れむべき者達の碑

『Bless You All The Time』vol.1における設定資料です。

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+登場人物+
(50音順)

イルグ=モネト(人間・23歳・男)

「…協力してやるよ」

軍務官である東方指揮官の一人。
黒髪に黒い瞳。非常に童顔で、一見したところ十代にしか見えない
呑気で明るい、お調子者にも受け取られかねない性質だが、戦場での彼は鬼神もかくやの戦い振りを見せる(らしい)。
使用武器は片手剣。

登場作品:「vol.1 Eyes of God

オリジ=エネ(人間・17歳・男)

「それより、あれをどうにかしてください……」

東方に属する『土』の術士で、ルフェルトナの副官を務める。
灰色の髪に萌黄色の瞳。北方指揮官であるドネリスは実の姉。
姉に似て、寛容で穏やかな気性の持ち主。
ひたすらマイペースなルフェルトナと、お調子者のイルグに率いられた東方の、実質的な命綱的な存在となっている。

登場作品:「vol.1 Eyes of God

クナル(人間・15歳・女)

「戦いに私情は禁物── だけど、理由がなければ戦えない人もいるわ」

女王のもう一人の娘でメイラの異父妹。
栗色の髪とダークブルーの瞳。
特殊な発音によって相手に対して拘束力を有する事が出来る《言霊》を生まれつき使う事が出来る。
姉・メイラに深く心酔し、彼女を次の女王にと望んでいたが、当のメイラによって次代の女王へと推挙される。

登場作品:「vol.1 Eyes of God

クルム=ハディン(人間・25歳・男)

「…あああ……やってしまった……」

南方に属する『土』の術士で、ルイトルードの副官を務める。
赤茶の髪に黄色の瞳。
上司が上司だけに、戦闘に入る度に胃が痛い思いをしているとかいないとか。
ベルゼーラの数少ない理解者にして友人でもある。

登場作品:「vol.1 Eyes of God」「vol.2 The Third Force

シェイ=ラーズ(人間・19歳・女)

「…私は、信じます。あの子を」

メイラ・クナルに仕える護衛士官で二人の幼馴染。
灰色の髪に、暗褐色の瞳。
元々は南方にて素手での攻撃を武器とした拳闘士一族の頭領の娘。
本来なら次の頭領となるはずだったが、妹のナルに長の座を託し、王宮へと仕官した。

登場作品:「vol.1 Eyes of God」「vol.2 The Third Force

デュヤン=ゾハル(人間・16歳・男)

「僕に出来るのは、これ位ですから…」

軍務官の対極に位置する政務官の補佐をする少年。
黒い髪と灰色を帯びた黒い瞳。
物腰柔らかな、将来有望な政務官の卵。
物事の捉え方が合理的で、さらに自ら努力を惜しまない為、近い将来正規に政務官となるだろうと目されている。
南方指揮官のルイトルードとは(実は)幼馴染の間柄。

登場作品:「vol.1 Eyes of God

ドネリス=エネ(人間・18歳・女)

『── いつまで続くのかしら…。こんな事……』

軍務官である北方指揮官の一人。
栗色の髪に濃緑色の瞳。
土の術士の頂点に立つ《土の聖女》で、強大な大地の力を有するが故にその声を失い、直接心に語りかける能力を持つようになった。
穏やかで分け隔てがないが、家族に対しては若干厳しい面も。

登場作品:「vol.1 Eyes of God

ナル=ラ−ズ(人間・15歳・女)

「それでも…これが、ぼくの誇りだから」

軍務官である南方指揮官の一人。
灰色の髪に暗褐色の瞳。護衛士官のシェイは実の姉であり、外見もそっくり。
姉が王宮への仕官の道を選んだが故に、幼くして拳闘士一族の要である頭領を継ぐ事となる。
その才能は周囲も認めるところだが、本人はまだ姉すらも超えていないと思っている。

登場作品:「vol.1 Eyes of God

フロレス=バール(人間・19歳・女)

(それでも、私はあなたに生きてもらいたい)

王宮に仕える治癒術士。
金髪に紫色の瞳。
他者の傷を癒す特殊能力者で、シェイとは年齢なども近い事があって友人関係にある。
西方指揮官のライックとは夫婦。

登場作品:「vol.1 Eyes of God

ベルゼーラ(魔族・207歳・男)

「── 殺したんだ、俺が」

軍務官である南方指揮官の一人。メイラ・クナルとは指揮官になる前から面識あり。
灰色の髪に青緑色の瞳。
人間と敵対する魔族ながら、十年ほど前に人間側へと寝返った。
外見は二十歳ほどだが、実際年齢は200を越えており、それだけに知識も深く、参謀としての面も強い。
内部においても様々な確執があったが、その実力で南方の指揮官の座を手に入れ周囲を沈黙させた。
使用武器は剣。魔力付加などの魔族ならではの戦い方をする。

登場作品:「vol.1 Eyes of God

マウイ=ノーズ(人間・13歳・男)

