アトリエ・リング 一級建築士事務所

home > column > 2010 > 01 > 1月1日、鹿児島県立博物館考古資料館

monthly column

2009〜10 冬の旅

1月1日、鹿児島県立博物館考古資料館

1月1日、鹿児島県立博物館考古資料館

照国神社を後にし、その近くの鹿児島県立博物館考古資料館をスケッチしました。国の登録文化財に指定されているものの、老朽化が進み、安全管理のためと立ち入りが禁止されています。建物の由来が記してあったので、ここに再録しておきます。
 
明治16年9月 県立興業館として建設された。壁や床は本県産の石材(ギョウカイ岩)を用い、イギリス人かあるいはフランス人技師の設計によったものといわれている。本願寺の大谷氏より1万5千円の建設資金寄付を受けた。
明治22年4月 鹿児島市制の施行と同時に、市役所の仮事務所となり、明治25年4月現在の市立美術館(旧市役所)が竣工するまで使用された。
明治27年7月 県物産陳列場と改称 委託販売も取り扱った。
大正10年4月 鹿児島商品陳列所と改称された。
昭和20年6月 戦災のため、内部は焼失し、石造部分のみ残った。
昭和26年11月 工費250万円で博物館として再建された。
昭和28年3月 県立図書館の郷土博物資料をこの建物に移し鹿児島県立博物館として発足した。
昭和56年1月 新館整備に伴って県立博物館考古資料館として使用することとなった。

そしてこちらが、隣接して建つ、県立博物館の本館です。昭和2年に九州初の鉄筋コンクリートの県立図書館として建てられました。設計は、岩下松雄。

岩下松雄の県立博物館本館
Back  Next