田島 実 MX-5でドイツを行く

かねてより計画していたドイツ旅行が実現した。
最大の目的はニュルブルクリンクサーキットの走行である。
それも大好きな大好きなユーノスロードスターで・・・
これから4日間のドイツ旅行記をご紹介します。
ごゆっくりご覧ください。

1999.10.28(木) 初日からハプニング続出・・・の巻き

パリを経由してドイツのフランクフルト空港に到着した。
霧が出ていたためフライトが1時間遅れて既に時刻は15:50。
まずはフランクフルト空港でフランクフルト郊外の地図を購入。
日本で探し回っても、広域地図しか手に入らなかったので、各主要都市の地図は現地調達となった。
タクシー乗り場を見つけてフランクフルトの隣町;Bad HomburgのMAZDA車を扱っているディーラーへ向かう。
タクシードライバー(かなりの高齢とお見受け・・・)にディーラーの住所を見せ、荷物を積み込みさあ出発。
空港を出てすぐにアウトバーンに乗り込むと、ドライバーは追い越し車線(一番左側)に入りスピードアップ...
周りの車も同じような速度で走行しているし、雄大な景色のためかあまり早い・・・という感覚はなかったのだが...
メーターを見て「びっくり」。何と170kmを超えているではないですか。。。
聞いてはいたが... おじいちゃん運転手、のんきそうに見えたが「さすがドイツ人」である。
ずーーーっと追い越し車線を走行しておりました・・・・・・・
アウトバーンと言っても合流に近づくと制限速度が設けられ、80kmや100km、120kmと言った表示が現れる。
ドイツ人はしっかり制限速度を守って走る事も、この時実感してしまったのである。

さて、Bad Homburgのディーラーに到着し、「MX-5(日本ではロードスター)をレンタルすることになっている日本人」
と告げたところ、何やら慌てている様子・・・電話をしたりしていたがドイツ語で何をしゃべっているのかちんぷんかんぷん???
慌てていることはその様子から伺えるが...と、そこへ隣の作業場からひとりの男性が出てきた。
「MX-5を借りに来たの?」
「そうですが...」
「ここにはないよ。あなた達のためにフランクフルトに持っていっておいたから...」
「え?私たちはここにくるように言われたけど。。。?」
「・・・?しょうがない、じゃぁ前にある車に乗って!送ってあげるよ」
話が食い違ってMX-5はフランクフルトにあることが判明したが、とても親切なディーラーの社員が送ってくれるとのこと。
またまたフランクフルトに逆戻りである・・・

フランクフルトに到着である。
「これだよ。キーは付いてるね。」
NB-1600のMX-5、Goldの試乗車で6,000kmしか走行していない新品が目の前にあるではありませんか。
田島氏内心嬉しくなった(に違いない)。。。が・・・「やばい。。。」の一言。
「後部座席にブレスバーが入っている・・・」
そうです。スーツケース2つを持っている私たちは荷物を積もうとしたが1つしか入らない。
出発前にスーツケース1つにする予定が、彼の「多分NBだから大丈夫。
座席の後ろに一つ入るから」という言葉で2つ持ってきてしまった・・・(大嘘じゃないか〜〜〜)
と、荷物が積めないでいる私たちを見て一言。
「良かったら預かってあげるよ。1つにまとめられるなら1つスーツケースを置いていくといい。」
なんて親切な方達・・・
お言葉に甘えてスーツケース1つに荷物をまとめ、不要なものは置いて行く事になった。
この時、すでに時刻は18:00を回っていた。(今日のホテルに着くのかなぁ・・・?)

さて、甘えついでに
「シュツットガルトに行って泊まるんだけど、ホテルの場所が分からない。そのあたりの地図を欲しい」とお願いした。
しかし・・・彼らから「今からシュトュットガルトに行っても夜中になるし、夜アウトバーンを走ってもつまらないよ。
今日はこのあたりに泊まって、明日ゆっくりシュトュットガルトに向かった方がいいんじゃないか?」と忠告された。
フライトの遅れから車の行き違いなどで思わぬ時間を食ってしまい、時間は刻々と過ぎてしまったのだ。
でもそこは個人旅行の強み・・・?予定変更である。
と言ってもホテルに電話を入れないといけないし・・・
そこでまた救いの手を差し伸べてくれた何とも親切な方々・・・
彼らは私たちのためにホテルに電話をしてくれ、フランクフルト市内にある同系列のホテルを予約までしてくれた。
おまけに・・・追加料金なしで泊まれるよう取り計らってくれたのだ。
もう感謝感激!私たちでは、ホテルキャンセル&別ホテル予約はきっと「言葉の壁」に悩まされることになったはず。
それを全部やってくれたのだから神様仏様○○様・・・本当にどうもありがとうございました。
一時はどうなることかと思ったドイツ旅行。まずは一安心。世の中何とかなるものです・・・

その後はくつろいで話をすることが出来たのは言うまでもありません。


ドイツ旅行のスタート

お世話になった方々

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