Kannaduki kaidan

仕事場で

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              ある夜勤の時、エレベーターから降りて更衣室へ向かった。
              更衣室に向かい合うように仮眠室への入り口のガラスのはまった扉がある。
              ふとその扉を見ると、看護婦さんの後姿が映っていた。
              (看護婦さんがいるねぇ)
              などと寝ぼけた頭で考えながら更衣室へ入っていった。
              着替えながら頭の中が次第に鮮明になってきた。
              (いないはずの看護婦が何故あのガラスに映った?!)
              病院の中の事だから看護婦はそれこそ掃いて捨てるほどいるが、ガラスに映る位置には誰も居なかった。
              後から来るものがあった体験だった。



              



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Akemiya 1999