石垣島紀行

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――――― 一日目 ―――――

朝五時半に起床。
……のつもりが、前日昼まで寝ていたせいで夜は眠れず、結局一睡もできなかった。
しかも、前日食べたブランデーケーキのせいか、頭痛が夜通し続いていた。
薬を通常の2倍も飲んでみたけど、効果がなかった。
こりゃあやばいかな?と思っていたけど、朝になってようやく頭痛も治まり、準備を始めた。
かんなさんに留守番を頼むため、多めのエサを準備する。
さぁ、これでしのいでくださいな〜、とエサを置くと、途端にがっついて食べ始める。
おいおい、今食べちゃっていいのか〜〜(汗)
しばらくガツガツ食べたと思ったら、押し入れの中に入ってしまった。
準備が終ったので、押し入れに寝に入ったかんなさんに「留守番よろしくっ!!」と声を掛け、
六時半にウチを出た。
タクシーに乗り、一路空港へ!!
空港へは六時五十分くらいに到着した。
フムフム、順調順調♪
七時集合の予定だったので「今日も時間前に到着した〜」とルンルン気分で高田寺にメールを送った。
……返事は来ない。
なぁに、七時には会えるさ〜♪
……七時。
見かけない。
(ま、まさか私、日にちを間違えてないよな? 汗)
日にちの確認(携帯と時計の日付を見る)をするが、どちらを見ても今日は九月一日。
心配になり、携帯に電話してみた。
プルルル、プルルル……。
出ない。
17回も鳴らしたのに、出ない。
ちょっと不安が大きくなる。
なぁに、きっと荷物が多いから携帯を探すのに手間取っているんだろう♪
でも、リターンが来ない。
七時五分を過ぎた。
もう一度電話してみる。
プルルル、プルルル…
「はい」
うおおぉぉぉぉぉ〜〜〜!!繋がったっ!!!!
「もしもし?」
「あ、朱宮?どうしたの?」
( ̄□ ̄;;)
「……今日って…九月一日だよね。旅行の日だよね」
「うん、そうだけど……えっ?!いっ今七時?!」
「うん……七時だけど…」
「ごめんっ!!寝てたっ!!今すぐ出るからっ!!(ガチャッ)」
うぬぅ!!
高田寺は寝ていたかっ!!
(でも、実は心の中で大爆笑!!大ウケしていた)
あまりにも漫画チックな話しだったので、友人二人にメールを送ってみた。
まだ時間的に余裕があったし、以前バスの中でヤキモキさせられ、挙句の果てにバスの窓から自分の乗る
飛行機を見送った時に比べたら…(ちょっと涙)
その後、髪をボーボーにさせた高田寺が、七時半頃到着した。
あまりにも驚異的な早さだったので
「よくこんなに早く来れたねぇ」
と言うと、
「ウチから空港まで十分だもん。もォ今日ほど今の所に住んでいて良かったと思ったことはないよぉ〜!!」
謎は解けた。
しかし、マジに間に合って良かった。
今回は高田寺のセッティングでの旅行だったので、クーポン券etcは高田寺の手の中に。
私も高田寺が今の所に住んでいて良かったと思ったよ…。

ナンとかチケットを交換することができた。
ちょっと落ち着こうと、搭乗するまで少し時間があったので、喫茶店で私はトマトジュース、
高田寺はトースト、紅茶、ゆで卵のモーニングセットを頼んだ。
こっそりゆで卵をカバンにしまっているのを、私は見逃さなかった( ̄ー ̄)
二十分ほどそこで話しをしながら、頼んだモノを消化した後、搭乗口へ向かった。
喫茶店へ入る前は長蛇の列ができていたが、二十分ほどで消えており私達は流れるように機内へ移った。
機内では座席に緊急避難方法の用紙と、通販の本しかなく、仕方なく通販の本を隅から隅まで読んだ。
ようやく飲み物のサービスが来た。
飲み物が配られると、高田寺はカバンの中からそっとゆで卵を取りだし、ゴソゴソむき始めた。
「あっ!!塩が無いっ!!しまったなぁ……」
……機内ではさすがに塩は頼めないよね。
飲み物のサービスの後、ビンゴゲームが始まった。
一昨年、私はビンゴになりビーチサンダルを貰ったが、今回は高田寺が当たり、化粧ポーチを貰った。
しかし、化粧ポーチとして使うには、少々難ありっぽいブツだった。
ゲームの後、時計を見ると、まだ一時間しか経ってなかった。
感覚的には、もう少し時間が経っているように思えた。
私はずっと前席の男性の髪の毛が気になっていた。
頭をズリズリと座席に摩り付けるように寝ていたので、見事な寝癖ができていたのである。
こっそり高田寺にも教え、これもこっそり「パイナップル頭君」と愛称をつけた。
高田寺の通路をはさんだ隣に座っていた夫婦らしい二人が、本をとっかえひっかえ読んでおり、
気になって見てみると、そのうち一冊が背表紙の下のほうにラベルが…。
「北」の文字が見えたので、おそらく北図書館から借りてきたものと思われた。
その他にも何冊か本があり、数えてみると五冊あった。
そのうちの「るるぶ沖縄」の本には、ナンとズラーッとインデックスがついていた。
それも「デザート」とか「ショッピング」とか書かれたものが…。
何しに沖縄へ行くのだろうか?
もしかしたら、遺跡の発掘か?
などと無責任なことを言いながら、十分笑わせてもらった。
笑っている間に那覇へ到着した。

