「吸血鬼ハンター"D"」の幕開けである最初の"D"の本です。 辺境地区の村に住む少女ドリスは"貴族の口づけ"を受けてしまった。 「人狼(ワーウルフ)ハンター」であった父も、母も他界し弟ダンと二人で暮らしている。 ダンに吸血鬼に噛まれた事を気付かれないよう、ナンとかその傷跡を消してくれる者、 「吸血鬼ハンター」を探していた。 そこへ"D"がやってきた。 美貌の青年ハンターは人以上の美しさを持っていた。 「ダンピール」 吸血鬼ハンターとしては最高だが、時として雇い主に牙を向けることもあるという。 それを承知で"D"を雇う。 敵である貴族はランシルバの村ができる遥か昔から、一帯を管理している 領主「マグナス・リイ伯爵」。 「大巨獣(ビヘイモス)ハンター」こと「怪魔団」の麗銀星(れいぎんせい) 拷零無(ゴーレム)・チューラ・ギムレット・ウィッチの五人を交えて、戦いが始まる。 最初の一冊であるため、まだ"D"の性格が思考錯誤の段階のように思えます。 この巻では結構口数が多い"D"が読めます。 ドリスが「あたしあなたを雇います!」と言った時の返答に「冗談ごとじゃないぜ」とは、 今出ている"D"からは想像もつかない言葉です(笑) これは1985年にアニメ化されました。 が、"D"の顔には1/3に黒い影が入り、半ばのあたりでドリスが"D"に すがりつくシーンではまるで電柱かヌリカベのようでした。 ちょっともったいない感じがぬぐえない映画でした。 |