「ドネリスが悲しむような事は、絶対にしない」

軍務官である北方指揮官の一人にして、全指揮官中最年少。
茶色を帯びた橙色の髪に榛色の瞳。
異世界の存在を召喚・使役する特殊能力者だが、魔族によって一族諸共全てを奪われた為に魔族を強く恨み、それ故に仕官する事を決意する。
同じ能力を有する、双子の妹がいる。
ドネリスが大好き(だが、子供故に真面目に取り合ってもらえていない)

登場作品:「vol.1 Eyes of God

メイラ(人間・18歳・女)

「私は、…──決して『私』を喪う訳には行かないのだから……!」

人類を統べた女王の娘で第一子。
金の髪にエメラルドグリーンの瞳。
聡明かつ思いやり深い性格だが、外見のたおやかさに反して、一度決めた事はやり遂げる芯の強さを併せ持つ。
二年前に世界の行く末を案じ、禁断とされる《神の眼》の継承に臨むが、何の力も得られず失明してしまう……。

登場作品:「vol.1 Eyes of God

ルイトルード=ナーマ(人間・15歳・女)

「あたしはまだ、やりたい事もやらなきゃならない事も、いっぱいあるんだから……!」

軍務官である南方指揮官の一人。
金色の髪に金茶と真紅の色違いの瞳。
別名、『歩く爆弾』とも呼ばれる、火の術士の頂点に立つ《火の支配者》。
性格は直情径行で思ったと同時に行動に出るタイプ。
魔族と見れば攻撃をする過激さがあるが、一度仲間と認識するとその後は何のしこりもなく接する事が出来る素直さもある(だがその好意の示し方はとても分かりにくい)。
極度に本名を呼ばれる事を嫌っている。

登場作品:「vol.1 Eyes of God」「vol.2 The Third Force

ルフェルトナ=リヒロ(人間・14歳・女)

「…ベルゼって、魔族に詳しいんだね。魔族みたい」

軍務官である東方指揮官の一人。
薄茶の髪に灰色の瞳。
風の術士の頂点に立つ《風の司》。
かなりのマイペースの上に捉えどころのない性格で、常に飄々として周囲に対する興味が薄い。
だが、時として状況に的確な言葉を放ち、周囲を驚かせる事も。
言われた事をそのまま信じてしまう為、同じ東方指揮官であるイルグによく騙されている。

登場作品:「vol.1 Eyes of God

リー=リーア(人間・14歳・女)

「本当に!? あ、でも…無理だったらいいんだよ」

王宮の女官見習いの少女。
栗色の髪に焦げ茶の瞳。南方指揮官であるベルゼーラの妹的存在。
血の繋がりもなく種族さえも違うが、彼らの睦まじさは王宮でも有名。
ベルゼーラが人間側に着く切っ掛けでもある。

登場作品:「vol.1 Eyes of God

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+用語解説+
(50音順)

王宮

人間の世界地図上では世界の中央部に存在する人間側の拠点。
その主たる王は為政者であると同時に最高司令官である。
前代の女王死去の為、公には伏せられているが現在、王が不在の状況となっている。
また、王族は唯一にして無二のものである為、そこに連なる者は民と異なり姓を持たない。

神の眼

世界創造の鍵を握るとされる、禁断の力の俗称。
それを受けた者には世界そのものを操る力が宿るとされているが、実際の所は誰も知らない、謎に包まれたもの。
王女メイラはその継承を試みたが、結果としてなんの力も得られず失明してしまった。

術士

生まれつき、世界に満ちるさまざまな要素の祝福を受け、それを具現化する能力を有し、なおかつコントロール可能な者の総称。
要素には火・風・水・土があり、一人の人間に複数の祝福が得られる事はかなり稀であるとされている。
それぞれ操る要素によって「火の術士」「水の術士」などと呼ばれる。
それぞれの術士の頂点である者にはさらに別の呼称があり、《火の支配者》《風の司》《水の申し子》《土の聖女》がそれである。
なお、火の属性は男性が多く、土の属性は女性が多いという若干の偏りが確認されている。

戦士

術士とは異なり、一般にそれぞれの戦闘能力によって戦いに参加する者の総称。
敵とされる魔族がいわゆる魔法戦士である事に対して、人間側の戦士は基本的に魔力を行使出来ない。
それ故に、技量がものをいう世界でもある。
特に激戦地である南方の戦士達の間では「生き延びた分だけ強くなる」と冗談混じりに言われるほど。

第三の勢力

数年前から名実ともに存在が明らかになった魔族にも人間にも属さない勢力。
その正体は現在の所は不明。
西方を拠点とし、人間と魔族、その両方を相手に神出鬼没の戦いを仕掛ける。
その為、今までは南方が最激戦地であったのが西方もそれと同等の激戦地へと変貌を遂げる事となった。

魔族

人間と敵対する、異形の存在。
人のおよそ十倍の寿命と、生まれついて魔力を有している。
人とは異なり、彼等の魔力はそのまま生命力と同義であり、属性というものが存在しない。
逆に、生命力そのものである為、彼等の術は人のそれよりも不安定であり、またその力の強さは完全な遺伝である為、大部分の魔族は人とそう変わらない戦闘能力しか持たない。