「Dシリーズ」の別巻です。中には三編の話が入っています。 「D−昏い夜想曲(くらいノクターン)」 主人公のライは、臨終間際の父親から聞いた歌を再び聞く為の旅に出る。 目指すは「アニスの村」。 途中、雨宿りのために入った森で野宿をしようとしていた時、ふと耳に入った歌がある。 (この歌は?!) 歌に誘われるように向かった先には、不気味な3人がいた。 その後、無事アニスの村に到着する。 そこで出会ったのは黒ずくめのハンター"D"であった。 その村には貴族の城があった。 そこへ訪れると、先に会った3人「プライス」「カート」「ビジマ」と出会う。 彼らも、また歌を聞く為に村を訪れたと言う。 歌をかろうじて歌えるプライスは、かつて母の胎内でこの歌を聞いたという。 貴族は城を捨ててから、200年経つという。 しかし、5人が見た城には住人が居る事を証明するが如く、明かりが灯っていた。 歌に呼ばれた理由は? 「D−想秋譜」 ランダウ平原の中央部に位置する「シャーリイズ・ドア」の村は、秋の季節が一番映える村だった。 「赤い籠のヘルガ」婆さんに呼ばれたのだ。 この年の秋に異常を感じた婆さんは、"D"に仕事を依頼する。 この村では、秋に一人の少女を生贄に差し出す風習があるという。 今回の生贄「セシル」には思い人「ライル」がいた。 生贄に用意された小屋に、美しい女がやってくる。 沼の底に隠された貴族の城の謎とは? 「D−戦鬼伝」 「都」からの調査隊は、ある城を調査していた。 城には今なお作動中の大原子炉が見つかった。 しかし、壮大なエネルギーは城の設備には流れていない。 では、エネルギーは何処へ? 別の場所で、"D"は一人の巨大な男と出会う。 自称「ダイナス」は、"D"に戦いを挑むが、鞘ごとの一撃を食らい戦意を無くす。 その後"D"は、訪れた「シュラト」の村で「隠されっ子」である「ライア」を「都」へ就職させようと訪れた 人材スカウト「ブルワー」に、ライアを連れてきてほしいと依頼される。 ライアはある日、ぶらりとやてきた3人の男に無理矢理守られ、村を出られない状態になっていた。 そこへダイナスが村にやってきた。 ダイナスは何者かと戦うことを意思つけられて生まれてきたという。 その何者かとは、誰か? また、ライアの家に上がりこんできた3人の男は? やはり、"D"は長編で読まないと、ちょっと物足りない気がしました。 話しの内容は面白いのだけど、う〜〜んもうちょっと引っ張ってもらいたかったかな? 何冊かある中の一冊だけだから、息抜きのつもりで読むと良いかも♪ |