アトリエ・リング 一級建築士事務所

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「加須の二世帯住宅」 埼玉県環境建築住宅賞 2009 住宅部門 優秀賞受賞

埼玉県の主催で今年度から創設された、「埼玉県環境建築住宅賞」。その「2009住宅部門」において、アトリエ・リング設計の「加須の二世帯住宅」が、優秀賞を受賞しました。
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この賞は、「環境にやさしく、居住性に優れた戸建専用住宅」で、埼玉県内に平成11年4月1日から平成21年3月31日の間に完成し、建築基準法に基づく確認済証をうけた住宅が対象となりました。募集期間は、平成21年7月1日から同9月25日で、提出書類は、応募用紙(A4縦1枚)、説明用資料(A2横1枚)、建築基準法に基づく確認済証の写しです。

審査は、11月の住生活月間に行われたイベントで、県民が参加した投票による一次審査と、審査委員による二次審査という二段階で行われました。審査委員長は、内田祥士氏(東洋大学ライフデザイン学部人間環境デザイン学科教授)でした。1月の中旬に僕等は受賞内定の連絡を受け、2月8日には、浦和のロイヤルパインズホテルにて、彩の国景観賞2009と合同の表彰式が行われました。

我々は、建て主さんのM氏、設計者永田・青山、施工の岩瀬建設社長の岩瀬氏、設備の株式会社ネギシ社長の根岸氏と計5名で列席。代表してM氏が上田県知事から賞状と副賞をいただきました。

各作品の関係者ごとに記念写真を撮った後、環境建築住宅賞の受賞者全員で、知事を囲んで集合写真を撮りました。住宅部門の最優秀賞2作品・優秀賞3作品・特別賞1作品、一般建築部門の最優秀賞1作品・佳作2作品の受賞者および審査員・関係者が勢ぞろいしました。

表彰式での記念撮影

環境建築住宅賞2009では、A4オールカラー16ページの作品集が作られました。このページのトップ画像は、この作品集の我々のページです。クリックで、さらに大きな画像が開きます。
 下の画像は、その表紙です。クリックするとPDFで全ページを見ることができます。

彩の国景観賞2009では、我々に近いところでいうと、心にうるおい部門において、ものつくり大学の朽木先生が中心の「行田の足袋蔵」の活動が受賞されました。

環境建築住宅賞2009に応募した全作品の展示会が、表彰式の次の日、2月9日から15日まで、浦和の埼玉会館にて行われました。下の写真で、矢印が我々のパネルです。クリックで、大きな画像が開きます。

さらに、3月22日から26日までは、埼玉県立近代美術館の講堂にて、景観賞の作品も合わせた展示会が開かれます。上記の作品集も、無料で配布されることと思います。

それにしても、創立第一回目に受賞できて光栄です。思い返せば、2006年の11月に初めて敷地を訪れてから、竣工までに丸二年と一ヶ月の仕事でした。豊かな自然の残る農村という環境自体が初めての経験で、建物の規模も大きく、様々な問題にぶつかり、そこから多くを学ぶという経験をさせていただきました。
 建築は、あくまで環境のなかにあって、様々な次元での関係のなかで、人の営みをささえるのだと、つくづく思いました。
 ある家族の大事な節目を共に生きる事ができて、その上で表彰まで受け、設計者冥利につきます。
 関係したすべての人々、生き物達、環境に、感謝です。(文;青山恭之)



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