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　猫も友達

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　４月７日。土。曇り。竹原市。９７８/４４キロ。　

　積み込みも終わり出発しようとしたら眼鏡が無い。いま確認したばかりなのに無い。少し寒かったのでセーターを着たのだが、それまではあった。念の為部屋に戻るが無い。諦めて出発しようとしたらあった。上着の袖にもぐり込んでいたのだ。

　これで一時間はロスした。「俺も年だな」と気分も冴えない。体調はいまいち。目的地は三原だったのだが、大幅にダウンする。

　実はこの道は、昨年の暮れ一度、しまなみ海道から宮島方面に行ったとき走った。そのときは、尾道から呉まで一気に９０キロ近く走ったが、今回はそんな無茶は出来ない。

　野呂山の麓で、瀬戸内海を一望に見ながら桜の木の下で、コンビニの弁当を広げていたら、どこからともなく猫の鳴き声がする。見渡したら、桜の木の陰に野良ちゃんが一匹隠れていた。おかずを手元に置いてやるが、警戒して寄ってこない。向こうへ放り投げてやったら食べている。すこしずつ手元へ寄せてやったら、警戒しながらも寄ってきた。

　猫語の文法も発音記号も知らないが、猫は話が出来る。お陰で大分元気が出てきた。

　野良猫が　ニャンと甘えの　仁義切り