142983

このフォームからは投稿できません。
name
e-mail
url
subject
comment
paddler7j掲示板(pad吉掲示板)




[ 指定コメント (No.10259) の関連スレッドを表示しています。 ]

◆ すばらしい記事 投稿者:suguru  引用する 
【2025年(令和7年)3月26日 茨城新聞】

大の里 恩返しのV
高安、胸貸し激励

23日終了の大相撲春場所は大関大の里と平幕高安による優勝決定戦で盛り上がった。11歳も年齢の離れた両者の間には、深い緑と絆が築かれている。24歳の大関が35歳の元大関を下した場面は、勝負の世界の非情さとすがすがしさがにじんだ。

大の里の師匠である二所ノ関親方(元横綱希勢の里)は、高安にとって旧鳴戸部屋から田子ノ浦部屋時代の兄弟子に当たる。両力士の距離は自然と近くなり、大学4年時の大の里が二所ノ関部屋に体験入門した際、胸を借りたのが高安だった。

昨年4月下旬、大の里は20歳未満の力士との飲酒が発覚し、日本相撲協会から厳車注意を受けた。反省と後悔で落ち込んでいた時期に「心にしみた。救われた」と感謝する出来事があった。

4月25日の春巡業(千葉県木更津市)。長めのぶつかり稽古で大の里をみっちりと鍛えた高安は、稽古後の土俵上で観客との質問コーナーに臨んだ。「期待の若手は誰ですか?」と聞かれ「大の里です」と即答。「いろいろありますが、あいつは強いので、頑張るので、皆さん応援してください」と呼びかけた。

支度部屋に戻ると本人のもとへ歩み寄り「今は土俵の上で頑張るしかないんだ。そこで信頼を得るしかないんだよ」と励ました。大の里は胸が詰まったという。「自分のことなんか誰も応援してくれないのではと思っていた。だから高安関の優しさがうれしかった。あの稽古と言葉のおかげで前を向けた」と述懐する。

角界では、稽古や日常生活でお世話になった先輩に本場所の土俵で勝つことを「恩返し」という。千秋楽の取組後、高安は苦笑いを交えて言った。「完璧に、めちゃくちゃに恩返しされた。あいつはやっぱり強い」。一夜明けた大の里は「おかげさまで恩返しができた。でも高安関には本割で負けた。強い兄弟子です」と感慨を込めた。2人の熱戦の背景には、心温まる人間模様があった。

2025/03/28(Fri) 15:02:09 [ No.10259 ]

処理 記事No 削除キー

- Joyful Note Antispam Version -