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 自転車人生

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 4月28日。土。晴れ後雨。高萩(茨城県)。2102/51キロ。

 

 今日から大型連休の初日。街の歩道は通勤の人も学生も無くがらがらで、走りやすい。

 

 6号線は、海岸よりなので平坦なようだが、結構アップダウンがある。石名坂付近は、道路がくびれたように細く、車が渋滞の列を作っていた。渋滞は自転車の側からみたら、全ての車が安全徐行していること。あまり広くない路側帯を快適に走行していたら、車の中から、「頑張って!」と嬉しい声援を受けた。

 

 チェーンの油切れと、前ブレーキが少しおかしかったので自転車屋に入った。自転車屋さん、私の荷物の積み方を見て、「直すべきだ」と言う。パソコンを入れたリュックを、紐でハンモックのようにぶら下げているのだが、荷台に積む方が走りやすいと、直してくれる。実はそう積むと、サドルを少し下げなくてはいけない。

 「手袋をしなさい」とも言う。理由は転倒したときの保護になるとのこと。

 無料サービスを受けた手前、ご意見全て拝聴したが、自転車屋さんが見えなくなったら元に戻した。サドルの高さも、荷の積み方も安全に直接関係する。

 自転車を快適に乗るためにとのご好意だったが、私にとって快適とは安全である。

 

 私の父は7年前、享年90歳で他界した。最後まで自転車に乗っていた。火葬に付したとき、斎場の職員が「生前何をしていた方ですか?骨がすごくしっかりしています」と言う。親子二代、貧乏のお陰で私も足の骨には恵まれている。

 夕方近くから、雷と突風を伴う雨という天気予報が当たって、雷雨になった。腕時計や眼鏡を外して、宿のあるところまでひた走りに走る。距離は50キロ。自慢の足はまだ走りたがっていたが、高萩で泊まることにした。

 

 貧乏を 清貧と言い 負け惜しみ

 

 

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