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すべてはこの1冊から始まった・・・
日本漫画のパイオニアとなった漫画はこれだった!


インドネシアにおける日本漫画の歴史は意外と新しいのです。1番最初に本格的コミックとしてインドネシアに日本漫画が上陸したと考えられるのは1990年であります。ですので日本漫画の歴史はまだ11年たらずなのです。それまでインドネシアの子供達にとって漫画とはアメリカのドナルドダックを中心としたディズニー漫画の事だったのです。しかし、1990年ある日本漫画の出現によってインドネシア漫画界の勢力図は大きく変わっていくことになるのです!その第1号日本漫画はこれだ〜〜↓↓
↑そう少女漫画の歴史的名作「キャンディキャンディ」だったのです!日本ではすでにプレミアムの域に入ってきてると聞きます。へいちゃんも入手は不可能とあきらめていましたが譲ってくれる人が現れてなんとか入手できたのです。1990年インドネシアは事実上政府系放送局のみでTVプログラムは最悪でした。もちろんドラえもんを始め日本アニメも放送されていません。では何を第1号の日本漫画にするのか?本来なら日本ですでに人気絶頂となっていたドラえもんで勝負をしたかったところですが、まだ日本漫画の実力は未知数です。さらに日本でもドラえもんは開始からしばらくは人気が出なく暗黒の時代を経験しているのです。そこで出版社が目を付けたのが当時富裕層を中心にビデオソフト(当時はまだVCDはなくソニーのβが中心だった!)で人気があったキャンディキャンディだったのです。また当時の女の子の遊びといえば「おままごと」ぐらいでとりたてて楽しい娯楽はありませんでした。そうした消費者心理とニーズをうまく取り込んだ出版社の妙と言えるでしょう。あえてドラえもんを投入するのではなく、娯楽の乏しい女子をターゲットにしたキャンディキャンディ作戦は見事に大当たりするのです。
↑キャンディキャンディの大成功で日本漫画に対する実力と人気を確信した出版社は1991年、満を持して3つの漫画を出版します。ドラえもん、鉄拳チンミ、生徒諸君!の3漫画です。特にドラえもんと鉄拳チンミは日本漫画の人気と実力を不動のものにし現在に続くインドネシア日本漫画の基礎を完全に作り上げました。
↑そして1992年ドラゴンボールの出版によって日本漫画は完全に黄金期をむかえるのです。
1990年たった1作品からスタートした日本漫画は現在この国の漫画出版の90%、もしくはそれ以上を担う巨大な存在となったのです。かつて漫画=ドナルドダックとまで認知されていたアメリカ漫画、欧米漫画は完全に敗退をくらいました。キャンディキャンディから始まったインドネシア日本漫画の歴史はこうして名探偵コナン、ポケモンへと今も受け継がれているのです。


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