那覇は雨がが降っていた。
外へ出ないし、私達は石垣島だから関係ないさ〜♪と、みやげ物売り場へ向かった。
帰りは空港での時間があまりないので、帰りに買えなさそうなお土産をいくつか購入した。
みやげ物売り場には、少々…というよりずっげいでかい試食が置いてあった。(↓参照)
空港で少し早いランチを、と11時半に私はソーキソバ、高田寺はラフティラーメンを食べた。
ピバーツ(香辛料)が無いのが残念だった。

二時間ちょっとの後、今度は石垣島へ向かう飛行機に乗るべく、搭乗口を探した。
那覇の28番ゲートだったが、バスゲートであり他とは違う場所に並んでおり、危うく見落とすところだった。
バスに乗り、飛行機へ乗り込んだ。
飛行機が水平飛行へ移った途端、私は眠気のピークを迎え、つっぷすようにして寝入った。
ふと気がつくと「間もなく石垣〜」のアナウンスが流れた。
石垣島付近は少し荒れていて、ジェットコースターに乗っているように揺れた。
機内には悲鳴が…。
泣いている子供もいた。
しかし、これしきで驚くとはまだまだ甘いな(笑)
私が壱岐対馬から福岡へ帰るときは、エアポケットに落ちて30pは尻が浮いたぞ。

空港へ着くと、雨が降っていた。
いつもは歩いて空港へ入るのだが、サービスのためか雨が降っている為かわずか30秒程の距離をバスに乗って移動した。
空港でレンタカー屋と待ち合わせをしており、私達ともう1組の家族とともに店に向かった。
ウロウロと車で連れていかれたため、すっかり現在地の把握ができず、車を借りて店を出る時は店の人に場所を聞いてから、店をでた。
車はHO●DAの「CAMI」であった。

ホテルに無事到着し、チェックインをした後、部屋へ入り20〜30分ゴロゴロした。
四時近くに第一の野望を果たすべく、「Jefドライブイン・レストラン」へ向かった。(私の運転である)
(「Jefドライブイン・レストラン」は日本国内では沖縄でしか見られないハンバーガー&フライドチキンのあるファーストフード店である。
HPがあるので、参照にしてみて♪HPはこちら)

去年ここへ来た時に見つけた「ミニバーガー」を食べる為だった。
レジの前で迷わず「ミニバーガーセット」を注文する。
写真は店に出ているのだが、本物は本当に小さいのか?どれくらいの大きさなのかがすごく気になっていたのだ。
現物がきた。
小さい〜〜〜っ!!
思った以上に小さく、あまりの小ささにテンションが上がった。(これも↓参照)
次の野望は「ぬーやるバーガー」と「すてきステーキバーガー」に決め、その後隣にある「TUTAYA」へ入った。

そこでは見てはいけない漫画の棚を見てしまい、結局私は二冊、高田寺は怪しい(笑)本と
沖縄料理の本とビーズの本という、統一性のまったくない組み合わせを購入した。

「TUTAYA」を出た後、恒例の島内一周をすることになった。
最初は東回りにしようと言っていたが、Jefレストランまで来てしまったので、結局いつも通りの西回りとなった。

最初は玉取崎展望台へ向かった。
ここも毎年来るのだが、今年も車を降りて展望台へ登ってみた。
ふと携帯を見てみると、着信履歴があった。
しかも弟からだ。
「何かあったのかっ?!」と掛け直すと、ナンでもないことだった。
今回、実家にはここへ来る事を伝えてなかったが、結局この時にも伝える事はできなかった。
この旅行中何も無い事を祈った。
そこで何枚か撮影後、平久保へ向かった。

