん、人がバンバン死んでも気にならない、というか、
そういうのに耐性のある人のみにお勧めしますが。
(本当に気にならなくなったら恐いですし)

  1998年12月4日に初版が発行されたそうで、普通の本屋さんには
もう置いてないかもしれません。私もこの本を見つけたのは古本屋でしたし。

  また、同名の漫画が存在しますが、小説版とは全く違う内容の様です。
(全巻読んだわけではありませんが)

「愛されすぎた小説達」のページへ戻る
ファンタジー小説編

・星 新一
 
書いている本
大量過ぎて、とても書ききれません。
主に、「ショートショート」と呼ばれる超短編の物語を書いていました。
代表作
・「ボッコちゃん」
(この中の「欲望の城」という話は特にお気に入り。一生忘れません)
・「ボンボンと悪魔」
・「気まぐれ指数」
感想
  この作家とは、塾の国語の授業中に出会ったんですよ。
(本人に会った事があるわけじゃないです)
理由は分かりませんが、国語の授業の教材がこの作家のショートショートだったんですねー。
(ちなみに、この時の教材の題名は「欲望の城」。「ボッコちゃん」に収録してあります)

  この教材を読み終わった後、私は、授業終了時までずーっと放心状態でした。
人間、あまりに感動し過ぎると、思考が停止するものです。
  授業が全て終わった後、本屋に駆け込んだ事は言うまでもありません。
 

  えーっと、「ショートショート」っていうのは、あんまり日本じゃメジャーじゃないと思うんですが、
要するに、話の長さが最高でも文庫本サイズでページ数10ページぐらいの、
ただ面白さだけを追求しまくった小話の事です。

  星新一のショートショートは、SF風味のものが多く、非常に風刺が利いた、
単純に笑い飛ばす事が出来ない奥深いものが多いです。
  多感なローティーン時代に読むと、非常に面白く感じられるでしょう。
とっても読みやすいですし。

  非常に残念ですが、星新一氏は、現在は故人となっております。
ご冥福をお祈りします。

  実は、この人、私の心の師です(一方的に崇拝してる)。
この人の本は、是非是非読んでくださいませ。




・ジュール・ヴェルヌ
 
 
書いている本
  日本で、この作家の作品としてトップクラスに有名なのは、おそらく「十五少年漂流記」でしょう。
  ですが、私は「十五少年漂流記」はあまりお勧めしません。
  他の著作
・「地底探検(私のお勧めです)」
・「海底二万哩(かいていにまんまいる、と読みます)」
・「八十日間世界一周」
  などなど。
感想
  この作家との出会いは、全く意外なところにありました。
その顛末はこちらに書いてあります。

  この作家の作品の素晴らしい点は、作品の随所に科学的知識をちりばめ、
それらの作品が完全なるフィクションにもかかわらず、妙にリアリティがある点でしょう。

  登場人物も、かなり魅力的な人物が沢山登場するので、それを見てみるのも楽しみの一つかもしれません。


・番外編

・原 哲夫
書いている本
・代表作はやはり「北斗の拳」でしょう。というか、私はこれしか読んだ事無いですし。
他の著作
・「花の慶次」
・「影武者徳川家康」
(らしいです。未確認情報ですが。第一、私自身がどっちも聞いた事無いですし……)
感想
  「北斗の拳」しか読んだ事がないんで事実上「北斗の拳」の感想になっちゃいますね。
  先に断わっておきますが、「北斗の拳」は小説ではありません。漫画です。
でも、あんまり面白かったものだから紹介しておこうと思います。
  「北斗の拳」とは(まあ「ドラえもん」とか「ちびまるこちゃん」とかには負けてるかもしれないけど)
知名度トップクラスのやや古い漫画です。
  知ってる人はわざわざネットを探すまでもなくどこにでもいるので、
「北斗の拳」について詳しく知りたい人はそういう人に聞いてみてください。
  とにかく、暴力表現が凄まじいので、PTAとかのおばさんが見たら
顔色変えるかもしれません。
(実際、昔はこれのせいで非常に危険な遊びが子供たちの間で流行ったと聞きますし、
ことにちょっと暴力表現に触れただけでそれを実行せずにはいられなくなる
困った人がやたらと多い現在では、かなり問題がある、と感じる人もいるでしょう)

  ですが、この漫画の神髄はそんな暴力表現などではありません。
人が体内から破裂して死んだり、全編の約70%は流血シーンだったりといった事は
この際どうでもいい事です。
  「北斗の拳」に一度でも触れた事がある人なら、登場人物達の
あまりにもストレートな生きざまに確実に惚れるでしょう。
  とにかく、主人公を含め、その他の登場人物も(敵役に至るまで)、
あまりにもカッコ良すぎます。
  ストレートに自分の主義主張を貫く事が非常に難しい現代では、
彼らの生きざまはまぶし過ぎます。
  「男」の真の生き方というものを示した本かもしれません。
(もちろん、こんな激しい生き方が出来る人間などいないでしょうが。あくまで理想ですよ、理想)