一月一日

今年もまた、新たな一年が始まりました。
今日は毎年のように、簡単に禊をしてから墨をすり、書初めをしました。
一年の計は元旦にあり、と申します。
今年は皆さんの幸福を願いつつ『招福』と書いたのですが、午後にお年始の挨拶にいらっしゃった勇人さんに『…招き猫ですか?』などとすっとぼけた事を言われ、正月早々、小一時間ほど小言を言う羽目になりました。
時々、勇人さんは信じがたい程にボケた事を口になさるから困りものです。
以前はそうでもなかった気がするのですが、もしやこれが世間で言う所の『幸せボケ』と呼ばれるものでしょうか?
そう言えば、今年も薫さんからお節のおすそ分けを頂きました。相変わらず、きっちりと作られていて感服いたします。
今時、あんなにお若くて黒豆を完璧に炊ける方なんて珍しいのではないでしょうか。勇人さんは本当に幸せ者です。
…もっとも、そんな事を言ってしまうと今度は逆に小一時間、惚気(のろけ)を聞かされてしまいますので、一人胸の内にしまいました。
ケイトさんからはとても微笑ましい年賀状を頂きました。この頃は、文字も上達して漢字も少し覚えたようです。
クリスマスにケイトさんに差し上げた『ひらがな練習帳』が少しは役に立ったのかもしれません。
まったく、ハザマさんにも困ったものです。
側にいながら、そういう基本的な事を忘れているのですから。話して読めるからと言って、自然に書けるようになるはずがありませんのに。
明日にはハザマさんもこちらに顔を出しに来るようですけど、久し振りにちょっとお説教が必要かもしれませんね。
今年も良い年になりますように。
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