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 新しい夢

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 旧搬送ルート。古いマンホールの蓋。
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 4月8日。日。晴れ。福山。1040/62キロ。

 

 今日で沖縄を含めて1000キロを越えた。鹿児島を出てからは14日を費やして約850キロ。平均で一日60キロである。途中合羽を着て走ったのは一日だけ。一日平均50キロを目安にしていたから、順調である。疲労もない。腰も好調。肌の色が目立って良い。このペースを大事にしよう。

 

 竹原の旅館で朝の食事のとき、岐阜からられたという70歳の男性二人組の方と一緒になった。お二人は、目的地まで列車やバスの交通機関を利用し、そこでリュックを背負って歩きながら観光をするという旅をされている。今日は竹原、明日は尾道といった具合である。これも楽しそうだ。

 

 若いころ、長距離電話回線の保守をしていて、ケーブル巡回という仕事があった。

 昔の電話ケーブルは軍事施設だったから、山の中の地盤の硬い場所に敷設されていた。それは主に旧街道だった。

 旧土佐街道の山中に「腹包丁」という愉快な地名があった。参勤交代の武士が、腰の刀が邪魔になり、腹に回して差して歩いたというのが地名の由来である。

 「無装荷搬送ケーブル」それは、東京から新京(現在の中国東北地方吉林省長春市)まで続いていた。

 日本、韓国、北朝鮮、中国を経て3000キロ。自転車で行ってみたいな〜!

 

 ケーブルに 埋もれし夢は 海を越え

 

 

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