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 国産最初の35mm高級機「ハンザキャノン」の改良型として発売されたもので、この2号機を一般に「セイキキャノン」と呼んでいる。
 その主な改良点は、ボディ前面にあった撮影枚数計が一般のライカ型カメラと同じ巻上げノブの基部に移され、1〜1/8秒までのスローシャッターが儲けられた点である。

連動距離計・ファインダー
 連動距離計は二眼式で、ファインダーはビックリ箱ファインダーといわれるもので、ライカの特許に抵触するのを避けるため、距離計の上部にあり、携帯時には押し込み、使用時にはボタンを押して飛び出させるものである。 ピント合わせはギヤの回転によりレンズを繰り出し、距離計と連動する。このメカニズムはコンタックス式だが、カメラ全体のフォルムはライカに似ている。
日本光学製レンズ
 精機光学からの要請で、今日ではキャノンの最大のライバル社である日本光学に於いて、カメラの心臓部ともいわれる焦点装置とレンズ及びレンズマウントの設計が行われた。 しかも開発費用等も日本光学で負担したと言われている。
スローシャッターの装着
 ライツ社のパテントから逃れるため、日本光学で設計されたマウントの焦点調節用のヘリコイドギアは、ちょうど通常のライカ型カメラのスローシャッターダイヤルの位置にある。 従って、そのギアを取り去らない限りスローシャッターダイヤルをセットすることが出来なかった。しかし当時の状況からして日本光学のマウントを変更する事は不可能であった。試行錯誤した結果、良い案は得られず、 結局定位置に取り付けるしかなく、焦点調節ギアとの接触を避けるため、スローシャッターダイヤルを回転式レバーにする事で決着した。

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