Kannaduki kaidan

近所のおじいさん

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              私が小学5年生の時、近所のそろばん塾に通っていました。
              夜7時10分から始まるのですが、15分程前に着いてしまいました。
              塾の玄関先には4〜5人ほど生徒が待っていました。
              暇を持て余した私達は、塾のすぐそばにある友人の家の隣の通路で肝試しをする事にしました。
              ジャンケンで入っていく順番を決めたのですが、負けたのは私と通路の隣の家に住む友人でした。
              「こんな所に幽霊が出るわけないって
              と、私は胸を張って入っていきました。
              友人はというと、私の背中に隠れてついてきました。
              その通路は7〜8メートル程で、突き当たりは裏の家になっていました。
              通路へ入って2〜3歩ほど進んだ所で、突然目の前に白装束を着たおじいさんが立ちはだかりました。
              「うわっ!!」
              叫びながら通路から飛び出してすぐに振り向いたのですが、そこには誰もいませんでした。
              友人に「最近何かなかった?」と聞くと、
              「そういえば今日の朝、裏のおじいさんが亡くなった」
              とのこと。<
              あまりにもお約束なので、
              「早く言え〜!!」
              と突っ込んでしまいました。


              



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Akemiya 1999