平久保では灯台の向かいに、登りのきつそうな…というか、けもの道のような登り道の岩場があり、最初にそちらへ登った。
私はホテルでスニーカーに履き替えていたが、高田寺はサンダルであったため、ちょっと危険だった。
しかし、ナンとか一番上まで登ってみた。
岩場の上にはコンクリートの土台があり、かつては何かがあったような感じだった。
私達は「きっとここには宇宙人の基地があったんだ」などと、どうでもいいような事を言い合った。
岩場の上でウロウロしたあと、岩場を降りて灯台の周囲を一周し、車へ戻った。

帰りは高田寺の運転となった。
途中、突然高田寺が「ああぁぁぁ〜〜〜っ!!」と大声で叫び、びっくりした。
なんと、道に野良(?)山羊発見!!(↓参照)
至近距離で写真を撮った。
山羊は悠々と道を歩き、道の脇に生えている雑草をモグモグ食べていた。

野底(のそこ)を通り、米原から石垣港へ向かう途中、高田寺が突然腹をこわした。
腹痛に耐えながら、間一髪のところでホテルに到着。
ほとんど勘で辿りついたのだが、勘が当たって良かった。

ホッとしてから、少し腹ごなしに「舟蔵の里」の途中のスーパー「プリマート」跡の「マックス・バリュー」へ入った。
ここでもあれやこれや、いくつか購入した。

八時五十分「舟蔵の里」へ向かった。
店の前の広場にヒキガエルがヒョコヒョコ跳ねていた。
それを一生懸命追いながら写真を撮っていると、タクシーのおっちゃんが「カエル撮ってんのかぁ?」と笑いながら話しかけてきた。
店に入ると、紹介雑誌には「ラストオーダー21時30分」とあったのに、実際には21時であり、二分でオーダーをすました。
今回も去年と同じく「やらぶ+石垣牛陶板焼き」にした。
(やらぶ=セットメニュー@もずくAみみがーB豆腐ようC地豆豆腐の揚げだし(ジーマミードウフ:ピーナッツで作った豆腐)DらふてーEご飯(ごーじゅーしー:炊き込みご飯)F汁物(アーサー汁)Gちきむん(漬物)の八種類)
いくつかの前置きを食べた後、ついにメインが登場!!
去年は「ホロホロ」だったが、今年は「一部サクサク」であり、期待に十分応えてくれた。
最近やもりをあまり見なくなったように感じたが、ここには大量のやもりがおり、二人でウキウキしながら見守った。
突然窓の外に白猫が登場した。
可愛かったのでそばに寄って行くと、「イヤァ〜ン」といった感じで降りてしまった。
窓の下を見ると、そこにもでかいヒキガエルがヒョコヒョコしていた。
22時ちょっと前に店の人が「食器を片付けさせてもらいますね。後は好きなだけ話していていいから」と言っていたが、
結局すぐに「もう電気が消えますから…」と、追い出されるように店を出た。
飛行機の中で貰ってきた「沖縄パーティーサマーパス」というものを見せると、魚の箸置きが貰えた。
しかし、ぱっと見たらまるでナメクジのように見えた。
シッポの部分が目に見えたのだ。

帰り道にある「HOT SPAR」(コンビニ)へ寄り、ミニネピアがないかチェックした。
その店にはヘンなオヤジがおり、しきりに「〇*□☆ξ」(何言っているのか、皆目分からんかった)と話しかけてきた。
しかし、一向に何をしゃべっているのか不明。
訳がわからずシカトしていると「違うの?」だけが聞き取れ、「違うっ!!」と言い切ると「違うのかぁ…」と言いながら去って行った。
何故か怒りながら自動ドアを蹴飛ばし、店を出ていった。
そこの店には残念ながらミニネピアはなかったが、相変わらず刺身がデザート棚に並んでいるのを見て「変わらないなぁ」と安心した。
SPARを出て帰る途中、行きに通った「マックス・バリュー」は営業していた。

ホテルに着き、夕方購入した本を読みながら交代で風呂に入った。
私はベッドの上からちょっと不精して、寝転びながら足元にあったゴミ箱にゴミを捨てようとした。
でも、無理な姿勢だったので、そばにあった椅子に左の肘をぶつけ、無茶苦茶な体勢になってしまい、かえって大変なことになってしまった。
ぶつけた部分は青痣ができてしまった。
それを見ていた高田寺は大笑いして「カメラで撮れば良かった」などと言った。
その後、疲れているからと寝ることにした。

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↑玉取崎展望台から。北方面↑南方面
平久保崎の灯台↑いつのまにかこんな物ができていた
↑ここに登ってみました←平久保から見たお月様
山羊は悠々と道を歩いていた
←「舟蔵の里」にいたヒキガエル。どんどん逃げて行ってしまった


Akemiya 2001