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2009〜10 冬の旅 |
1月2日、出水北部、八代海をのぞむ集落
今日はもう帰る日です。午前中いっぱいは鹿児島で過ごしたかったので、途中下車無しで、まっしぐらに帰ります。下の写真は、鹿児島中央駅、九州新幹線の鉄路の終点です。架線をささえる鉄骨が、桜島のかたちを写しているように見えました。この駅前広場に面して立っていた高層のビルが建て替えをしているため、桜島を大きく望むことができます。
12時48分、つばめ10号は動き出しました。スピードがのってくると、すぐにトンネルに入ってしまい、鹿児島の街の空気を振り切ってしまいます。トンネルに出たり入ったりしながら、山がちの地形をぬって進みます。出水を過ぎて程なく、左の車窓に海が開け、湾を囲むように家々が並んでいる集落が目に飛び込んできたので、あっという間に過ぎ去った風景の印象を描き止めたのが、最初のスケッチです。
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