1/12 Mclaren MP4-20 製作記 4
再開はフロアプレートから。実車通りの分割では作れそうにないので、思案の結果、カーボン地と塗装の境界で分割としました。サイド前部のオレンジのところは前にモデラで作っていた部品。それ以外は全てプラバンから。ディフューザー部はモデラで作った型をバキュームフォームしたもの。
まだ製作途中ですが裏面です。ビスでボディーと固定できるようにしてあります。ディフューザーの型は当時の資料で作っていましたが、その後のショウカーなどを見るとかなり違う。作り直すのも大変なので(面倒くさくて、もうモデラ動かしたくない・・)、妥協点で修正。
F1休んでた間に導入したもの。
その1。今までの瞬着パテ(アルテコ)のHG液の代わりに高圧ガス工業株式会社の瞬間接着剤‘シアノン’を用いる。粉はそのまま。アルテコより緻密で食いつきも切削性も最高。肉やせもなく、スジボリもできる。高いけど今後のパテ盛りはこれが主力になりそう。
その2。ご存知、スジボリ堂の光硬化パテ。紫外線LEDであっという間に硬化する。タミヤのものより質感はプラに近く使いやすい。あの変な匂いもないしね。場所は限られるが従来にないパテ工法が可能に。
いやあ、ケミカル系は進歩しますねえ。
サスアーム類の工作。柔らかく、エッジが綺麗で使いやすいエバーグリーンのプラ材と、MP4-14でも使ったコントレール社のウイングストラットの組み合せ。これは複葉機に使う翼断面になっているプラ材です。でも、もう入手できないと思います。作例に使うのは心苦しいんですが・・。
このアーム、前から見ると微妙に下に垂れ下がった難しい形状。今ではおなじみですが。タイヤも含めフロントの全重量はこのアームに掛けるつもり。ダボはしっかりと、かつ、差し込んだだけでびくともしないように正確に。
後のアームの調整。角度に注意して、受け側の穴をモノコックに開けますが、なかなか勇気のいる作業です。
特にマクラーレンはこういう根元系が凝っている。プラバンで基部を作り、先のシアノンパテで楽勝。あ、切欠き部分、プッシュロッドと相当タイトになるので、実際は現物合わせしながら作ってます。
これはフロントのロアアームだったかな、リアだったかな?とにかく必要に応じて金属線やパイプを埋め込みます。溝彫りに使っているのは、これもスジボリ堂のBMCタガネ。彫刻刀より早い早い。
この場合はパイプを埋め込んでいます。ボディーの受け側には対応した金属線を埋め込む予定。本体が柔らかいケミカルウッド製なのでそのままピン刺しというわけには行かないのです。
こちらは受けがパイプでサスが洋白線の例。ノーズ下面に洋白パイプを埋め込む溝を掘ります。
左右からサスアームを差込み、仮組み。シアノンパテで前後のアームを固定します。
この後もサス関係の工程が続きます。
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