Kannaduki kaidan

ネズミ

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              私の友人の話しである。
              友人が車の助手席に乗っていたとき、ふと窓の外を見たときのことです。
              夕闇の押し迫った時間であり、周囲は薄暗くなっていました。
              ふと通り沿いの電柱の上が気になり、視線を向けた所、妙な物が乗っていました。
              妙な物というのはネズミでした。
              しかし、その大きさが普通のネズミとは違っていました。
              ものすごくでかかったのです。
              「パッと見ただけだからよくは分からないけど、3〜4mはあったかな。尻尾はよく見えなかったから、鼻先からお尻までで
              ね」
              走っている車の中から見たというので、本当かと聞き返してみたけど、あの形はネズミ以外にはありえない、とのこと。
              友人はネズミを見たとき、新手の看板だと思ったそうです。
              車だったので、あっという間に走り去ってしまったので、詳しく見ることは出来なかったそうですが、後日その付近を通りか
              かった時に捜してみたそうですが、ネズミはおろか似たような形の看板も無かったそうです。



            



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Akemiya 1999