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2009 春の旅 |
3月24日、島津家の磯別邸
磯山公園の丘の足元、錦江湾に面して桜島を臨む絶景の地に、1658年、19代島津光久が構えた島津家の別邸で、仙巌園と呼ばれています。その御殿の内部を、およそ20年ぶりで訪れました。日本の民家には、その土地の風土や文化に対応した地方性が見られるのに、支配階級の建築は、驚くほど地方性がありません。中央の文化を共有しているという意識が、均一な建築様式を全国に行き渡らせたということでしょうか。
上の写真だけ見ていると、京都のどこかかしらと思ってしまいます。ただ、中庭に大きく水をはっているのは、南国鹿児島で、少しでも涼をとろうという工夫なのでしょう。
下の写真では、雁行させていく配置形式が、中央の文化を表しています。
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