これは決して「批評」ではありません。「紹介」に過ぎません。

何故「批評」という言葉を使わず「紹介」という単語を使っているか、

その理由はいずれ判ります。

  昨今、ゲームの「批評」を謳ったＨＰが無数に作られています。

もちろん、私もそういったＨＰのいくつかを目にした事があります。

ゲームを趣味とする人……ゲーマー……にとっては読んでいて

それなりに楽しいものでもあるのですが。

  具体名は挙げませんが、私の大のお気に入りのゲームが

某ＨＰ（私だって名前忘れちゃいましたから、こっちも名前は挙げません）

にて「クソゲー」の烙印を押されているのを目撃した事があります。

そのＨＰ管理者はそのゲームのことを「クソゲー」だと思ったのでしょうが、

そのゲームの事を好きな人間も世の中にはいるのです。

  まあ、このように価値観が真っ向から対立する、なんていう事は

社会の中では別に珍しい事じゃないんでしょう。

ですが、自分の価値観を主張する事はそれに反対するものを

つぶしていく事に他ならない、と私には思えるのです。

  どちらが正しいかなんて誰にも分からないのに（いや、ある意味では

どちらも正しいと言えるのでしょう）お互いの価値観を攻撃しあうのは

私の目にはあまりにも不毛に映るのですが、どうなんでしょうか？

  あるゲーム作品を批評する事はとりもなおさず自らの価値観を

主張する事に他なりません。

  自らの価値観を主張する事で他の価値観を傷つけ、否定する。

  その事が正しいのかどうか私には分かりません。

  ただ、私が、他の価値観を傷つける事のが恐くて自らの価値観を

主張する事ができない臆病者である事だけは確かなようです。